• メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

    ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

    【お知らせ】7月より一身上の都合で3日に一度の更新とさせていただきますので、ご了承ください。これからもよろしくお願い致します。

    「大エルミタージュ美術館展」へ行ってきました!混雑状況や感想、おすすめ絵画は?

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     8月18日(金)に名古屋の愛知県美術館で開催されている「大エルミタージュ美術館展」へ行ってきました!
     こちらはロシア大帝のエカテリーナ二世が収集した、1万7千点以上もの絵画コレクションの中の一部をお借りして、「オールド・マスター 西洋絵画の巨匠たち」というテーマの展覧会となっております。全85点の作品は、国や時代が異なっており、それぞれの特徴や流れを観ることができます。
     では、展覧会の感想や混雑状況、おすすめの絵画をお伝えしていきます!

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    オスロ国立美術館の見どころを教えます!見るべき絵画と、出会えるムンク作品は?

    ムンク -

     7月28日から8月6日まで10日間の北欧旅行へ行ってきましたので、ノルウェーにある最大の美術館、オスロ国立美術館へ入りました!
     ノルウェーの画家と言ったらエドヴァルド・ムンク。ムンクと言ったら「叫び」。「叫び」は日本では五本の指に入るほど有名な絵画ではないでしょうか。叫びの作品は全部で四枚あるとされており、その中の一枚がこの美術館に収蔵されています。しかし、それだけではありません。オスロ国立美術館には「叫び」以外のムンクの作品がありますし、他にも有名な作品が展示されていました。国立美術館の見どころや作品解説をしていきますので、早速ご覧ください!

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    暗殺の天使シャルロット・コルデーの絵画12点。フランスの革命者マラーを殺した女性

    Charles Louis Müller (1815-1892) -

     シャルロット・コルデー(1768-93)は、ジャコバン派の指導者の一人マラーを暗殺した女性です。
     フランスのノルマンディーに住む貧乏貴族の元に産まれた彼女は、劇作家ピエール・コルネイユの子孫でした。13歳の時に母が亡くなり、修道院へ入りました。読書好きで物静かな少女で、祖先のコルネイユの作品やプルタルコスの作品を愛読していました。革命の煽りにより修道院は閉鎖され、カーン市に住む叔母の元に身を寄せます。国内が荒れていく中、コルデーは革命推進派であるジャコバン派を憎悪し、保守派であるジロンド派を支持するようになりました。争いに敗れてカーンへやって来たジロンド派の議員と会話をして、彼女はジャン・ポール・マラーを殺害しようと思い立ちます。
     1793年、彼女は単身パリへ赴き、マラーの自宅を訪ねます。彼は人民に対して入室を許可していました。皮膚病の為に浴槽に入っていたマラーに、コルデーはカーンで計画されている陰謀のメモを渡します。その時、彼女は隠し持っていたナイフで勢いよく胸を刺したのです!マラーは絶命し、彼女はその日のうちに逮捕され、革命裁判で死刑判決を受けて4日後にギロチンで処刑されてしまいました。誕生日の10日前、享年24歳でした。
     その美貌から「暗殺の天使」とも称された、シャルロット・コルデーの絵画12点をご覧ください。

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    マラーの死の絵画13点。恐怖政治を強いたフランス革命指導者は、女に暗殺される

     The Death of Marat -

     ジャン・ポール・マラー(1743-93)は、フランス革命におけるジャコバン派の指導者の一人です。
     マラーはスイスの家庭に生まれ、ヨーロッパ各地で勉学に励んだ後、ロンドンで医者になりました。30代の頃にフランスに呼ばれ、6年間王の弟であるアルトワ伯(シャルル10世)のもとで働きます。彼はその頃から社会体制に不満を抱いており、変革運動を始めていました。1789年に起こったバスティーユ牢獄をきっかけとし、フランス革命が本格的に勃発します。マラーは政府に過激な攻撃を繰り返し、一時はイギリスに亡命するも、数か月後に戻ってテュイルリー王宮の襲撃や、反革命派の虐殺に関わりました。1792年にジャコバン派に所属し、ロベスピエール、ダントンらと指揮を執りました。反対勢力であるジロンド派を攻撃し、勢力を増大させ、1793年1月の議決によってルイ16世とマリー・アントワネットは処刑されてしまいます。その後、国内は大いに荒れ、ジャコバン派は恐怖政治を行い始めます。

     マラーはその時患っていた皮膚病が悪化し、自宅で浴槽に浸かりながら職務を行っていました。万人の面会を許していたマラーの元に、シャルロット・コルデーという女性が訪れます。彼女は陰謀についての話を巧みにして、隠し持っていたナイフで胸を刺してマラーを暗殺してしまいます。コルデーはジロンド派の支持者でした。7月に起こったこの事件は大センセーションを巻き起こし、数々の絵画が描かれました。マラーの死の作品は格好のプロパガンダとなり、ジャコバン派は盛り上がりを見せようとしますが、恐怖政治を糾弾され、同月に指導者ロベスピエールも処刑されてしまいました。
     マラーの死についての絵画13点+αをご覧ください。

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    ギリシャ神話のパエトンの絵画12点。父アポロンの二輪車を借り、墜落死した少年

    sebastiano ricci 1659 1734 -

     ギリシャ神話に登場するパエトンは、太陽神アポロンとニュムペーのクリュメネーとの間に生まれた息子です。
     彼は友人から「お前は本当にアポロンの息子なのか?」と言われ笑われたので、それを証明するために日の出の方角へ旅をし、父親の宮殿へ赴きました。全身から光を発すアポロンに気圧されながらも、彼は「あなたの父親と証明できる何かをお授けください」と頼みます。アポロンは快く了承し、「何でも願うがいい」と答えます。しかし、パエトンが願ったのは「太陽の二輪車を一日御させてください」でした。父親はそれだけは命の危険があるから止めてくれ、自分ですら太陽を御するのは難しい時がある、と息子を説得しようとしますが、聞く耳を持ちません。結局アポロンは折れ、二輪車を貸すことにしました。

     しかし、それが悲劇の始まりでした。目を輝かせて二輪車に乗ったパエトンですが、発車した途端に引く馬のスピードと凶暴さに恐れ、やがて手綱を離してしまいます。太陽は大暴走し、そこら中を焼け野原にしてしまいました。山は焼け、川や海は干上がり、北アフリカ辺りは砂漠となり、エチオピア人は肌が黒くなってしまいました。豊穣神は「このままでは世界が滅んでしまう!」とゼウスに助けを求めました。最高神はやむなく雷霆を使ってパエトンを撃ち殺してしまいました。パエトンの遺体はエリダノス河に落ち、彼の姉妹のヘリアデスたちは悲しさのあまりポプラの樹になってしまい、樹が流した涙は琥珀になったそうです。
     血気にはやる余り命を落としてしまったパエトンの絵画、12点をご覧ください。

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    旧約聖書のヤエルの絵画14点。金槌で頭に釘を打って将軍を倒した、勇敢な女性

    Ottavio Vannini  1640s -

     旧約聖書の「士師記」に登場するヤエルは、将軍の頭を釘で打って倒した女性です。
     当時、カナンとイスラエルは争っていました。イスラエルが勝った時、カナンの将軍シセラはヤエルの天幕の中へ逃げ込みました。ヤエルはへベルの妻であり、夫はカナンの王と知り合いだったので、助けてくれると思ったのでしょう。ヤエルは「どうぞ、お入りください」と言って彼にミルクを飲ませ、布で覆いました。シセラは安心して布の中でじっとしていました。やがて彼は熟睡してしまいます。
     しかし、ヤエルはイスラエルの味方でした。彼女は天幕の釘を取ると、金槌を手にします。そしてシセラの元へゆっくりと歩いていくと、おもむろに釘を彼の頭に当て、力いっぱい金槌を振り下ろしたのです!ガーンと!釘は頭を突き抜けて地面にまで刺さり、シセラは即死をしました。こうして彼女はイスラエルの将軍バラクを見つけ、貴方の探している敵はこちらです、と死んでいるシセラを差し出したのです。
     金槌で頭に釘を打つという凄まじい攻撃をして敵将を討ち取った、ヤエルの絵画14点をご覧ください。

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    聖母の戴冠の絵画12点。昇天したマリアは神とイエス・キリストに王冠を授けられる

    Enguerrand Charonton Coronation of Mary  1454 -

     「聖母戴冠」は、マリアが天上で神によって王冠を授けられている絵画のことを指します。
     聖書にはそのような記述はありませんが、マリアは死して三日後に復活を果たし、天国へと昇って行ったとされています。そこで彼女は戴冠を受けるのです。王冠を授ける者は神であったり、キリストであったり、三位一体であったりします。十二使徒が上空を仰いでいたり、天使や聖人たちが祝福していたりする場合もあります。王冠の意味は女帝というよりも、女教皇である方が正しいかもしれません。権威より栄光や信仰。マリアは聖なる教えを伝えていく最たる者、といった立場なのだと思います。
     栄誉に満ちた聖母戴冠の絵画、12点をご覧ください。
    → マリアの死についての絵画を見たい方はこちら
    → マリアの被昇天についての絵画を見たい方はこちら

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    人造人間ホムンクルスについての絵画11点。フラスコで生み出された知恵ある小人

    Homunculus in a vial -

     ホムンクルスは錬金術師によって生み出された小人で、中世ルネサンスの時期に盛んに研究されました。
     「フラスコの中の人」と言われている通り、フラスコに納まるくらいのサイズで、中から取り出したら死んでしまうとされています。産まれた時からあらゆる知識を有しているそうです。ホムンクルスの作り方としては諸説あります。一つ目には人間の精液を入れ、40日間密閉して腐敗させます。そうすると透明で人型のようなものが現れ、それに人間の血液を与え続け、馬の胎内の同温度で保温します。すると40週間後、人間の姿のホムンクルスが誕生します。

     二つ目として、クリスタルガラスの容器に5月の三日月の夜露と青年の血液を適量入れます。一か月後に透明の液と赤い沈殿物ができますが、上澄みを取り、動物の抽出液を加え、下の赤い沈殿物は過熱をしながら一ヵ月置きます。やがて沈殿物は内臓や血管などを形成するようになり、それに4週間ごとに上澄みの液を振りかけてあげます。すると、4か月後には樹が生え、小さい少年と少女が生まれているのです。なんだか現実と幻想が入り混じった、不思議な作り方ですよね・・・。現代では「そんなのでできるわけないじゃん!」と思うのですが、当時の方たちは本気で取り組んでいたのでしょう。
     ホムンクルスに関わる絵画11点をご覧ください。

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    聖母の被昇天の絵画12点。マリアは死後、天使に連れられて天国へと上昇する

    Guido Reni -1617 -

     カトリック教において、聖母マリアは亡くなったあと三日後に復活し、天国へ昇天したとされています。
     「聖母の被昇天」と呼ばれるマリアの復活の場面はたくさんの画家に描かれ、ルネサンスやバロック時代を中心に残されています。伝説では三日後に聖トマスらが墓を覗いてみると、マリアは忽然と消えていた、となっているのですが、天使を伴って天へと昇っていくマリアの姿が描かれる場合が多いです。(時に十二使徒も描かれます) 被昇天の日は始め1月18日だと考えられていましたが、6~7世紀頃に8月15日と改められ、祝日とされました。現在に至ってもマリアの復活の祝祭が行われています。
     神秘的な「聖母の被昇天」の絵画、12点をご覧ください。
    → マリアの死についての絵画を見たい方はこちら
     
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    聖母マリアの死の絵画12点。キリストの母は永遠の眠りについて天国へ昇っていく

    The Death of the Virgin 1472–80 -

     キリスト正教会によると、マリアは晩年をエルサレムで過ごしたとされています。彼女は己の死が近いことを悟って近辺の整理をし、その訪れを待ちました。すると、ばらばらに旅をしていた12使徒全員が家を訪ね、悲しんで口々に別れを惜しみました。マリアは最期に使徒達に会えたことに安心して平穏の眠りにつき、墓の中に入ります。三日後に使徒たちが墓を訪れてみると、マリアの身体はそこにはなく、昇天したということが分かりました。
     伝説では以上のような内容なのですが、聖母マリアの消息はキリストの磔刑以降分かっておりません。享年も50~70歳とまちまちとなっており不明です。マリアの死は「眠りにつく」と表現され、英語では「The Falling Asleep of the Virgin」などとも言われます。三日後の復活の後、天へと召されていくマリアの場面を「聖母の被昇天」と呼び、天国にいるキリストと神によって冠を受けている場面を「聖母戴冠」と呼びます。
     今回は眠りにつくマリアの絵画12点をご覧下さい。

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    中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
    師匠はヒエロニムス・ボス。
    神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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