• メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

    ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

    【お知らせ】ネットショップ「めめんと・もり -美術と神話の不思議かいぶつ雑貨-」がオープンしました!右サイドにリンクがございます。

    ギリシャ神話のオルフェウスの冥界下り 絵画9点。振り向いた瞬間、妻を永遠に失う

    Jean Roux,1718-1720

      オルフェウスはギリシャ神話に登場する吟遊詩人です。竪琴の技術が非常に優れており、彼が竪琴を演奏すると動物たちだけではなく、木や石までも耳を傾けたと言われています。
     ある日、彼の妻エウリュディケが毒蛇に噛まれて死んでしまいます。オルフェウスは嘆き悲しみ、冥府へ下って冥界の王ハデスと妃に、妻を返してくれるよう懇願します。彼の悲しみと竪琴の調べに心を打たれた二人は、それを承諾します。ただし「冥界を出る間は、絶対に後ろを振り向いてはならない」と条件を付けて。オルフェウスは妻の手を引いて冥界を歩き、振り向きたいという欲求を必死にこらえました。けれど、後ろを向くなと言われたら振り向いてしまうのが人の常。オルフェウスはついに欲望に負け、妻の方を向いてしまいます。その瞬間が、エウリュディケの姿を見た最期になったのでした。
     この劇的なシーンは画家の創作意欲をあおり、多大な作品を生み出しています。その作品たちをご覧ください。

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    【絵画9点】天使と銃 !? 奇抜なファッションで身を固め、銃を構える天使達の絵画作品

    Angel with Arquebus,アシエル17th century

     けばけばしく派手な16世紀の衣装に身を包み、銃を構える天使。
     この恐ろしくギャップのある絵画は、16~18世紀のペルーのクスコを中心に、ボリビアやエクアドル周辺で描かれました。スペインがペルー(インカ)を植民地にして宗教芸術を伝えた際、生まれたモチーフのようです。(描いたのは主にスペイン人) 銃を持った天使は人気の主題だったようで、何枚も描かれています。9作品を早速見ていきましょう。なお、作者は不明であった為、控えさせていただきます。


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    死の天使の絵画9点。人の死の間際に現われ、魂を導く存在。さぁ、刻が来ました…

    Evelyn_De_Morgan_-_Angel_of_Death 1881 -1

     死の天使は死に瀕した人々の前に現われ、魂を天へ導く役目を担った存在です。
     死神とよく似た存在で、両者は同一視されている部分もありますが、死神は死を擬人化したもので、死の天使は神の御使いとしての魂の導き手です。天使にはそういった側面もあり、有名な天使のミカエルやガブリエルも死の天使としての役割を担っています。死の天使は19世紀のラファエル前派、フランス絵画あたりでよく描かれました。美しい作品9点を見ていきましょう。


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    守護天使の絵画10選。一人を見守り正しき道へ導くとされる天使は、貴方の傍にも

    Pietro da Cortona   O Anjo da Guarda - コピー

     守護天使は一人一人についていて守り導き、善を勧め悪を退ける役割を担う天使です。
     トマス・アクィナスによると、守護天使はこの世のすべての人々についており、どんなことがあっても決して離れることはないそうです。人の自由意思を天使は尊重しますが、悪の道にそれることがないよう、心を照らしていい方向へ導こうとします。日本人でいう「ご先祖様がついている」と言った感じでしょう。西洋の人々は問題事やお願い事があった時には、導き守ってくれるよう自らの天使に祈ったのです。そんな守護天使の絵画10点を紹介したいと思います。


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    クリスマスに現る怪物クランプスの挿絵11点。悪い子は叩いて地獄へ放り込むぞ!

    krampus3 - コピー

     クランプス(Krampus)は山羊の角を持った悪魔の姿で描かれた怪物で、クリスマスシーズンになると聖ニコラウスと共に出没します。主にオーストリアなどの中央ヨーロッパや東ヨーロッパイタリア北部含む地域で語り継がれてきました。聖ニコラウスが良い子にプレゼントをあげるのに対し、クランプスは悪い子を罰す役割を持っています。その伝承を元に、12月に入るとクランプスに扮装した人が「悪い子いねがー!」といった感じで町を練り歩き、子供たちをガタブルに怯えさせます。
     クランプスバージョンのクリスマスカードも沢山残っており、個性たっぷり恐怖たっぷりとなっています。泣く子も黙るクリスマスカードをご覧ください。この作品は作者や描かれた年代が不明な為、記載しておりません。


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    ペストの恐怖の絵画9点。中世で蔓延した黒死病は、横たわる死者の群れを生む

    CRESPI, Giuseppe Maria - コピー

     ペストは黒死病とも呼ばれ、人の体内にペスト菌が入り込む事によって発症します。ペストに感染すると、リンパ腺が腫れてりんごほどにも膨れ上がり、身体中に青黒い斑点が多数現われます。激しい高熱に苦しんで意識不明となり、発病から3日後には、黒紫色に変色して死んでしまいます。その伝染力は凄まじいものがあり、あっという間に周囲に広がっていきます。
     ヨーロッパでは14世紀に大流行し、数年の短期間にに全人口の約半分がペストの犠牲者になりました。墓穴を掘るのも間に合わず、路肩には死体が溢れかえりました。恐怖に打ちひしがれた中世の人々は右往左往し、聖人に助けを乞い、根の葉もない迷信を信じて助かろうとしました。ペストの流行は17世紀、18世紀にも何度か起きました。常に死におびえる時代に生きた画家たちはペストの恐怖を描き、後世に伝えました。当時の人々が体験した受難の作品9点をお伝えします。


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    【作品23点】ルネサンス期の怪物をサルバドール・ダリが加工したら、未知との遭遇に

    Les Songs (Songes) Drolatiques de Pantagruel - b

     教科書に書かれたイラストや肖像画に落書きをした経験はおありでしょうか? 私はあります。偉人の顔や背景に色んな落書きを施したのはいい思い出です。そういった事をシュールレアリスムの大御所、サルバドール・ダリはやっちゃいました。
     この作品は1565年に出版された「パンタグリュエルの滑稽な夢」という画集に掲載された、奇妙な怪物が元になっています。言うなれば、ルネサンス期の作品にダリ風の落書きを施してしまったのです。リトグラフと鉛筆で描かれた、シュールレアリスム炸裂の作品を見てみてください。一部下ネタのような描写がありますので、注意です。
    →  元のルネサンス期の作品を見たい方はこちら


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    奇天烈な怪物32連発!画家ヒエロニムス・ボスのような怪物だらけの16世紀の画集

    François Desprez - The Droll Dreams of Pantagruel (1565) 9

     パンタグリュエル物語はフランスのフランソワ・ラブレーによって書かれ、1532年頃に出版されました。パンタグリュエルはガルガンチュア王の息子で、超怪力で超大食らい、行くところ騒動を巻き起こす博識の巨人です。この作品は風刺や滑稽さに満ち、卑猥や下品さ、笑いも交えつつ、当時の風潮や身分をこきおろしています。
     1565年に出版された画集「パンタグリュエルの滑稽な夢」(Les Songes drolatiques de Pantagruel)はその物語を下敷きに生まれました。本の作者はRichard Bretonで、絵を描いたのはFrançois Desprezと言われています。ボスやブリューゲル調の人間と生物、物体が組み合わさった怪物が全120体描かれています。
     不気味で滑稽な怪物たちをご覧ください。


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    辺獄へ降りてゆくキリストの絵画9点。未洗礼の者が集う、天国と地獄の中間地点

     1255 – 1319 - コピー

     キリスト教の教えが広まる前に生きた善人は、天国か地獄かどちらに行くのだろう? 辺獄(リンボ)はそんな疑問から生まれました。キリスト教の洗礼が行われていなければ天国には行けないし、地獄に行くほど罪人ではない。では、その間の辺獄を作ってしまおう!という訳です。
     辺獄と煉獄は異なり、辺獄は未洗礼の善人、煉獄は地獄に行くほど罪深くはないけれど、天国へ行くほど清らかではない人が入る場所です。辺獄は産まれてすぐ亡くなってしまい、洗礼を受けられなかった赤子も行くらしいです。善人たちを救うためにキリストが辺獄へ降りたという逸話があり、それを「キリストの辺獄降下」と言います。ただ、辺獄と地獄は混同される部分があり、キリストは地獄へ降下したという逸話もあります。
     キリストが下っていって人々を救ったという「辺獄降下」を見ていきましょう。


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    ブラント作の風刺文学「阿呆船」。あらゆる愚者たちが阿呆国を目指して航海する物語

    shipoffools

     「阿呆船」は「愚者の船」とも呼ばれ、15世紀のドイツ作家セバスティアン・ブラントによって書かれた風刺文学です。あらゆる愚者たちが集結し、阿呆の国ナラゴニア目指して航海するという筋書きですが、物語形式ではなく一章ごとに異なる愚者を皮肉り、風刺していく形式となっています。例えば知識ある本を買い集めるだけで全く読まない者や、法に反した裁きをした者、強欲の者、流行をおっかける者など、全112種類の愚者が風刺の対象になっています。今回は書籍に掲載された挿絵と、本文を一部抜粋して紹介したいと思います。


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    中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
    師匠はヒエロニムス・ボス。
    神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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