• メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

    ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

    キリストとサマリアの女の絵画13点。差別を越えて神の教示とメシアを伝えた物語

    Abraham Bloemaert 1564-1651 -

     キリストとサマリアの女は、新約聖書のヨハネの福音書に記されている物語です。
     ある日、キリストと弟子達はサマリア地方の町のはずれにあるシカルへと訪れていました。お昼時にキリストが一人で井戸のそばに座っていると、水がめを持ったサマリア人の女性が来たので、キリストは「水をください」とお願いしました。彼女が「ユダヤ人はサマリアを良く思っていないのに、どうして水を飲む事を頼むのですか?」と尋ねると、キリストはこう答えます。
    「水を欲しいと言った者が誰であるかを知っていたら、あなたの方から願い出ている。その者は生ける水をあなたに与えただろう」と。そしてキリストは彼女に神の教えを説き、自分自身がメシア(救世主)であると伝えました。

     サマリアの女性は町の人々のところへ行ってその事を伝えたので、メシアを信じた者はキリストの元へ駆けつけ、シカルの村のサマリアの人々は神の信者となったのでした。この出来事は、キリストの教えが異邦人の世界へと広まった最初のきっかけだったとされています。
     水をくださいと頼み、サマリアの女性に神の教えを説くキリストの絵画13点をご覧ください。


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    キュベレーの絵画13点。フリギアやギリシャローマで崇拝された、古き豊穣の地母神

    Francois-Edouard PICOT Cybele Vesuvius Protect  Cities 1832 -

     キュベレーはフリギア(トルコ中部)で崇拝され、ギリシャローマにも信仰が広まった豊穣を司る地母神です。その信仰は古く、起源は新石器時代までさかのぼるとされています。
     キュベレー崇拝は男性の去勢に深く結びついています。両性とも考えられていたキュベレーは、ある日去勢されてそこから樹木が生じ、その実に触れた女性が男の子を産み落とします。アッティスと名付けられた息子は王女と婚約しますが、恋したキュベレーがアッティスを忘我状態にさせて彼を去勢させてしまいます。なんと、その光景を見た王様が自らに同様の処置をした為に、キュベレーの熱狂的な崇拝者と男性の去勢が関連付けられるようになったとされています。なんというか、恐ろしいですね^^;

     また、キュベレーは二頭の獅子(ライオン)を引き連れているとされており、それはアタランテとヒッポメネスの夫婦の物語が関係しています。ヒッポメネスは徒競走に勝利してアタランテを妻とする事に成功しますが、キュベレーの神殿で情事をしてしまった為に、女神は怒って二人を獅子に変えてしまったそうです。(男女の愛は怒るんですね女神様・・・)
     では、古代の地母神キュベレーについての絵画13点をご覧ください。一部閲覧注意の作品がありますので、ご了承ください。

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    アイネイアスの絵画12点。トロイの将軍の誇りを持ち、ローマ建国の祖となった英雄

    Carle VANLOO Aeneas Carrying Anchises 1729 -

     アイネイアス(アエネアスとも)はギリシャ神話に登場する、ローマ建国の祖とされるトロイの武将であった英雄です。
     アイネイアスはトロイ王家の血筋であるアンキセスと、女神アフロディテ(ヴィーナス)の間に生まれました。彼は5年間ニュムペーに育てられ、その後異母姉であるヒッポダメイアに養育されました。成長したアイネイアスはトロイ戦争に参加し、ヘクトルに次ぐ実力を有しました。
     しかし、戦争は木馬の計略によってトロイ側が敗北し、アイネイアスは父アンキセスを背負って息子の手を引いて都から脱出を果たします。逃げ延びた船団は祖先の地を目指せという神託を得てクレタ島に上陸したものの、イタリア半島こそが目的の場所と言う事を知ります。父アンキセスが病死してしまい、ヘラが起こした嵐によってアイネイアスは北アフリカに漂着してしまいます。カルタゴの女王ディドーと愛し合うも、神の思し召しによって彼はイタリアへと船を向け、そこで巫女の導きによって冥界へと足を踏み入れます。そこで「お前の子孫はローマの英雄となるだろう」という予言を受け、彼はラティウムへ行きました。

     アイネイアスは王女ラウィーニアと婚約しますが、アルデア王トゥルヌスは猛反対。両者の間で、他諸国を巻き込むような大戦争が起きてしまいます。将軍たちが命を落としていく中、アイネイアスがトゥルヌスとの一騎打ちで勝利を収めて争いは終結します。晴れて彼とラウィーニアは結婚し、新たな都市を築いたのでした。やがて歳を取り、息子の成長を見て取ったアイネイアスは寿命が来たことを悟ります。アフロディテはゼウスに彼を神とすることを懇願し、アイネイアスは神として天上へと迎えられる事となったのでした。
     アイネイアスについての絵画12点をご覧ください。

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    荒野でキリストに奉仕する天使達の絵画13点。悪魔が去ると致せり尽くせり状態に

    Christ Angels in the Wilderness Italian (Florentine) School -

     新約聖書のマルコの福音書によると、イエス・キリストはヨハネから洗礼を受けたのち、霊の力によって荒野へと送り出されました。そこで40日間断食をしたのち、悪魔(サタン)の誘惑を受けます。キリストは三つの誘惑を見事跳ね除け、悪魔は悔しがりながら退散していきました。その後、救世主は天使達から奉仕を受けたとされています。
     悪魔による誘惑を受けるキリストのシーンは印象的で、多くの画家に描かれておりますが、その一方で天使に奉仕を受けているキリストの作品も数多く存在します。40日間断食をして飢えているキリストの為に、天使が数多くの飲み物や食べ物でおもてなしをしているのです。
     では、天使の奉仕を受けているキリストの絵画13点をご覧ください。

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    ハルピュイア(ハーピー)の絵画13点。アルゴナウタイ等に登場する鳥と女の怪物

    Edvard Munch 1899 -

     ギリシャ神話に登場するハルピュイアはハーピーとも呼ばれ、アルゴナウタイの航海やアイネイアスの冒険のシーンに現れています。上半身が女性で下半身が鳥の姿とされ、翼で上空を飛んでいます。
     地母神ガイアと海神ポントスの子タウマスと、オケアノスの娘エレクトラの間に生まれたとされています。人間に未来を教えた為に、神の怒りを買って盲目にされたピーネウスという王がいるのですが、更に苦しめようと神々はハルピュイアを遣わしました。王が食事を食べようとする度に、上空からハルピュイアの大軍がやってきて、食べ物をさらっていきました。残った食物も臭気が凄くて食べられたものではなかったとか・・・。地味に酷い嫌がらせです。

     その後、ハルピュイアはアルゴナウタイの遠征隊によって追い払われ、違う島に移住しました。そこに上陸したのは英雄アイネイアスと仲間達。彼等が食事をしようと準備すると、同様にハルピュイアがやってきてご飯をかっさらいました。彼等が剣で切りつけようとしても、素早いし固いしで無駄に終わります。ハルピュイアは「旅の終わりに恐ろしい飢えが起こる」と予言して飛び去ってしまいまいした。アイネイアス達は予言通り飢餓に襲われましたが、終着点へ着いて事なきを得たそうです。
     では、怪鳥ハルピュイアについての絵画13点をご覧ください。

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    ソフォニスバの絵画12点。夫マシニッサの境遇により毒盃で果てたカルタゴの美女

    ferrari luca 1650 -

     ソフォニスバ(紀元前203年頃)は、第二次ポエニ戦争時代に生きた、カルタゴの美女です。
     カルタゴの将軍ハスドルバル・ギスコの娘として生まれた彼女は、東ヌミディア王国の王子マシニッサと婚約していましたが、東ヌミディアは共和政ローマとの戦争で大敗して王を失ってしまい、西ヌミディア王国が吸収してしまいます。それにより、ソフォニスバは西ヌミディアの王シュファクスと結婚しました。ヌミディアとカルタゴは同盟国となり、ローマ軍に対抗しますが、ローマ司令官の大スキピオとの戦争により破れてシュファクスは捕虜となってしまいます。彼は紀元前203年頃にローマで殺されてしまいました。

     一方、東ヌミディアの王子マシニッサはローマの傘下へと入り、大スキピオを援助しました。その功績により、マシニッサはヌミディア王へと選出されます。その時、マシニッサはかつての許嫁ソフォニスバを見つけ、妻とする事にしたのです。
     しかし、カルタゴ将軍の娘であるソフォニスバにとって、ローマは敵国でした。ローマ側としても同様で、大スキピオはソフォニスバとの結婚を容認せず、彼女をローマへと連行する事に決めました。ソフォニスバは捕虜の扱いとなる事を恥辱とし、毒盃を飲み干して自ら命を絶ったのでした。
      このローマ時代の物語は日本ではマイナーですが、多くの絵画が描かれています。では、毒盃を飲んで自死しようとしているソフォニスバの絵画12点をご覧ください。

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    メリュジーヌの絵画13点。フランス伝承で語られる半身が蛇である美女の異類婚姻譚

    Book of the Holy Trinity Late 15th -

     メリュジーヌはフランスの伝説に登場する、上半身が美女で下半身が蛇の姿をしている人物です。ドラゴンの翼が生えているともされています。
     1397年にジャン・ダラスという人が「メリュジーヌ物語」という散文を書き、その数年後にクートレッドという人もメリュジーヌについての散文を記し、メリュジーヌの存在が広く知られるようになりました。それ以前にはメリサンドという名で民話に登場していたそうです。
     物語によると、ポワトゥー伯のレイモンはある日、メリュジーヌと会って愛し合うようになります。彼女は「土曜日に私を見ないで」という事を条件に結婚を承諾します。二人は10人の子をもうけ、富栄えて裕福になりました。しかし、レイモンは悪い噂を耳にしたせいで約束を破り、沐浴中のメリュジーヌを見てしまいます。その時の彼女は下半身が蛇という恐ろしい姿をしていました。メリュジーヌは母親の呪いによって一日のみ蛇の姿となってしまっていたのです。
     秘密を知られてしまった彼女は「もう貴方と共にいられません」と竜の姿になり、城から飛び立っていったそうです。しかし、幼い子供を育てる為に定期的にこっそりと城に戻っていたとか。また、この城の血統の誰かが亡くなる時、メリュジーヌは戻って嘆き悲しむとされています。
     では、メリュジーヌにまつわる絵画13点をご覧ください。

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    中世彩飾写本のクジラ&イルカの絵画13点。作者の想像力でシュールな怪魚と化す

    Paris 1900 15th manuscript Jonah and the Whale -

     島国である私達にとってはクジラやイルカは比較的身近な存在であり、昔から共生して暮らしてきました。クジラの肉を食べたことがある人もいるのではないでしょうか。
     西洋においてもクジラやイルカは付近を回遊しており、決して見られない環境ではありません。しかし、中世初期時代の海は北欧のヴァイキングが席巻しており、海に乗り出すのは危険が伴う為に西洋の人々は好んでいきませんでした。彼等が次々と海に繰り出していったのは15世紀半ばの大航海時代以降のことであり、それ以前は海は未知の怪物が潜んでいる恐ろしい場所だと思われていたのです。
     クジラやイルカの存在を旅人や宣教師の話で聞いた事はあれど、見たことがない人が大部分を占めたと思います。見たことがない人がクジラのような巨大な海の生物を描いたらどうなるか。「これがクジラなの?」と思うようなとんでもない姿になってしまいますよね。
     では、シュールなクジラ&イルカと思われるの写本挿絵13点をご覧ください。

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    ミダス王の絵画13点。何でも黄金に変える能力と、ロバの耳を持ってしまった王様

    Nicolas Tournier, King Midas, c. 1620 -

     ギリシャ神話に登場するミダスは、何でも黄金に変える能力を得たり、ロバの耳となってしまったりした王です。
     フリギア(現トルコ)の都市の王であるミダスは、泥酔していたシレノスを保護して10日間もてなし、シレノスの教え子であるデュオニソスの元へ送り返しました。感謝したデュオニソスはミダスに願いを叶えようと申し出ます。すると王は「触れるもの全てが黄金に変わるようにして欲しい」と頼みました。こうして能力を手にしたミダス。始めこそは石や草が金に変わってウハウハしていましたが、食べ物や飲み物までが金に変わってしまい、自分の間違いに気付きます。「すみません。やっぱりいりません」と祈るミダスに、デュオニソスは怒ることなく聞き入れ、「ならパクトロス川で行水しなさい」とアドバイスしました。ミダスがそのようにすると、能力は流れていき、川砂は砂金に変わったそうです。

     これに懲りたミダス王は富を憎むようになり、牧神パーンの崇拝者となりました。ある日、パーンと芸能の神アポロンは音楽合戦を行いました。パーンの素朴な音楽と、アポロンの美麗な音楽が奏でられます。審判者や居合わせた者たちはこぞってアポロンに軍配を上げましたが、ミダスだけはパーンを推薦しました。「お前は聞く耳がない!」と怒ったアポロンはミダスの耳をロバの耳に変えてしまいました。ミダスはターバンを巻いてロバの耳を隠していましたが、理髪師だけには隠せないので他言するなと命じていました。秘密に我慢できなくなった理髪師は、穴を掘ってそこへ話をささやいてから塞ぎました。その後、そこから育った葦が「王様の耳はロバの耳」と秘密を喋るようになってしまったそうです。
     童話でもおなじみのミダス王についての絵画13点をご覧ください。

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    天使の楽隊の絵画13点。唯一神を称えて聖歌を歌い奏でる、美麗なる天使達の姿

    Sir Edward Coley Burne-Jones 1833 – 1898 -

     神と人間の仲介役を務める天使は、預言者や聖人に様々なお告げを伝えています。
     聖書には天使が聖歌を歌ったり楽器を奏でる場面は出てきませんが、天使が歌を歌ったり、楽器を弾いたりする絵画は数多く存在します。それはギリシャの女神ニケがリラの音色で人々を従わせるという伝承に基づいているともされていますが、中世やルネサンスの時代は世俗的な楽器は(バグパイプ、ハープ、手回しオルガンなど)卑しいものとされ、聖なる音楽とは区別されていました。天使達が楽器を奏でる姿を描いたのは、芸術家たちが「神を賛美しているなら、立ったまま褒め称えたりしているより、美しい旋律を奏でる音楽の方がいいだろう」と考えたからなのかもしれません。聖歌やキリスト教音楽の発達も関係しているように思います。教会は音楽に満ちあふれていますしね^^
     では、天使の楽隊についての絵画13点をご覧ください。

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    中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
    師匠はヒエロニムス・ボス。
    神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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