• メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

    ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

    ネットショップ「めめんと・もり -美術と神話の不思議かいぶつ雑貨-」が名古屋のクリエーターズマーケットに初出店します!
    2018年6月30日(土)、7月1日(日)の両日となるので、遊びに来てください^^

    洗礼者ヨハネの首を所望する、悪女サロメの絵画10選。妖艶な踊りで求めるは首…

    Guido RENI; 1640 - コピー

     サロメは1世紀頃に古代パレスチナで生まれた女性で、「ユダヤ古代史」や新約聖書の「福音書」にその存在が書かれています。父はユダヤの王子ヘロデ・ピリッポス、母は王の孫のヘロディア。

     ある日、サロメと母ヘロディアは義父の異母兄弟であるアンティパスの宴へ招かれました。屋敷の牢屋には洗礼者ヨハネがいました。ヘロディアとアンティパスが不倫関係であり、結婚をしようとしていることを糾弾したのが、捕まった原因です。祝宴は楽しげに催され、サロメはそこで極上の舞を踊ります。一説には服を一枚ずつ脱いでいくセクシーな踊りとも言われていますが、その踊りは定かではありません。妖艶な舞に大喜びしたアンティパスは「お前の望むものを褒美に取らせよう」と言います。サロメは間髪入れず「ヨハネの首を」と答えます。

     結婚を非難したヨハネを母アンティパスは強く憎んでおり、娘にそう言うよう仕向けたからです。アンティパスは祝宴の場だったので困りましたが、誓った手前、約束を破る訳にはいきませんでしたので、衛兵にヨハネの首を斬ってくるよう命じました。衛兵は牢屋へ行ってヨハネの首を斬り、盆に載せてサロメに渡しました。
     聖人の首を報酬として願ったサロメは悪女(ファム・ファタール)として中世から近代まで、多くの画家に描かれました。盆を持った姿は共通しますが、首に対する反応は様々で、喜んでいる姿もあれば顔をそむけている姿もあります。
     母の陰謀によって悪女にされてしまったサロメの姿を紹介します。一部閲覧注意です。


    bottan_03_01

    楽譜はお尻。ボスの「快楽の園」の楽器地獄にある音楽を、女子大生が再現

    garden_of_earthly_delights_hell_music2

     15-16世紀の北方ルネサンスの画家、ヒエロニムス・ボスの作品「快楽の園」。その右側の地獄パネルにある楽器地獄では、音楽で堕落した罪人たちが怪物と楽器によって責めさいなまれています。2014年に、アメリカの女子大学生が罪人のお尻に描かれた楽譜の音楽を再現しました。その音楽をお楽しみください。

    bottan_03_01

    我が子を食うサトゥルヌスの絵画7点。子が己を殺すという予言を恐れ、狂気に走る神

    Ivan_Akimov_Saturn_ - コピー

     時の神であるクロノスは、ギリシャ神話の主神ゼウスの父親です。ローマ神話ではサトゥルヌスと呼びますが、ギリシャ神話の物語の為、記事ではクロノスと記述させていただきます。なお、絵画の題名がサトゥルヌスである為、タイトルはそう記述させていただきました。
     クロノスは最初の支配者であるウラヌスを倒し、権力を手に入れました。しかし、ウラヌスは死の間際「お前は自分の息子に権力を奪われ、討たれるだろう」と予言を残します。予言を恐れたクロノスは自らの子供、ヘスティア、デメテル、ヘラ、ハデス、ポセイドンと次々に呑み込んでしまいます。妻であるレアはその所業を恐れ、末っ子であるゼウスをなんとか守ろうと考えました。「あなた、ゼウスですよ」と渡したのは産着にくるんだ石。クロノスはそれをごくりと呑み込み、権力を奪う者がいなくなったと安心しきりました。しかし、妻レアは息子を逃がし、成長したゼウスはクロノスを討ち取ったのでした。そして呑み込まれた子供たちは、父の腹から無事に救出されたのでした。
     この物語を画家たちは読み、そのショッキングな内容に心打たれました。彼らは息子たちを食う神を描き上げ、後世に残しました。ただ、神話では呑み込んだとされているのに、絵画ではがっつりと食べています。皮を伸ばし、肉を食らっています。より残酷になってしまった作品をご覧ください。以下閲覧注意です。


    bottan_03_01

    闇夜に暗躍する悪魔達。「地獄の事典」に掲載された、悪魔の挿絵

    ベルゼブブ2

     「地獄の事典」は19世紀のフランスの文筆家、コラン・ド・プランシーが書いた著書です。1818年に初版が発行され、悪魔学、オカルト、迷信、俗信、占いなどに関連した内容で、ヨーロッパのみならず全国の伝承などを幅広く取り扱っています。この著書は後世の作品に大いに影響を及ぼし、巨大な蠅の姿で描かれたベルゼブブはその好例です。しかし、内容の信ぴょう性は乏しく、誤りを含んでいるので注意が必要とのことです。今回は著書に描かれた挿絵に注目し、M・L・ブルトンが描いた個性的な悪魔達を紹介していきたいと思います。


    bottan_03_01

    どうしてこうなった。不思議で個性的な面々が連なる、キリストのお顔 9点集め

    holy face_icon - コピー

     キリスト教の始祖イエス・キリストは西暦の始まりから今まで、多くの画家に描かれてきました。西洋絵画の多くはキリストを肩までの茶色い長髪と髭、痩せていて思慮深い表情に描き、その容姿は共通しています。長い歴史の間で形式化され、その枠をほとんどの画家は守っていました。
     しかし、中には「・・・ん?」と思ってしまう作品が存在します。中世の作品はリアリティより抽象を重視し、内面さえ伝えれば良く、リアルに描く必要はない、という考えなのですが、それを加味しても「なんでそうなった?」と思わずにはいられないものがあります。描いている本人は至って本気で、キリストに敬意を払ってはいても、何かが違う。「いや、なんでこうなった?」という作品をご覧ください。

    bottan_03_01

    2017年6月、初の本格的な「アルチンボルド」展が開催!だまし絵の先駆者が日本へ

    アルチンボルド展 

     ジュゼッペ・アルチンボルド(1527-1593年)は16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍した、イタリア・ミラノ生まれの画家です。彼は花や野菜、動物を寄せ集めた珍奇な肖像画を描くことで知られており、今回約10点の作品が2017年6月20日(火)-9月24日(日)の期間中、東京の国立西洋美術館へやってきます!



    bottan_03_01

    奇跡!徳島県にある大塚国際美術館は、1000点以上の名画に一度で会える!

    大塚国際美術館

     ミケランジェロの大作「最後の審判」。本当ならイタリアのシスティーナ礼拝堂へ行かなければ会えません。ですが、ちょっと待ってください。日本の徳島県にある大塚国際美術館へ行けば観られるんです。写真のように、最後の審判が間近に観られるんです!大塚国際美術館は日本最大級の常設展示スペースを有する美術館で、全て偽物である代わりに、世界中の名画が1000点以上原寸大で展示されています。美術館の人気ランキングで常に上位にいるという、大塚国際美術館。その魅力を探ってみたいと思います。


    bottan_03_01

    カインとアベルの絵画10点。何故お前だけ。嫉妬と羨望が渦巻く、人類初の兄弟殺し

    Cain_Killing_Abel,17th_(Gaetano_Gandolfi,_1734-1802) -2

     カインとアベルは旧約聖書「創世記」に登場する兄弟です。人類最初の男女アダムとイヴの息子たちで、彼等は人類初の殺人者と被害者になってしまいました。
     カインは農耕を行い、アベルは放牧をして三男のセトと共に暮らしていました。ある日、兄は収穫した作物を、弟は肥えた子羊を神へ捧げました。しかし、神はアベルの捧げた子羊のみを受け取り、カインの捧げものには目もくれませんでした。強い嫉妬と羨望にかられた兄は弟を野原へ誘い出し、殺してしまいます。殺されたアベルの血が大地へ染み出して事件が発覚し、カインはエデンの東にあるノドの地へ追放されてしまいました。
     世界初の殺人事件を、多くの画家は劇的に描き出しています。早速10点の作品を見ていきましょう。


    bottan_03_01

    ジュゼッペ・アルチンボルドの絵画10選。野菜男に枯れ木婆さん。物を寄せ集めた肖像画家

    Giuseppe_Arcimboldo_-_Rudolf_II_of_Habsburg_as_Vertumnus (2)

     お野菜と果物を集めて作ったおじさん。この絵画を見たことが一度はあるのではないでしょうか。
     ジュゼッペ・アルチンボルド(1527-1593年)はイタリアのミラノに生まれ、初期はステンドグラスのデザインをしていたそうです。1562年にウィーンにてフェルディナント一世の宮廷画家となり、1593年で引退するまで王家に仕えました。アルチンボルドが物を集めて人物の顔に見せるという、だまし絵の肖像画を描いたところ、フェルディナント一世の息子マクシミリアン2世に大うけをされたそうで、それからそういった作品ばかりを描くようになりました。食べ物ばかりではなく動物や本などの物も何でも人体にし、これらの作品は大反響を呼び、多くの追随者を生み出しました。
     ユニークな奇才、アルチンボルドの作品10点をご覧ください。

    bottan_03_01

    聖アントニウスの誘惑の絵画8点。フルボッコ作戦で堕落を迫る悪魔と、耐える爺さん

    Martin Schongauer Temptation Of St Anthony2

     聖アントニウス(アントニヌス、アントニーとも)は251年にエジプトに生まれ、キリスト教徒として生きた聖人です。
     20歳の頃両親と死別し、隠遁者として砂漠で瞑想と苦行に身を投じました。苦行中に悪魔が現れ、彼をどうにか堕落させようと豊満な女性の幻覚を見せたり、掴みかかって恐喝したりします。アントニウスはそれでも悪魔に屈せずにキリストを信じ、人々に信仰を伝え続けました。こうした逸話が広がりに広がって、多くの画家に描かれることになります。今回はフルボッコ作戦を決行する作品を見ていきましょう。
    お色気作戦を見たい方はこちら


    bottan_03_01
    プロフィール
    aicon

    管理人:


    中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
    師匠はヒエロニムス・ボス。
    神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

    button

    メメント・モリについて

    アーカイブ
    記事検索
    記事検索
      PR
    【異形の怪物LINEスタンプ】
    line logo2


    ブログランキング・にほんブログ村へ

    ―最新記事をお届け―

    buttons

    buttons - コピー (2)

    buttons - コピー

    PC用広告