• メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

    ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

    名古屋のクリマの出展が無事に終了しました。ブースに来て頂いた方、ご購入された方、本当にありがとうございました!

    プシュケーの絵画13点。クピドに愛されたものの、秘密の姿を見てしまった女性

    Psyche with Sleeping Cupid  Louis Jean Francois Lagrenee -

     ギリシア神話に登場するプシュケーは、クピドの愛を受けたものの、禁じられた姿を見てしまった人間の女性です。
     とある王国の三番目の王女であるプシュケーはかなりの美貌の持ち主で、人々は美の女神ヴィーナス(アフロディテ)をそっちのけにして彼女を褒め称えてしまいます。それに怒ったヴィーナスは息子クピド(エロース)に「あの娘に愛の矢を撃ち込んで、卑しい男を愛するようにしておくれ」と命じます。悪戯好きのクピドは了承し、プシュケーに忍び寄るのですが・・・。なんと矢で自分を傷付けてしまい、愛が芽生えてしまったのです。

     その後、プシュケーの元に一人も求婚者が現れず、父母は心配してアポロンの神託を受けました。神託は「彼女は人間の花嫁にはなれず、山頂にて怪物が待っている」という恐ろしいものでした。プシュケーは毅然に山頂へ行くことを決意し、風の神ゼピュロスに運ばれて立派な宮殿へと到着しました。宮殿中の全てが彼女の物だと言う声が聞こえ、運命の夫は夜中にだけ現れて、プシュケーが何度姿を見せるよう頼んでも拒否して帰ってゆくのでした。

     宮殿に暮らす内に家族が恋しくなった彼女は、夫に二人の姉を招くことを了承させます。しかし、彼女たちは妹の豪華な暮らしに嫉妬し、「夫は怪物で、お前を太らせて食べようとしている。ナイフを使って首を斬り落としなさい」と吹き込みます。それを信じてしまったプシュケーは、ナイフを握り締めながら真夜中で寝ている夫の側に忍び寄り、ランプをかざしました。すると、明かりに照らされたのは怪物ではなく美しい神の姿でした。プシュケーはうろたえて彼の肩に油を落とし、火傷させてしまいます。驚いたクピドは妻の行った事に気付き、窓から飛び去ってしまったのです。プシュケーが追いかけようとするも、後の祭り。麗しい宮殿は幻のように消えてしまい、プシュケーはむせび泣く事しかできなかったのでした。
     プシュケーとクピドの絵画13点をご覧ください。なお、この先の物語の絵画については次回へ続きます。

    bottan_03_01

    名古屋のクリエーターズマーケットに、ショップ「めめんと・もり」が初出店します!

    かいぶつ雑貨1

     ブログのお知らせの場に散々宣伝してきましたが、今回改まった形で詳しい宣伝をさせていただきます!
     管理人である扉園が運営している怪物専門のネットショップ「めめんと・もり -美術と神話の不思議かいぶつ雑貨-」が名古屋のクリエーターズマーケットにて出展いたします!地道に作った怪物たちが一同に現れる場なので、詳細をご覧ください♪

    bottan_03_01

    ネッソスの絵画14点。ヘラクレスの妻をさらい、殺されるも復讐を果たすケンタウロス

    Italian School 18th  THE SLAYING OF NESSUS BY HERCULES -

     ネッソスはギリシャ神話に登場するケンタウロスです。
     ある日、ヘラクレスとその妻デイアネイラと息子はエウエノス川を渡ろうとしていました。その川は流れが急で、母子は自力で横断できません。するとそこにネッソスが現れ、「俺が女性を担ぎましょう」と申し出たので、ヘラクレスが息子を担ぎ、ネッソスがデイアネイラを担いで川を渡りました。しかし、早く川岸に着いたネッソスが彼女をさらおうとした為、ヘラクレスはそのケンタウロスを矢で射殺したのでした。
     
     ネッソスは死の間際、彼女に「俺の血は媚薬効果がある。奴の愛が離れた時、服に浸して着せてやるんだ」と言い残します。デイアネイラはそれを信じ、ヘラクレスの心が他の女性の元へ行くと知るや、服にネッソスの血を浸して、ヘラクレスに送り届けます。しかし、それを着た途端、ヘラクレスは想像を絶する痛みに襲われました。その血には毒が込められていたのです。くっついてとれない衣服を自分の皮膚ごと引きはがし、彼は山に登って火葬の準備をして、火に包まれて最期を遂げたのでした。
     ギリシャいちの英雄ヘラクレスの死の原因となったケンタウロス、ネッソスの絵画14点をご覧ください。(といっても、ネッソスがデイアネイラを誘拐しようとするシーンばかりです^^;)

    bottan_03_01

    ケンタウロスの絵画15点。粗暴で好色だが時に深い知恵を持つ、半人半馬の種族

    The Centaur Chiron by Louis Jean -

     ケンタウロスはギリシャ神話に登場する、上半身が人間で下半身が馬の姿をしている、半人半獣の種族です。
     一説によると、ラピテス族の王イクシオンとヘラの姿を模した雲ネペレとの間に生まれたとされています。酒好きで粗暴、好色で野蛮とされていますが、英雄アキレスの師匠であるケイロンのように、深い知恵を持った賢者のようなケンタウロスも中にはいます。
     ケンタウロス族が登場する神話はそこまで多くありませんが、ラピテス族との戦いや、ケイロンの活躍、ネッソスによるデイアネイラの誘拐などが有名ですね。また、面白い事にケンタウロスは神話を飛び越え、キリスト教の物語にも少しだけ登場しております。
     様々な特性を持つケンタウロス族の絵画15点をご覧ください。

    bottan_03_01

    運命の女神フォルトゥナの中世絵画13点。全人類の車輪を操る、表裏一体の女神

    1503 Type  manuscrit Langue  Français Format  Vélin -

     フォルトゥナはローマ神話における運命の女神です。ギリシャ神話ではテュケーに相当し、幸運の女神ともされています。
     フォルトゥナは元々豊穣を司る女神で、ローマの東にあるプラエネステという土地で信仰されていたそうです。ローマ王がその信仰を自国へと持ち込み、フォルトゥナはローマ神話に組み込まれる事となりました。通常、フォルトゥナは巨大な車輪を持ち、不安定な球などに乗った姿で描かれることがありますが、中世時代になると、運命の女神は神話の枠を超えて様々な姿で表現されるようになります。想像の翼は広がり、元々の形式から外れたとんでもない姿の女神様も・・・。
     老若男女、貧富、身分も見境なく、全人類の運命を操る運命の女神の中世絵画12点+αをご覧ください。

    bottan_03_01

    「ヒエロニムス・ボス」という二つのバンドに迫る!怪しく奏でられるダークメタルな音楽

    ヒエロニムス・ボス

     15-16世紀のネーデルラントに生きた、奇才の画家ヒエロニムス・ボス。その鮮烈な印象を与える絵画の影響で、彼の名前を冠した海外のバンド「Hieronymus Bosch 」が近年に二組存在しました。
     一つは1993年より結成された、ロシアのモスクワのデスメタルバンドで 、もう一つは1985-86年より結成された、ニュージーランドのエレクトロパンクバンドです。音楽に詳しくない為、専門的な事は全く分かりません。ただ、ボス師匠の名前を借りているバンドはどのような作品を手掛けているのだろうという興味で、この記事を書いております。
     では、二つのバンド「ヒエロニムス・ボス」の詳細をご覧ください!

    bottan_03_01

    中世彩飾写本の不可思議な怪物14点。きもかわいい愉快なモンスターたち【第二弾】

     1325-1340 -

     中世時代、写本は「写字生」と呼ばれる修道院に属する修道士がせっせと書いていました。
     多くの修道院には写字を行う「写字室」が建てられ、君主や教会に依頼された本を手掛けていました。場所によっては羊皮紙の製作から製本まで、彩飾写本の作製の全てを行っていたようです。キリスト教の教義を伝える手段にもなる為、写字は修道院の大事な仕事であったのと同時に 、写本を貴族たちに売ることで貴重な収入源にもなっていました。
     彩飾写本はその名の通り、字だけではなく様々な装飾や挿絵が入れられています。その殆どは物語に関連した挿絵なのですが、中にはどうしてこんな怪物がいるの!?と思われるへんてこりんなモンスターが現れます。
     写字生のストレス発散なのか、趣味なのかは不明ですが、とにかく不思議でキモカワイイ怪物14点をご覧ください!

    bottan_03_01

    イスカリオテのユダの絵画14点。キリストを銀貨30枚で売った裏切者の悲しき人生

    Benoît-Hermogaste Molin - 1810-1894 -

     イスカリオテのユダはキリストを銀貨で売ったとされる、キリスト教最大の裏切者と知られている者です。他にもユダと言う名の者がいる為、出身地カリオテからとって「イスカリオテのユダ」と呼ばれています。
     「マタイの福音書」によると、ユダは十二使徒の一人でありながら金銭目的でユダヤの祭司長たちにキリストの引き渡しを持ちかけ、銀貨三十枚を得る約束をしました。その後、キリストと十二使徒は過ぎ越し祭の日に晩餐を行いますが、キリストは「君達の内誰かが私を売り渡すだろう」と言い、ユダにパンを与えました。ユダはその場を素早く離れたのでした。

     そして遂に運命の時が訪れます。ゲッセマネの園でユダは救世主に親愛の接吻をしました。接吻は「この者がキリストである」という敵への合図だったのです。現れた兵隊はキリストを捕らえ、ユダヤの祭司たちは裁判に掛けてキリストを処刑してしまいました。ユダはその罪深い行為が恐ろしくなり、銀貨三十枚を祭司たちの足元に投げ付け、自ら首を吊って命を絶ったとされています。
     では、裏切者の代名詞となっているユダについての絵画14点をご覧ください。一部閲覧注意がございますので、お願いいたします。
    bottan_03_01

    カサンドラの絵画13点。アポロンの呪いでトロイ陥落の予言を無視された悲劇の女性

     Before 1904 - コピー

     カサンドラはギリシャ神話に登場する、トロイの悲劇の王女です。
     父親プリアモス王で母はヘカベ、兄弟はヘクトルやパリス、ヘレノスなど18人がおります。カサンドラはアポロンに愛され、彼によって予言能力を授かりました。しかし、その予言の力によってアポロンが自分を捨てる未来が見えてしまった為、愛を拒絶してしまいます。怒ったアポロンは「お前の予言は誰も信じないだろう」と呪いを掛けてしまったのでした。

     呪い付きの予言能力を持ったカサンドラは、ダメ王子パリスがヘレネを攫ってきた時も、トロイ軍勢が怪しい木馬を市内へと運び入れようとした時も、「トロイは滅亡する」と抗議をしたものの、誰も信じてはくれませんでした。そのままトロイは陥落してしまい、カサンドラは小アイアスに乱暴されたあげく、アガメムノンの戦利品となってミケーネに連れてゆかれてしまいます。そこで待っていたのは、突然の死でした。アガメムノンを恨んでいた彼の妻クリュタイムネストラにより、カサンドラは殺されてしまったのです。彼女はそれすらも予言していたそうです。
     理不尽なアポロンのせいで望まぬ予言能力を持ち、国は滅び、敵には乱暴され、敵の妻に殺されたカサンドラ。ギリシャには悲劇の人物が多いといえど、彼女はかなりの悲劇的な人物ではないでしょうか・・・。
     カサンドラについての絵画13点をご覧ください。

    bottan_03_01

    若さの泉の絵画14点。老人が入ると青年へ。願望から伝説が生まれた若返りの泉

    formerly attributed to Cristoforo de Predis 1450-65 -

     「若さの泉」は、入るだけで老人が瞬く間に若返るとされた伝説の泉です。「若返りの泉」「青春の泉」とも呼ばれています。
     西洋でいつ頃伝説が普及したかは定かではありませんが、中世時代にはあったようです。元々、水は不思議な力を持つと考えられており、新生児を水に浸ける洗礼が行われていました。また、新約聖書でキリストが「私が与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわきあがるであろう」と語っており、原罪の贖いの為に流した血液と結び合わされ、泉はキリストや生命の象徴とされていました。こうした泉に対する神秘思想は一般に広がり、ずっと過去より存在した「泉に入ると若返えって青春を取り戻す」という伝説が普及するに至ったのです。
     「若さの泉」の作品は中世頃にも見られますが、ルネサンスと19世紀の象徴主義や近代絵画に流行し、何枚かの絵画が残されています。では、若さの泉についての絵画14点をご覧ください。

    bottan_03_01
    プロフィール
    aicon

    管理人:


    中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
    師匠はヒエロニムス・ボス。
    神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

    button

    メメント・モリについて

    アーカイブ
    記事検索
    記事検索
      PR
    【異形の怪物LINEスタンプ】
    line logo2


    ブログランキング・にほんブログ村へ

    ―最新記事をお届け―

    buttons

    buttons - コピー (2)

    buttons - コピー

    PC用広告