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 15-16世紀のネーデルラント(オランダ)の画家ヒエロニムス・ボスは当時の社会を戒め、風刺する為に多くの個性的な作品を描きました。彼の代表作「快楽の園」も諸説がありますが、快楽に溺れる人々が地獄へ落ちる様を描いた作品とも解釈されています。
 そんなボスは2016年に没後500周年となり、オランダの大規模な祝典、展覧会を始め、多くの話題が生じました。今回紹介する動画もそんな最中に公開されたものです。作成者は映像集団のStudio Smack。ループするショートアニメーションみたいな感じのこの作品は、「21世紀の文明の行き過ぎた欲望」というテーマで、ボスと同じように現代社会を痛烈に皮肉っています。有名な某ネズミキャラや、化粧の濃いグラマーお姉様、映画に出てきそうなUFO(?)、フライドチキン鳥などが登場します。
 現代のシュールなオマージュ作品「Paradise」を見ていきましょう。


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こちらがヒエロニムス・ボスの快楽の園中心部。
色鮮やかで不思議な世界の中、人々は意味ありげな行動を。
快楽に溺れた人々とか、愛に溢れた楽園などと解釈されていますが、
「楽園は永遠には続かない」というメッセージが込められています。
快楽の園中央

「Paradise」の全体像。怪物らが一斉に蠢き出します。
見ていて飽きませんが、怪物達はよく見るとシュールでキモいです。
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動画はこちら。



画面左側アップ。
湖や動物たち、果物は共通していますが、頭だらけのクリーチャーや
丸い頭の人型はボスというよりダリ寄りのシュールレアリスム。
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画面中央アップ。
ピンク頭部の肉塊はホラーゲームのボスの方に出てきそう。
撃ったら強酸を出すとか、分裂とかしそうです。カプコンが好きそう
なデザインが多いような気がする・・・。さすが21世紀現代。
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画面右側アップ。
ひときわ目立つスキンヘッドの女怪物と、不細工なおじさん怪物。
ボスの怪物はきも可愛いですが、これは純粋に気持ち悪い・・・。。
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画面右奥アップ。
謎のUFOが飛び交う中、巨大ないかついおっさんが回転する・・・。
左のドキツイピンクの塔も合わさり、なんとも言えないシュールさが漂う。
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 見ている分には怪物が動いていて楽しいのですが、一つ一つ怪物の存在を読み解いていくと、21世紀はこれだけ堕落しているのか・・・。と愕然とさせれらます。消費社会利己主義現実逃避エロティシズム、虚栄、退廃。こういったものをこの作品は内包しているのです。社会の問題もあってなかなか難しいですが、ちゃんとフライドチキンは残さずに食べるようにしたいです。

→ 参考にさせていただいたサイト元はこちら



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