francesco maffei -

 ペルセウスはギリシャ神話に登場する英雄で、主神ゼウスとアルゴス王女ダナエの息子です。
 「息子が王を殺すだろう」と予言を受けた為、アルゴス王は彼を捨てたのものの、島の漁師に拾われて彼はたくましい青年に成長しました。しかし、島の領主である男がダナエに恋をしてしまい、邪魔なペルセウスを排除しようと、ゴルゴン三姉妹の三女メデューサの首を獲って来るよう命じます。彼女らは恐ろしい怪物で、見た者を一瞬にして石に変えてしまう能力を持っています。ペルセウスはヘルメスとアテネの力添えを借り、鏡を見ながらメデューサの首を切り落とすことに成功しました。
 その後、彼は美女アンドロメダを海の怪物から助け出し、二人の結婚の為に盛大な祝宴が催されました。しかし、彼女には婚約者ピーネウスがおり、その席で大乱闘になったのです。ペルセウスの部下は少なく相手は沢山おり、分が悪い戦いでした。なので彼は袋からメデューサの首をとり出し、高く掲げたのです。恋敵らはことごとく石化し、晴れて二人は結婚できたとのことです。
 愛の為なら首を使う。メデューサの死の場面と、石化した人々の場面の絵画10点をご覧ください。


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「Francesco Maffei 作   17世紀」
メデューサの寝ている隙に、アテネから借りた鏡のような盾を使って首を・・。
というシナリオですが、がっつりアテネさん立っていますね。
しかもメデューサと目合ってませんか?神なら大丈夫なのでしょうか。
francesco maffei

「Eugene Romain Thirion 作  19世紀後半-20世紀前半」
幻想的に美しく描かれていますが、よく見るとグロい絵。
メデューサの倒れ方が悲惨です。
Eugene Romain Thirion 1839-1910

「キケロの書籍の挿絵?  中世絵画」
メデューサの首からラーメンみたいなものが!
顔がゆるいですね・・・。
Cicero’s Aratea

「ウォルター・クレイン作  19-20世紀」
首を袋に入れ、さっと脱出するペルセウス。ゴルゴンの姉たちが
事態に気付くものの一足遅く、逃げられてしまいました。
Walter Crane 19-20

「Volterrano 作  17世紀」
まだ少年のように見えるペルセウス。驚愕に満ちた表情の
メデューサが鏡張りの盾に映っています。
Volterrano

「Dorigny Louis 作  1719年」
アンドロメダとの結婚の祝宴で、突如、婚約者率いる男達が乱入!
分の悪い戦闘に、ペルセウスはメデューサの首を掲げました。
Dorigny-Louis-1719

「ルカ・ジョルダーノ作  17世紀後半-18世紀前半」
「俺の仲間は顔を背けろ!」と叫んで首を出したようですが、
仲間のアコンテオスさんはうっかり顔を見てしまい、石になったとか。
luca giordano

「セバスティアーノ・リッチ作  1705-10年」
婚約者は辛うじて顔を背けて石にならず、命乞いをしました。
「なんでもあげるから、命だけは助けて!」と言った婚約者に
ペルセウスの反応は・・・。
Sebastiano Ricci 1705-10

「Hugues Taraval 作  18世紀」
「見下げた卑怯者め」と背けた顔へ首を突き付けるペルセウス。
婚約者は懇願した姿のまま石になってしまいました。
鬼畜ぅ!!!
Hugues Taraval 18

「paul  Joseph Blanc 作  1869年」
こうして彼はアンドロメダと結婚し、めでたしめでたし。
・・・なのか!?
1869 paul  Joseph Blanc

 その後、ペルセウスは島に帰って母ダナエを狙っている領主の男を石化させ、母国に帰りました。アルゴス王は彼が恐くて国外へ逃亡し、ペルセウスが王になりました。月日が経ち、違う町の競技大会にたまたま参加した彼は、円盤投げを行いました。すると円盤は老人の頭に当たってしまい、打ち所が悪く死んでしまいました。その老人がアルゴス王だったのです。予言が実現し、ペルセウスは悲しんだと言われています。
 神話と思えば波乱万丈で面白い話ですが、ペルセウスは英雄かと聞かれれば、あまり英雄じゃないような気がします・・・。神頼りだし、首頼りだし、鬼畜だし・・・。

→ メデューサについて知りたい方はこちら
→ ペルセウスとアンドロメダについて知りたい方はこちら



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