Georg von Rosen (1886) -

 オーディン(オージン、ヴォータン)は北欧神話に登場するアース神族の主神であり、死や戦争、魔術、嵐などを司っています。
 通常、オーディンは髭を生やした隻眼の老人として表され、鍔広帽子を被り、ローブを着込んでいます。絵画によっては鎧を着た姿で描かれることもあります。投げ槍の武器、グングニルを持っていることが多いです。妻はフリッグで、息子はバルドルですが、主神の定めなのか愛人に産ませた子供は多数おります。ロキとは義兄弟の仲です。
 オーディンは知識を得ることに貪欲で、知識を得る為ならば片目を失ったり、女をたぶらかして捨てたり、逆さづりになって死にかけるのも厭いません。主神であることを隠して放浪の旅に出ることがしばしばあった為、数多くの異名を持っています。
 知識狂の主神、オーディンの絵画と彫刻、13点をご覧ください。


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「18世紀のアイスランドの写本」
オーディンの愛馬は八本足の駿馬、スレイプニル。
女に変身したロキと牡馬の間に産まれました。それにしてもオーディンが
ウインクして楽しそうに見えます。手に持ってるのは何ぞや?
Icelandic 18th century manuscript

「ゲオルク・フォン・ローゼン作  1886年」
オーディンは貴族や戦士階級に特に人気がある神でした。戦争へ
行く前などに生贄を木に吊るし、彼の加護を祈ったとされています。
とても味のある格好いいオーディンの絵。
Georg von Rosen (1886)

「Johannes Wiedewelt 作   1780年」
オーディンは二匹のカラスと二匹の狼を従えていました。
カラスは全世界の情報を彼に伝え、狼は戦死者の肉を貪り食っていました。
絵画のカラスが小鳥化してる!狼も人面っぽいんですけど!
Johannes Wiedewelt  1780

「ハーマン・アーンスト・フロイント作  19世紀前半」
威厳たっぷりにどっかりと座るオーディン。北欧の神というより、
ギリシャ神話のゼウスがドッキングされている感じに見えます。
この像もカラスと狼さんが可愛らしいサイズだ・・・。
Herman Ernst Freund

「ハンス・トーマ作  1839-1924年」
放浪癖のあるオーディンは巨人の国ヨトゥンヘイムや人間の国ミズガルズ、
冥府ヘルなど、様々な場所へ出かけます。
Hans Thoma (1839-1924)

「アーサー・ラッカム作  1911年」
巨人と知恵比べをしたり、知恵の蜜酒を巨人から奪ったり、
冥府の巫女から未来を聞いたりと、オーディンは知恵や魔術の
話が非常に多いです。
Arthur Rackham (1911)

「エミール・ドプラー作  1900年」
かつてオーディン率いるアース神族と、ニョルズ率いるヴァン神族が
戦争をしていました。この絵画はオーディンが槍を投げ、戦争を開始
させたという場面。後に双方は和解します。
The Vanir War by Emil Doepler 1900


「エミール・ドプラー作  1895年」
オーディンは知識を得る為ならば何でもしました。
彼はミーミルから知識の泉の水を飲ませてもらうのに、
ためらうことなく片目をえぐって、担保として差し出しました。
Adolf Hitler 1905

「ウィリー・ポガニー作  1920年」
片目を差し出したことにより、知恵の水を一口飲んだオーディン。
ミーミルはその後彼についていき、物語の成り行きで首ちょんぱに
されてしまい、オーディンの便利アイテムになりました。おいおい!
Willy Pogany (1920)

「エミール・ドプラー作  1855-1922年」
妻フリッグの謀略で、人間の王によって火あぶりにされているオーディン。
その後、人間の王は苦しめている者が神であったことを知り、慌てて
助けようとしますが、自らの剣につまづいて刺さって死んでしまいます。
オーディンとフリッグは滅茶苦茶な夫婦ですが、結構仲良しなんです。
Emil Doepler

「エミール・ドプラー作  1855-1922年」
「ヴォルスンガ・サガ」によると人間の元に現われたオーディンが
「引き抜いた者に与える」と言って、リンゴの木に剣を突き刺しました。
この名剣グラムを抜いたのは、英雄シグムンドでした。
Odin in der Halle Wolsung by Emil Do epler

「F. L. Spence 作  1915年」 
オーディンにすがる、ヴァルキリーのブリュンヒルデ。
彼女は主神の命令に逆らい、人間の戦争の勝利を逆転させてしまった
為、神聖を奪われて燃え盛る炎の中で眠ることになります。
→ ヴァルキリーの絵画をもっと見たい方はこちら
J Walker McSpadden

「アーサー・ラッカム作  1867-1939年」
神々と巨人の戦争ラグナロクが起こり、主神オーディンは魔狼フェンリルに
呑み込まれて命を落とします。息子であるヴィーザルがその仇を取り、
神の世代は引き継がれていくのです。
→ ラグナロクの絵画をもっと見たい方はこちら
Odin and Fenrir by Arthur Rackham

 

おまけ -我が家のオーディン-

オーディン

 大樹ユグドラシル(100均)のふもとでグングニルを握っている我が家の主神オーディン。
 2002年にカバヤというメーカーが「神話シリーズ」として販売していた食玩の一つ。カラー版とシルバー版の二種類が存在します。ネットショップで販売されていたものを数年前に購入しました。結構精巧に作られておりますが、グングニルの持ち方が二の腕シェイプアップに見えて仕方ありません(笑)
 カバヤの「神話シリーズ」はギリシャ神話、北欧神話、エジプト神話、メソポタミア神話、日本神話、仏教などの神々がフィギュア化されているので、調べてみると結構面白いです。あなたの好きな神も食玩フィギュアになっているかも!ネットでまだ手に入れられますよ!

→ 世界の神話シリーズについて見てみる(wiki)



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