Marble Orchard - Matthews, Greenwood Cemetery, Brooklyn, NY -

 ガーゴイルは雨どいの機能を持つ、怪物をかたどった彫刻のことを指します。
 西洋建築の屋根にガーゴイルは設置され、雨どいから伝って来た雨が怪物の口や様々な場所から流れるように設計してあります。ガーゴイルは教会や修道院などにも設置されており、その理由は魔除けという意味や、逆に聖なる土地へ怪物が入れないことを示す為、聖なる地の罪を外へ吐き出す為、異教が混じり込んだ為など様々な説があります。ガーゴイルという名前はうがいするガボガボという音から派生したとされます。ガーゴイルというと羽の生えた悪魔や獣の姿を思い浮かべますが、動物型や人間型など様々なタイプのものが存在します。
 個性的なガーゴイル像の彫刻13体をご覧ください。


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「ニューヨーク州のブルックリンにあるマシューズグリーンウッド墓地」
とっても怖がって頭を隠しているような、獣型のガーゴイル。
神なる存在が恐いのか、それとも幽霊に怖がっているのか・・・。
Marble Orchard - Matthews  Greenwood Cemetery, Brooklyn, NY
(写真元:pinterest)

「スコットランドのエディンバラにて」
怪物型のガーゴイルは中世以降登場しますが、そのバリエーションは
幅広いです。葉っぱと猿のアイアイが合体したかのような動物。
右の子がかなり残念なお顔をしています。
Edinburgh Gargoyle
(写真元:pinterest)

「スウェーデンのヴィスビューにて」
こちらのガーゴイルは賢者のように見える人が怪物の上に乗り、使役
しているようです。口を掴まれた怪物の表情が憐れがしで少し可哀想
に感じてきます。これは悪の退治を表しているのでしょうか。
Gargoyle visby
(写真元:pinterest)

「イングランドのオックスフォードにあるマグダレン大学」
後期ゴシック頃には、このような滑稽な表情をした人間型のガーゴイルも
登場します。舌が蛇、髪が獣になっている変な大口おじさん。
こんなのが大学にいたらテンション上がりますね。
Gargoyles Magdalen College Oxford England
(写真元:pinterest)

「フランスのブライン城にて」
道化のように見える白目のお兄さんが、ベルを持っています。
人間の愚かさや滑稽さを笑っているのでしょうか。それとも、オオカミ少年
のように嘘か本当か分からない警告を発しているのでしょうか。
Gargoyle from Château de Blain, France
(写真元:pinterest)

「イングランドのオックスフォードにて」
シャチホコ(?)のように個性的な魚の怪物と、人面フクロウのような
ゆるキャラ的怪物。きもかわいいけれど、ずっと見つめていると
じわじわと未知のパワーが感じられてきます。
College Gargoyles, Oxford, England
(写真元:pinterest)

「フランスのモンマジュール修道院にて」
進撃のように、不気味な巨人に人間食べられちゃってます。修道院の
ガーゴイルなので、罪深さに対する教訓なのでしょうか。
それか、建築家がノリで作っちゃった?
Abbaye de Montmajour (Bouches-du-Rhône)
(写真元:pinterest)

「イングランドのソールズベリー大聖堂」
いたいいたいいたい!石像なのにほっぺの引っぱられた感がよく
表現されています。これも大聖堂の像なので、悪魔の誘惑や攻撃に
負けるな!という叱咤的なメッセージなのでしょうかね。
Gargoyles - Salisbury Cathedral
(写真元:pinterest)

「パリのノートルダム大聖堂」
中には雨どいの役目をしないガーゴイルもおり、そういった怪物は
グロテスクとも呼ばれています。ノートルダム大聖堂はグロテスク型の
ガーゴイルが沢山います。ちょっとだけ出た舌に愛嬌を感じますね。
ノートルダム
(写真元:wikipedia)

「イングランドにて」
よ・・・ヨーダの奥さん?羽は天使っぽいですが、かなりふてぶてしい
態度で座っています。きっと肝っ玉母ちゃんなんですね。
Gargoyles england
(写真元:pinterest)

「チェコの聖ヴィート大聖堂にて」
こちらに向かって舌をつき出して、あからさまに挑発しているように
感じます。しかも、修道僧っぽい服を着ているような。
手に持っているのは・・・建物の部品? 壊すぜヒャッハー!的な?
 Vitus Cathedral, Prague
(写真元:pinterest)

「デンマークにて」
お口から水ががぼがぼ~。ガーゴイルは雨どいの使命を担っているので、
やっぱりお口からお水を出している方が、味がありますね。
 Domkerk
(写真元:pinterest)

 Pinterestで画像を検索していたら、なんと、大阪にあるシャチホコもガーゴイルと紹介されていました・・・。
 いやいや、シャチホコさんは雨どいの機能ついていないし、建物が火事にならないように守り神としている訳だから、ガーゴイルとは全然違うと日本人の私は思うのですが。なんだか年代が経るにつれて、始めこそ雨どいについた悪魔や異形の像がガーゴイルであったのに、概念の領域が広がっていって、建物についている生物像はすべてガーゴイルになっていそうです。このままだと鬼瓦や狛犬、シーサーとかもガーゴイル認定されてしまいそう。それはなんか変だぞ・・・。
 元の伝統を大切にして、奇妙で素敵なガーゴイル像を今でも作っていって欲しいなぁと思います。

→ エイリアンをモチーフにしたガーゴイル像を見たい方はこちら


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