Bernardo Strozzi - St Roch -

 聖ロクスは1295年 - 1327年に生きたカトリック教会の聖人です。
 ペストから守護してくれると考えられていた為、人気のあった聖人でした。ロクスはフランスの総督として生まれましたが、20歳の時に全財産を寄付してローマ巡礼の旅に出ました。ローマではペストに苦しみ、死を待っている人が大勢いましたので、ロクスは患者を懸命に看護しました。彼が患者の頭上に十字架の印を結ぶと、ペストはたちまちに癒えてしまうという奇跡が起きました。それにより人々は救われましたが、ある日ロクス自身がペストに罹ってしまいます。
 他の者へ伝染しないようにロクスは森へ身を隠し、死を迎えようとしました。しかし、どこからともなく犬が現れ、食べ物を運んできたり顔を舐めたりしました。すると、すっかりペストが治ってしまったのです。彼は人々を癒しながら故郷へ帰りましたが、不幸なことにスパイ容疑で捕らえられ、濡れ衣を着せられて獄死してしまったとされています。
 そんな聖ロクスの絵画12点をご覧ください。


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「Stubbekøbing 教会のフレスコ画」
ロクスの特徴は裾を引き上げ、腿の傷を見せていること。
ペストに患った時についたそうです。天使が傷口に手をかざしています。
 Fresco of Saint Rochus

「作者不詳  中世絵挿絵」
旅人のような恰好をしていて、腿に傷口があり、なおかつ犬を
連れていたら聖ロクスだと思って大丈夫だと思います。ちょっと怒り
気味の表情の犬がパンをくわえ、ロクスにあげようとしています。
Saint_Roch

「アンドレア・ダ・ムラノ作  1462-1512年」
右が聖ロクスで、左の炎を持つ人が聖ヴィンセント・フェラー。
フェラーは14世紀後半頃に生きた聖人で、「炎の舌」と呼ばれる
炎を持っています。ロクスの髪形がもっこもこですね・・・。
 Rochus

「カルロ・クリヴェッリ作  1493年」
こちらの聖ロクスももっこもこヘアー。昭和の日本で流行っていた
髪形に見えますね・・・。そしてパンチラをするロクスさん。
→ カルロ・クリヴェッリの絵画をもっと見たい方はこちら
Carlo Crivelli St Roch1493

「Bartolomeo Vivarini 作  1480年」
こちらの聖ロクスはミニスカで絶対領域を見せています。
非常にま真面目なお顔とのギャップが凄いです。
Bartolomeo VIVARINI 1480

「ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ作  1696-1770年」
神のご加護に感謝するように、パンを抱く聖ロクス。黄昏れている感じが
個人的に素敵だなぁと思います。ですが、わんこが浮遊霊と化している
ような・・・!?後から描き加えたのかな・・・?
Giovanni Battista Tiepolo

「ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ作  1730年」
このオールバックの聖ロクスもパンを持ち、神へ想いを馳せています。
犬も傍らに寝転び、安心したように眠っています。
Giovanni Battista Tiepolo1730

「ジャック・ルイ・ダヴィッド作  1748‐1825年」
聖母マリアとキリストの御身を幻視し、祈りを捧げる聖ロクス。
時代が千年以上異なっている為、聖母子は奇跡の顕現だと思います。
足元にはペストになった人々が苦しんでいますが、手前の男が
不満顔でこちらを睨んでいるのがとても気になります・・・。
ジャック・ルイ・ダヴィッド

「バーナード・ストロッツィ作  1581-1644年」
帆立貝の貝殻は巡礼者であることを示しています。十二使徒の一人
である大ヤコブがヘロデ・アグリッパ1世に殺されて船に乗せられた時、
船底に帆立貝がびっしりと付着したことに由来します。
手前で犬がパンをくわえているのが可愛いですね。

Bernardo Strozzi - St Roch

「ホセ・デ・リベラ作  1631年」
バロック調の暗い背景でポーズをとる聖ロクス。パンをくわえる犬が
かわいいかと思いきや、足が骨と化しているように見えるのは私
だけでしょうか・・・。スケルトン犬?
ホセ・デ・リベラ 1631

「作者不詳  16-17年?」
聖ロクスはペスト完治後、故郷へ向かいながら病人を救っていましたが、
不運なことにスパイと勘違いされて投獄され、そのまま獄死してしまいます。
次元を超え、キリストが迎えに来ていますね。
パンと犬がこんなところまでいるのがナイスです。
Saint Roch in Prison in Montpellier

「Jacques Gamelin 作  1738 - 1803年」
命を落とした聖ロクスでしたが、後に偉大な聖人となり、
ペストの守護聖人として多くのキリスト教徒に信仰されました。
Jacques Gamelin 1738 - 1803

 どうして聖ロクスの傷口は太腿なのかが不思議で、色々と検索をしたのですが、結局分かりませんでした。ペストは全身に蔓延するものなので、手やお腹、首でもいいと思うのですが…。なぜ太腿、しかも奥の方なのでしょうかね。柔らかい部位だから、ペストの症状が一番に表れるところなんでしょうか。もしや、セクシーさを押し出す為とか…。←ぇ。誰か知って見える方がみえたら、教えてください~!

→ ペストに関する絵画を見たい方はこちら


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