Giovanni Stanchi (Rome 1608 - Rome 1672) -

 イタリアルネサンスの奇才、ジュゼッペ・アルチンボルドは野菜や果物などの物を組み合わせ、人物画にした作品で有名です。当時、絵に額縁を描いたり、カーテンを描いたりと言っただまし絵的手法はありましたが、このような風変わりな手法はほぼありませんでした。彼の作品はまたたく間に世界中に知れ渡り、多くの追随者を生み出しました。その数は真作よりも多いほどです。
 物や景色で人体を表すことに目覚めてしまった、アルチンボルドの追随者の作品13点をご覧ください。
→ アルチンボルドの真作の作品を見たい方はこちら

PR
 


「作者不詳  アルチンボルドの追随者作」
アルチンボルドの四季シリーズの冬を連想させますが、
この作品は全部枯れ木で構成されています。枯れ木を組み合わせて
顔にしたというより、木に念が入って人面化したように見えます・・・。
Giuseppe Arcimboldo follower

Giovanni Stanchi 作  1608‐75年」
全身フルーティなご婦人。Stanchi さんはアルチンボルド調の四つの
連作を描いています。胴体は同じ果物がぐるぐる取り巻いていますね。
西洋ルネサンス時代のスイカは現代より発達しておらず、
種の部分が渦を巻いた感じになっていたそうです。
Still Life Painting - Summer by Giovanni Stanchi

Giovanni Stanchi 作  1608‐75年」
フラワーなご婦人。色とりどりで美しい作品ですが、
手や目、鼻口などのパーツは花じゃないのは気のせい?
やはり全部を花で構成するのは難しかったのでしょうか・・・。
Giovanni Stanchi

Giovanni Stanchi 作  1608‐75年」
お野菜盛りだくさんの老人。キャベツと白菜が頑張っています。
手前の野菜はラディッシュかスイスチャードでしょうか。あまり日本では
馴染みのないものがさり気なく混じっています。
Giovanni Stanchi (Rome 1608 - Rome 1672)

Giovanni Stanchi 作  1608‐75年」
葡萄を食そうとする果物&野菜ボーイ(?)。
アルチンボルドの作品より動きがあり、これも面白いですね。
果物が果物を食べると・・・共食い?
Giovanni Stanchi - Four Anthropomorphic Figures

「作者不詳 アルチンボルドの追随者作」
趣向は変わり、今度は景色になります。一見牧歌的な村の風景ですが、
作品を横にしてみると男性の横顔が!だまし絵としてよく用いられる
手法ですね。
Anthropomorphe Landschaft

ヨース・デ・モンペル作  1630年」
モンペルさんは風景画としての人体を四季の連載で描きました。
こちらは春。私個人としては、建物より不機嫌そうなおじさんの顔が
目立って見えてしまうのですが・・・。このまま動いて町破壊しそうです。
1630 · Allegory of Spring - Joos de Momper II

ヨース・デ・モンペル作  17世紀」
夏。岩で構成された髭のおじさんがカメラ目線で見ています。
頭や髭の上など、人が歩いているのが分かりますが、岩が人に見える
というより、人が岩になったといった感じですね。
Joos de Momper's Autumn, early 17th-century

ヨース・デ・モンペル作  16世紀」
秋。夕方頃のうら寂しい感じのイメージの中、おじさんの顔で構成された
建物がぽつねんと立っています。こちらは鼻や目を建物、口をアーチに
したりとさり気なさ感が漂っています。

Joos De Momper - Allegory of spring late 16th

ヨース・デ・モンペル作  1600‐35年」
冬。髭の長いおじさんが横たわり、町を形成しています。
ていうか、四季全部が厳めしいおじさんじゃないですか(笑)
Joos de Momper the Younger   Allegory of Winter1600-1635

「作者不詳  アルチンボルドの追随者作」
アルチンボルドの作品を見て、私もそのように描きたい!という
意気込みは伝わりますが、な、なんとも言えない
雰囲気が醸し出されていますね・・・。ご、ご婦人なのかな・・・?
Giuseppe Arcimboldo The Lady of Good Taste

「作者不詳  アルチンボルドの追随者作」
新約聖書において、ユダヤ人の王ヘロデは生まれたばかりの救世主
キリストを殺そうと、新生児全てを殺すお触れを出します。この作品は
虐殺した新生児でヘロデ王が構成されています。恐ろしい・・・。
herodes by giuseppe arcimboldo

「作者不詳  アルチンボルドの追随者作  17世紀」
こちらも新生児でヘロデ王を描いた作品。アルチンボルドの作品は
このようなブラックユーモア的なものはありませんが、派生して様々な
アイデアがつくり出されました。これを部屋に飾ると呪われそうな予感・・・。
Herod, Arcimboldo follower 17th

 ジュゼッペ・アルチンボルドの作品はシュールレアリスムの画家サルバドール・ダリをも驚かせ、ダリは似たような作品を生み出しています。アルチンボルドの生きた時代は16世紀、500年近く前の画家です。その間に多くの追随者を輩出し、現代においても色褪せない作品になっております。追随者たちも傑作をつくり出していますが、アルチンボルドには及ばないのではないでしょうか。
 そして、アルチンボルドといえば。2017年6月20日から東京の国立西洋美術館において、「アルチンボルド展」が開催される、今大注目の画家です!彼を専門とした日本初の大規模な展覧会なので、ぜひスケジュールを開けておいてください^^

→ 「アルチンボルド展」について知りたい方はこちら


  PR