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 8月18日(金)に名古屋の愛知県美術館で開催されている「大エルミタージュ美術館展」へ行ってきました!
 こちらはロシア大帝のエカテリーナ二世が収集した、1万7千点以上もの絵画コレクションの中の一部をお借りして、「オールド・マスター 西洋絵画の巨匠たち」というテーマの展覧会となっております。全85点の作品は、国や時代が異なっており、それぞれの特徴や流れを観ることができます。
 では、展覧会の感想や混雑状況、おすすめの絵画をお伝えしていきます!

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愛知県美術館へ到着!


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 名古屋の栄駅から歩き、オアシス21へ行きます。そこから直ぐのところにある建物が愛知芸術文化センターで、そこに愛知県美術館が入っています。この日は雨でしたが、外に出た時に奇跡的に止んでくれました。ありがたや~。

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 中に入ります!愛知芸術文化センターは劇場があったり、展示室を借りたりもでき、全12階建てです。愛知県美術館は8と10階です。今回の大エルミタージュ美術館展は10階で行われていました。エレベーターか、エスカレーターでうぃーん・・・と上に上がります。

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 チケットを購入して進んでいくと、展覧会の入り口が正面に見えてきます。左側はショップです。早速中に入っていきましょう!

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 まずお迎えしてくださるのが、ウィギリウス・エリクセン作のエカテリーナ2世様の肖像画。貫禄があってお美しいです。この絵画のみ写真OKで、フラッシュNGという立て看板があったのですが・・・。

 謎なことに、その先の絵画もみんな写真を撮りまくっていました。ピローン、パシャっと音が鳴いています。学芸員さんは何も言わずに歩いているだけ。一度、フラッシュをたいて写真を撮った方に注意をしていました。後は写真を撮っている人の隣に行っても気にせず・・・。周囲を見渡してみても、写真を撮っちゃダメという表示もない。ということは、全展覧会の写真OKと解釈することにしました!私もこっそりパシャリ(笑)
 結局みんな最後まで写真を撮り続けていました。

 混雑は全くありませんでした。お盆明けという事もあったかもしれませんが、人がほどほどにいて、ゆっくりと鑑賞できるレベルくらいです。みんな順番に前に行って写真を撮る、横でじっくりと鑑賞と言った感じになっていました。人に押し流されながら絵画を観るのは本当に苦痛なので・・・。有り難くじっくり観させていただきました。
 私は10:30頃から観だして、見終わったのは12:00を過ぎていました。その後の常設展を観ていたら13:00近くになってしまいました^^;



展覧会の各章


1.イタリア:ルネサンスからバロックへ

 ここはやはりティツィアーノやグイド・レーニ工房などの傑作の美女たちをじっくりと観るべきです。あと、風景画の建物の細やかさも見ごたえがあります。イケメンもいます。

2.オランダ:市民絵画の黄金時代

  レンブラントの「運命を悟るハマン」がここにいます。典型的で牧歌的なフランドル絵画が幾つかあり、ホントホルストの楽器を弾いた陽気な男女も観ていて楽しかったです。

3:フランドル:バロック的豊穣の時代

 オランダとフランドルはほぼ一緒だぞ?と思いましたが、気にしないことにします。ブリューゲル(父)の息子二人の絵画があり、ルーベンスの作品が幾つかあります。また、違う人が描いたルーベンスと息子さんの肖像画もあり、「息子さん可愛い!」となりました。ブリューゲル一族とも関係があるテニールス二世の絵画がたくさん来ています。

4.スペイン:神と聖人の世紀

 暗黒主義で代表格とも言えるホセ(フセベ)・デ・ベリーラと、ムリーリョの作品がありました。私、この展覧会でムリーリョが好きになりました。

5.フランス:古典主義的バロックからロココへ

 ロココ美術が中核にあり、きらびやかな作品が多かったです。この展覧会の表紙ともなっているフラゴナール&ジェラールの共作「盗まれた接吻」があります。ほっぺにキスとか青春していますね~・・・。

6.ドイツ・イギリス:美術大国の狭間で

 最後の最後にルーカス・クラーナハの「林檎の木の下の聖母子」がありました。17~18世紀の絵画が連なる中で、ラストにいきなりルネサンス時代が現れてちょっとびっくり。ほんの少し浮いている気がしないでもない・・・。今回の展覧会でルネサンスはティツィアーノとクラーナハだけなんですね。最初と最後を飾った、という訳かもしれません。



個人的に良かった作品


「カルロ・ドルチ作  1640年代ごろ」
聖チェチリア(セシリア)の作品。音楽と盲人の聖女であるそう。
小型のパイプオルガン?を弾いていますね。
斬首刑を三回耐え抜いて、三日生き延びたという逸話があります。
こんな可憐な姿の少女にそんなに秘められたパワーが・・・!
聖セシリア

「二コラ・トゥルニエ(?)作  製作年不明」
選んだ理由:イケメンだったので。いや、羽やリュートの弦の表現とかも
緻密で素敵ですよ!目のリアルさも素敵ですw
若いリュート弾き

「ベルナルド・ストロッツィ作  1632年」
ここでトビト記の作品に会えると思ってなかったんで、テンションが
あがりました。右の巨大魚のお腹がかっさばかれている感がいい感じ。
→ トビト記についての絵画を見たい方はこちら
Bernardo Strozzi  1635

「ヤーコブ・ヨルダーンス作  1653年」
富に執着していないことを示す為、耳に付けていた大粒の真珠を
ワインに溶かすシーン。愛人であるアントニウスの鼻の下が伸びています。
膝で眠っている子犬が可愛かった・・・。
→ クレオパトラの人生についての絵画を見たい方はこちら
Jacob Jordaens  1653

「ヤン・ダーフィッツゾーン・デ・ヘーム作  1655年」
ただの静物画ではなく、ヴァニタスを描いた作品。よーく見ると、
蠅や蛇、トカゲ、カタツムリなどが描かれています。また、画面下に
描かれた青白いおじさんの顔が気になって仕方がありませんでした。幽霊?
→ ヴァニタスについての絵画を見たい方はこちら
ヤン・ダーフィッツゾーン

「フィリップ・ド・シャンパーニュ作  1648年」
十戒の石板を抱えたモーセの肖像画。近くで見ても、上手すぎて
欠点一つありません。手が立体的過ぎて飛び出ているようにみえました。
100%生で観た方がいいです。生のモーセ素敵すぎる!
Philippe de Champaigne  1648

「フランス・スネイデルス作  1630年頃」
動物を描かせたら彼の右に出る者はいない!とルーベンスに認められて
いたスネイデルスの作品。鳥さん一羽一羽が丁寧に描かれています。
フクロウの表情が生き生きとして可愛かった!
フランス・スネイデルス《鳥のコンサート》

「ベンジャミン・ウエスト作  1786年」
蜂に刺されたキューピッドを慰めるヴィーナスという題のこの作品。
愛の女神であるヴィーナスに衣服をまとわせ、母としての表情を
描くのは珍しいなぁと思いました。聖母マリアをなぞらえているのでしょうか。
ベンジャミン・ウエスト

 ・・・という感じです!
 ティツィアーノ、グイド・レーニ、レンブラント、ヤン・ブリューゲル、ルーベンス、ヴァン・ダイク、テニールス(子)、プッサン、ヴァトー、ブーシェ、クラーナハなど、西洋美術を習っている人なら、一度は聞いたことがある名前ではないでしょうか。これだけの巨匠が一同に集まっているんだから、私は日本が貧乏にならないか心配ですよ・・・。うーん、次々と展覧会が行われているから、美術界は儲かっているのかな。私はたくさん貢いでいるからね~!( ;∀;) もっともっと日本に有名な絵画を呼んでくださいな!

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出口すぐに写真撮影ができるパネルがありました。
可哀想なことに誰も写真を撮っていない・・・。お節介かもしれませんが、もう少しインスタ映えする工夫はできなかったのでしょうか。キスしてもらう側の女性の顔はめパネルとか?

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あと、パネルの左隣に謎の又リョーシカがありました。
なんじゃこれは・・・?なぜに火花・・・?


ショップ


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展覧会内部のショップです。

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毎回恒例のポストカードや画集、書籍、レプリカ絵画、マグネット、ファイルなどが売っていました。面白いな、と思ったものにチケットファイルなるものがありました。名前の通りチケットが入るくらいのサイズのファイル。使い道は限られていますが、気に入ったデザインだったら欲しかったかも・・・。

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写真の右上に並んでいるのがチケットファイルです。小さいサイズで可愛い。観音開きができて、両側にチケットがはさめるんです。

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クラーナハのマリア様とフラゴナールのキスシーンだらけ。なんか二つが並んでいるとシュールに感じてしまうのは私だけ?

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 建物のB1階には常設のショップもあります。他で開催されている展覧会に関するグッズもあるので、時間がある場合はそちらも立ち寄ってみるのもいいですね。ヒエロニムス・ボスの2018年カレンダーが¥2000で売ってた・・・。買おうか悩んだけど、泣く泣くおさらばしましたorz



まとめ


 「うーん、行こうかな~?」と悩んでいた展覧会でしたが、実際に行ってみて「行ってよかった!」と思えました。フランドル絵画が多かったのも嬉しかったですね。
 この展覧会は名古屋展は9月18日(月) までやっておりまして、その後、神戸展が2017年10月3日(火)-2018年1月14日(日)に兵庫県立美術館で行われます。まだまだ行くチャンスはありますので、興味を覚えた方はぜひ「大エルミタージュ美術館」展へ足を運んでみてください!

→ 大エルミタージュ美術館展の公式HPはこちら


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