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 ミュージシャンは人々に音楽の良さや面白さ、素晴らしさを伝える存在ですが、プロモーションビデオ(PV)もミュージシャンの表現の見せどころでもあります。個性的なPVが多々ある中で、なんとヒエロニムス・ボスの絵画をPVに使ったギタリストがいるという情報をいただきました。その名も、「Buckethead (バケットヘッド)」という一風変わったギタリストです。彼のPVでは、ボスの快楽の園の作品を中心に、最後の審判、聖アントニウスの誘惑の作品に登場する怪物がロック調の音楽に合わせて激しく動くのです!まるでボスの怪物がロックを奏でているかのような面白いPVになっております。
 では、バケットヘッドの詳細と、問題のPV映像をご覧ください。

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バケットヘッドはどんな人?


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(写真提供:anguerde)

 こちらがバケットヘッドさん。ケンタッキーのフライドチキンのバスケットを被り、白い仮面をつけ、ウェーブロン毛、黒装束という、異様としか言いようがない風貌。彼はアメリカのカリフォルニア州出身のギタリストで、本名はブライアン・キャロル。1969年生まれの48歳とのことですが、本人は宇宙からやって来て、鶏小屋で鶏と共に育ったと主張しているそう。仮面は狼に顔を傷つけられたから被ったとされ、活動中は一切喋らず、友人が通訳係になっているそうです。
 ・・・うん、世間一般的に言えば変人ですね(笑) ただ、ギタリストとしての腕前は一流で、常人にはできない超絶技巧を行っているとのこと。不思議めいてますね~。


アルバムの詳細とPV動画


 ヒエロニムス・ボスの問題のPVですが、2004年のアルバム「The Cuckoo Clocks of Hell (地獄のカッコウ鳥の時計)」に収録された「Spokes for the Wheel of Torment (苦痛のスポークホイール)」の曲に合わせて作られたものです。二番目の曲ですね。スポークホイールは放射線状に伸びた棒がある車輪のことのようです。昔の人力車とかの車輪を思い浮かべれば良いと思います。

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1. Descent of the Damned
2. Spokes for the Wheel of Torment
3. Arc of the Pendulum
4. Fountains of the Forgotten
5. The Treeman
6. Pylegathon
7. Traveling Morgue
8. One Tooth of the Time Train
9. Bedlam's Bluff
10.Beaten With Sledges
11.Woods of Suicides
12.Yellowed Hide
13.Moths to Flame
14.The Ravines of Falsehood
15.The Black Forest
16.Haven of Black Tar Pitch
17.The Escape Wheel
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 このPVは当時衝撃的なものとして話題になっていたようです。10年以上前の曲だとしても、今まで気付かなかったのが不覚である・・・。2分49秒という短い動画ですが、インパクト絶大です。

※暴力や流血表現が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。





動画のダイジェスト


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 開始早々、落っこちたバケットヘッドが暴食の鳥の怪物に喰われます。ドラムのビートに合わせて頭から黒い鳥が現れるのが良いですね。そのまま咀嚼されて穴に落とされ、闇の中へ・・・。

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 バラバラになったバケットヘッドさん。
 快楽の園の音楽地獄の仲間たちと共にバンドを組み、超絶技巧を繰り広げます。笛にドラムにハーディガーディー、そしてリュート。それでクールな音をガンガン鳴らします。怪物たちがロックを奏でるなんて最高ですね!あっ、一番左側の怪物だけが最後の審判の子です。クロスオーバーですね!

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 最後の審判のシーンもあります。ロックにのりながら、人間をじっくりと残虐にお料理中。

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 聖アントニウスの誘惑のカモ船おばさん(?)も登場。不気味な音楽に合わせてゆらゆらっ~と泳ぎます。手がパタパタしているのがいいですね。

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 途中、音楽が故意的に途切れることが三回あります。最初は「えっ!?」と思いましたが、静寂が訪れたことで更にいい味が出ています。なんでも、使用しているエレキギターに「キルスイッチ」と呼ばれる音をミュートにするスイッチがあるそう。それでオン・オフをしているんですね。
 カモが赤い木の実を上げるシーンが何気なく好きになりました。この男性の表情がなんとも言えない・・・(笑)

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 木男の上のバグパイプを弾く怪物の手さばき方が半端ないです(笑) 素早い弾き方でプロさがうかがえます。

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 木男さんだって目をぎょろつかせてやる気満々です。こんな演奏会行ってみたいな。

 PVが終わった後のスタッフロールはボスの「七つの大罪」です。流れている曲は違う曲で、7曲目の「Traveling Morgue」の途中部分です。ラストの「Beware. Beware.God Sees(気を付けろ、気を付けろ、神は見ている)」という文章が皮肉的で素敵な終わり方ですよね。



「The Cuckoo Clocks of Hell」のフルアルバム


 全17曲、52分間です。ギターとテクノとミステリー、クール、不気味、奇抜がごちゃ混ざった感じです。激しく怪しいロックは好みが分かれるかもしれませが、私は好きですw





まとめ


 バケットヘッドは1987年から活動をされていますが、現在でも続けられており、2017年9月にはアメリカのコロラド州でライブを行うようです。Facebook で詳細を見ることができますし、チケットも購入できますよ!興味が沸いた方はぜひ覗いてみてください。

→  Buckethead の Facebook はこちら


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