Memento mori painting by Carstian Luyckx -

 ラテン語で「死を想え」という意味である「メメント・モリ」。
 人の生はいつかは終わる。それを忘れるなという警句としての意味を含んでいます。このメメント・モリのテーマは多くの画家や彫刻家、小説家に愛され、沢山の作品が世に生み出されています。もうすぐこのサイト「メメント・モリ ‐西洋美術の謎と闇₋」は二周年を迎えるので、原点に還って第二弾を掲載することにしました。
 では、死のモチーフが溢れるメメント・モリの絵画13点をご覧ください。トラウマになりそうな閲覧注意の作品がありますので、くれぐれもご注意くださいね。

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「スペイン系の画家作 作者不詳  18世紀頃」
中央には死に囚われている人が描かれ、上下には地獄や
煉獄の情景が描かれています。「死は誰も逃れられない。
死んで地獄へと行く前に、善行をして救われるようにしなさい」
というメッセージが込められているのでしょうか。
Anonimous Novohispanic artist Death Purgatory  Hell  18th

「ドイツ出身の画家作 作者不詳  16-17世紀頃」
死者と生者が踊る死の舞踏(ダンス・マカブル)の作品。
埋葬された骨を囲んで踊る骨と人。その上下には天国と地獄、
絵の周囲には様々な役職の人がShall we Dance?と誘われています。
Unknown. A German painting of the Danse Macabre

「ドイツ出身の画家作 作者不詳  18世紀頃」
目からにょろっと蛇を出した頭蓋骨と、椅子に腰かけて巨大な
矢を持った死神の作品。蛇が食べているのは生の象徴である
林檎・・・かな。砂時計は時間が限られている事を暗示しています。
German painter 18th

「イタリアの工房作 作者不詳 18世紀初頭」
鎌と砂時計を持ってにやりと笑う不気味な「死」。
足元の楽器や教皇帽、本はどんな娯楽も権威も知識も、死の前
には儚いものだという暗示。上のふくろう(ミミズク)は不吉の象徴
として描かれています。
Memento Mori, Italian School, early 18th

「スペイン出身の画家作 作者不詳 1680年頃」
ご婦人の服を着た骨。どんな若く美しい女性でも死が
訪れるかもしれないという意味だと思います。
それにしてもたくましい骨格をしていらっしゃる・・・。
attributed to Spanish painter  1680

「イタリア出身の画家作 作者不詳 1750年頃」
三名の「死」が死に溢れたモニュメントを完成させたようです。
台座には「富者も貧者も混じって死ななければならない」と書いて
あります。手前の骨さんは翼が生えているから、死の天使なのかな?
Anonymous Italian Memento Mori 1750

「Johann Jacob Ridinger と Johann Elias Ridinger 作  1760年」
「死のルール」という作品。物凄く不吉な笑顔をした「死」が
「これは誰にも逆らえない真理だぜ?」と私達に語りかけてくる
ようですね。足元には鎧や金貨、パレットまであります・・・。
Johann Jacob Ridinger and after Johann Elias Ridinger 1760

「Carstian Luyckx 作  1623-57年」
こちらの「死」も控え目に「これは真理なのだよ」と訴えかけています。
王冠や鎧、旗や本。凄く精緻で美しいタッチの作品ですね。
家に飾りたいな。←ぇ
Memento mori painting by Carstian Luyckx

「イギリス出身の画家作 作者不詳  1800年頃」
躍動感があり、凄く格好いい作品。「死」が地獄の軍勢を率いている
ようです。これから多くの人々に不幸をまき散らす気なのでしょうか。
毎度のことながら三名のお尻が気になる・・・。←ぇ
Death Leading Hells Army  English School 1800

「Trophime Bigot 作  1630-35年」
暗闇の中に一筋の蝋燭。ぼんやりと浮かび上がる頭蓋骨と
女性・・・。私達を見つめるその目は「みんなこうなるの」と言って
いるかのよう。闇深き中で指をさされると、説得感が増しますね。
Candlelight Master (Trophime Bigot) Vanitas 1630-35

「Jacopo Ligozzi 作  1604年」
こ、こわすぎる・・・( ;∀;)
腐敗し、半分ミイラとなった女性の頭部。その後ろには悪魔の
ような怪物が鏡を覗き込んでいます。何も語らずとも、
もうこの作品は「メメント・モリ」と叫んでいますね・・・。
Momento Mori Natura Morta Macabra 1604  Jacopo Ligozzi

「Jacopo Ligozzi の追随者作1728年」
こわいのダブルパンチです( ;∀;)
腐敗して虫がたかり、崩れかけた男性の頭部。虫が飛来してくる
様子と、濁った眼の虚無感がトラウマ級です。
Macabre Momento Mori 1728 Follower of Jacopo Ligozzi

「Hans Larwin 作  1917年」
戦争に参戦し、敵に銃を向ける兵隊。その後ろには・・・。
こわいのがいますってー!戦地へと赴く兵士の心境は、
まさにこんな感じではなかったでしょうか。
Soldier and death, 1917 Hans Larwin

 ダークすぎる作品を掲載した後に言うのもおかしいし、本当に恥ずかしい事なのですが、今だから告白します。このサイトの名前・・・実は間違えているんです(;ノωノ)
 「Mement mori」になっていると思うのですが、正しいつづりは「Memento mori」です。Oが一個足りなかったのです・・・。それに気付いたのは、ドメイン(サイトの住所みたいなもの)を入手して、サイトを開設してから。「ぐわー!間違えとるやーーん!!」と冷や汗が洪水のように流れても後の祭り。ドメインは変更が効かないのでした・・・。
 なので、このサイトの「メメント・モリ」のニュアンスは「死を想え!」という脅迫めいたものではなく、「人は誰にでも死は訪れる。死を想って楽しくやろうぜ♪」みたいな雰囲気ということにしております。そう、「Mement mori」というつづりはわざとなのです!これが正しいのです!(こじつけw)
 こんないい加減な管理人ですが、これからもよろしくお願いします^^;

→ 第一弾のメメント・モリの絵画を見たい方はこちら


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