メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

挿絵

【絵画10点】大口で罪深き亡者を誘う、ヘルマウスの怪物。地獄の入口は悪魔の口

Hours of Catherine of Cleves 1440 -

 中世ルネサンス時代、地獄の入口は悪魔(怪物)の口の中にあるとされていました。
 「Hell mouth」や「Mouth of hell」などと呼ばれているこの口は、蛇だったりドラゴンだったり、哺乳類系だったりと、作者の想像で姿が様々に変わりました。不気味なのもあれば、きもかわいい顔もあります。中には二つ、三つと顔の数が多いものもあります。一説にはアングロサクソン人(北欧系民族)の宗教、文化が入り混じり、このヘルマウスが生まれたとされています。フェンリルに呑み込まれるオーディンのイメージが、キリスト教に流入した為でしょうか。また、旧約聖書の怪物リヴァイアサンやギリシア神話のケルベロスの影響も考察されていました。(wikiより)
 シュールな地獄の入り口、ヘルマウスの作品10点をご覧ください。


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不気味な怪物や悪魔、死神が描かれた18世紀の魔術書の挿絵10選。召喚できる!?

Compendium Of Demonology and Magic -

 通称「悪魔と魔術の大要」とされる本は、1775年頃に書かれた魔術書です。
 魔術書(グリモワール)は悪魔や精霊を呼び出す術、魔方陣の描き方、魔術や悪魔学などを描いた書物のことで、古代から現代まで多くの魔術書が存在します。
 この魔術書「悪魔と魔術の大要」の正式名称はかなり長く、「Compendium rarissimum totius Artis Magicae sistematisatae per celeberrimos Artis hujus Magistros」とされています。その翻訳は「有名な巨匠によって書かれた芸術と魔法の概要」と言った感じです。本文はドイツ語とラテン語で書かれているものの、内容は残念ながら分かりません。しかし、水彩画で描かれた31点の挿絵には、悪魔や怪物、黒魔術、死神、魔女などおどろおどろしい主題がひしめいており、視覚に直接語り掛けてきます。
 魔術書の挿絵10点をご覧ください。一部不快な描写が含まれておりますので、閲覧注意です。


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【作品15点】中世の画家が情報だけを頼りに描いた象が、とんでもなくシュールに

Middle Ages elephants 11 - コピー

 現代を生きる私達の中で、象を見たことがないという人は殆どいないのではないでしょうか。実際に見たことがなくとも、テレビやネット、本で象の姿は溢れています。子供でも象の姿形を容易に思い描くことができると思います。
 しかし、中世時代の人々は実際に象を見たことがありません。テレビも写真もない。唯一頼りなのは、アフリカやアジアへ旅をしたことがある人の伝聞のみです。中世の人々は異国の話を聞いて胸を躍らせ、見たこともない象の姿を思い浮かべました。「山みたいなでかさで、鼻がこーんなに長かった!固くて太い四本足で、踏み潰されそうだった。恐ろしい怪物だったよ!」と旅人は言ったかもしれません。旅人が本を書いて画家が挿絵を付け、その著作を見た人々がまた違う人に恐ろしい象のことを伝えたかもしれません。
 伝言ゲーム形式に象の姿は広まっていき、尾ひれ背びれが付き、幻想の中で解釈する人も出てきました。そうして想像で描かれた象の姿はとんでもないことになってしまいました。そんな象さんをご覧ください。


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派手な仮装祭り!中世 ルネサンス時代のドイツのカーニバル衣装がシュール

Radical Fashion from the Schembart Carnival (1590)1 - コピー

 Schembart Carnival (仮面仮装カーニバル) と呼ばれるお祭りは、1449年から1539年までドイツのニュルンベルクで行われていました。
 木製のヒゲ付き仮面を被るのが通例のようですが、人々はお構いなしに様々な派手衣装に身を包みます。街は音楽、歌、食べ物と飲み物で溢れかえり、人々は「地獄」と呼ばれる道を行進し、政治家、権力者、政府を大声でからかいました。今回紹介するのは1590年に創刊されたカーニバルに関する本の挿絵。
 派手でシュールなデザインの衣装をご覧ください。


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【画像13点】頭から足が生えた怪物、グリロス (頭足人)。不気味だけど癖になる姿

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 グリロスは頭足人と呼ばれ、頭と足が合体したような怪物のことを指します。
 厳密に言えば頭部を色々なパーツと組み合わせて作る怪物で、頭と足でなくてもグリロスと呼ばれるものもいます。グリロスはギリシア・ローマ時代の玉石彫刻から発生したと言われており、中世時代になってヨーロッパ全土へ広がっていきました。宝石の彫刻から始まり、壁や柱、彩飾写本の余白を埋める怪物として描かれ、北方ルネサンスの画家ヒエロニムス・ボスがグリロスを芸術まで高めていきます。絵画の世界へ進出したグリロスは、様々な形態となって美術界に時々姿を現すのです。
 今回は中世の写本と、ボスの作品のグリロスを見ていきましょう。


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クリスマスに現る怪物クランプスの挿絵11点。悪い子は叩いて地獄へ放り込むぞ!

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 クランプス(Krampus)は山羊の角を持った悪魔の姿で描かれた怪物で、クリスマスシーズンになると聖ニコラウスと共に出没します。主にオーストリアなどの中央ヨーロッパや東ヨーロッパイタリア北部含む地域で語り継がれてきました。聖ニコラウスが良い子にプレゼントをあげるのに対し、クランプスは悪い子を罰す役割を持っています。その伝承を元に、12月に入るとクランプスに扮装した人が「悪い子いねがー!」といった感じで町を練り歩き、子供たちをガタブルに怯えさせます。
 クランプスバージョンのクリスマスカードも沢山残っており、個性たっぷり恐怖たっぷりとなっています。泣く子も黙るクリスマスカードをご覧ください。この作品は作者や描かれた年代が不明な為、記載しておりません。


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【作品23点】ルネサンス期の怪物をサルバドール・ダリが加工したら、未知との遭遇に

Les Songs (Songes) Drolatiques de Pantagruel - b

 教科書に書かれたイラストや肖像画に落書きをした経験はおありでしょうか? 私はあります。偉人の顔や背景に色んな落書きを施したのはいい思い出です。そういった事をシュールレアリスムの大御所、サルバドール・ダリはやっちゃいました。
 この作品は1565年に出版された「パンタグリュエルの滑稽な夢」という画集に掲載された、奇妙な怪物が元になっています。言うなれば、ルネサンス期の作品にダリ風の落書きを施してしまったのです。リトグラフと鉛筆で描かれた、シュールレアリスム炸裂の作品を見てみてください。一部下ネタのような描写がありますので、注意です。
→  元のルネサンス期の作品を見たい方はこちら


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奇天烈な怪物32連発!画家ヒエロニムス・ボスのような怪物だらけの16世紀の画集

François Desprez - The Droll Dreams of Pantagruel (1565) 9

 パンタグリュエル物語はフランスのフランソワ・ラブレーによって書かれ、1532年頃に出版されました。パンタグリュエルはガルガンチュア王の息子で、超怪力で超大食らい、行くところ騒動を巻き起こす博識の巨人です。この作品は風刺や滑稽さに満ち、卑猥や下品さ、笑いも交えつつ、当時の風潮や身分をこきおろしています。
 1565年に出版された画集「パンタグリュエルの滑稽な夢」(Les Songes drolatiques de Pantagruel)はその物語を下敷きに生まれました。本の作者はRichard Bretonで、絵を描いたのはFrançois Desprezと言われています。ボスやブリューゲル調の人間と生物、物体が組み合わさった怪物が全120体描かれています。
 不気味で滑稽な怪物たちをご覧ください。


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ブラント作の風刺文学「阿呆船」。あらゆる愚者たちが阿呆国を目指して航海する物語

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 「阿呆船」は「愚者の船」とも呼ばれ、15世紀のドイツ作家セバスティアン・ブラントによって書かれた風刺文学です。あらゆる愚者たちが集結し、阿呆の国ナラゴニア目指して航海するという筋書きですが、物語形式ではなく一章ごとに異なる愚者を皮肉り、風刺していく形式となっています。例えば知識ある本を買い集めるだけで全く読まない者や、法に反した裁きをした者、強欲の者、流行をおっかける者など、全112種類の愚者が風刺の対象になっています。今回は書籍に掲載された挿絵と、本文を一部抜粋して紹介したいと思います。


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闇夜に暗躍する悪魔達。「地獄の事典」に掲載された、悪魔の挿絵

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 「地獄の事典」は19世紀のフランスの文筆家、コラン・ド・プランシーが書いた著書です。1818年に初版が発行され、悪魔学、オカルト、迷信、俗信、占いなどに関連した内容で、ヨーロッパのみならず全国の伝承などを幅広く取り扱っています。この著書は後世の作品に大いに影響を及ぼし、巨大な蠅の姿で描かれたベルゼブブはその好例です。しかし、内容の信ぴょう性は乏しく、誤りを含んでいるので注意が必要とのことです。今回は著書に描かれた挿絵に注目し、M・L・ブルトンが描いた個性的な悪魔達を紹介していきたいと思います。


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中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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