メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

神話・伝承

ハルピュイア(ハーピー)の絵画13点。アルゴナウタイ等に登場する鳥と女の怪物

Edvard Munch 1899 -

 ギリシャ神話に登場するハルピュイアはハーピーとも呼ばれ、アルゴナウタイの航海やアイネイアスの冒険のシーンに現れています。上半身が女性で下半身が鳥の姿とされ、翼で上空を飛んでいます。
 地母神ガイアと海神ポントスの子タウマスと、オケアノスの娘エレクトラの間に生まれたとされています。人間に未来を教えた為に、神の怒りを買って盲目にされたピーネウスという王がいるのですが、更に苦しめようと神々はハルピュイアを遣わしました。王が食事を食べようとする度に、上空からハルピュイアの大軍がやってきて、食べ物をさらっていきました。残った食物も臭気が凄くて食べられたものではなかったとか・・・。地味に酷い嫌がらせです。

 その後、ハルピュイアはアルゴナウタイの遠征隊によって追い払われ、違う島に移住しました。そこに上陸したのは英雄アイネイアスと仲間達。彼等が食事をしようと準備すると、同様にハルピュイアがやってきてご飯をかっさらいました。彼等が剣で切りつけようとしても、素早いし固いしで無駄に終わります。ハルピュイアは「旅の終わりに恐ろしい飢えが起こる」と予言して飛び去ってしまいまいした。アイネイアス達は予言通り飢餓に襲われましたが、終着点へ着いて事なきを得たそうです。
 では、怪鳥ハルピュイアについての絵画13点をご覧ください。

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ミダス王の絵画13点。何でも黄金に変える能力と、ロバの耳を持ってしまった王様

Nicolas Tournier, King Midas, c. 1620 -

 ギリシャ神話に登場するミダスは、何でも黄金に変える能力を得たり、ロバの耳となってしまったりした王です。
 フリギア(現トルコ)の都市の王であるミダスは、泥酔していたシレノスを保護して10日間もてなし、シレノスの教え子であるデュオニソスの元へ送り返しました。感謝したデュオニソスはミダスに願いを叶えようと申し出ます。すると王は「触れるもの全てが黄金に変わるようにして欲しい」と頼みました。こうして能力を手にしたミダス。始めこそは石や草が金に変わってウハウハしていましたが、食べ物や飲み物までが金に変わってしまい、自分の間違いに気付きます。「すみません。やっぱりいりません」と祈るミダスに、デュオニソスは怒ることなく聞き入れ、「ならパクトロス川で行水しなさい」とアドバイスしました。ミダスがそのようにすると、能力は流れていき、川砂は砂金に変わったそうです。

 これに懲りたミダス王は富を憎むようになり、牧神パーンの崇拝者となりました。ある日、パーンと芸能の神アポロンは音楽合戦を行いました。パーンの素朴な音楽と、アポロンの美麗な音楽が奏でられます。審判者や居合わせた者たちはこぞってアポロンに軍配を上げましたが、ミダスだけはパーンを推薦しました。「お前は聞く耳がない!」と怒ったアポロンはミダスの耳をロバの耳に変えてしまいました。ミダスはターバンを巻いてロバの耳を隠していましたが、理髪師だけには隠せないので他言するなと命じていました。秘密に我慢できなくなった理髪師は、穴を掘ってそこへ話をささやいてから塞ぎました。その後、そこから育った葦が「王様の耳はロバの耳」と秘密を喋るようになってしまったそうです。
 童話でもおなじみのミダス王についての絵画13点をご覧ください。

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ケクロプスの娘達の絵画13点。開けてはならぬ禁断の箱とヘルメス神との愛憎物語

Mercury Herse  Aglauros by Louis-Jean-Francois -

 あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願い致します^^ 2019年一発目の記事はこんな内容です。

 アテナイの王ケクロプスの娘達は、禁断の箱を開けて破滅した話と、ヘルメス神を巡る愛と嫉妬話の二つのギリシャ神話の逸話に登場します。
 娘達はアグラウロス、ヘルセー、パンドロソスの三人姉妹で、ある日彼女たちはアテナイの守護女神であるアテナから箱を預けられました。「開けてはならない」と厳命されていたにも関わらず、アグラウロスとヘルセーは興味に負けて開けてしまいます。入っていたのは下半身が蛇の赤ん坊エリクトニオス。この赤子はヘパイストスの暴走(?)によって産まれた子で、アテナは一人前の子に育てようと蛇と一緒に箱に入れていたのでした。禁断を侵した二人は蛇に噛み殺されたとも、アテナの怒りを買って気が狂い、アクロポリスから身を投げたとも言われています。

 また異なる逸話によると、姉妹達はアテナの約束通りに箱を預かっていましたが、アグラウロスだけが中身を見てしまい、「開けたよ~」とカラスが女神にそれを知らせました。この時アテナは彼女の所業を許したかに見えましたが、実は根に持っていました。月日は流れ、ヘルセーがヘルメス神と恋仲になりました。アグラウロスは激しい嫉妬を覚え、二人の仲を引き裂こうとあらゆる事を行います。この感情を生じさせたのがアテナであり、女神は嫉妬の擬人に「やってちょうだい」と頼んだのでした。ヘルメスが家に再びやってきた時、アグラウロスはヘルセーの部屋の前に座り込み、「私の方が良いのよ!」と神の侵入を妨害しました。怒ったヘルメスは彼女を石に変えてしまったそうです。
 では、ケクロプスの娘達にまつわる絵画13点をご覧ください。

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イクシオンとタンタロスの絵画13点。神々の怒りを買い、残酷な処罰を受ける者達

Jusepe De Ribera  1591-1652 Ixion -

 ギリシャ神話に登場するイクシオンとタンタロスは、神々の怒りを買って罰を受けることになった人間です。
 ラピテス族の王子イクシオンはデイオネウスの娘ディーアと結婚する事になりました。彼はデイオネウスを殺してしまいますが、その罪はゼウスの取りなしによって許され、神の宴に招待される事になります。ところが、イクシオンは神の宴でゼウスの妻ヘラを誘惑しようとしたのです。
 しかし、その企みは筒抜けで、ゼウスはあらかじめ雲でヘラの化身を作っておきました。雲相手に思いを遂げたイクシオンは、神々の怒りを受けて奈落タルタロスへと送られます。彼はその罰として、燃えさかる車輪に縛り付けられ、空中を絶え間なく回転し続けることとなったのでした・・・。

 一方、タンタロスはリュデイア(トルコ周辺)の王でした。彼は人間にも関わらずゼウスと親しく、不死の身体を得ていました。しかし、タンタロスは神々を国へ招いた時に息子ペプロスを殺して料理し、シチューに入れてしまいました。神々はそれに気付いて食べませんでしたが、デメテルは口をつけてしまったそうです。(その後息子は神の力で復活しました) また、タンタロスは神の食物を盗んで友人に分ける事もしました。
 その行いに怒った神々は彼を奈落タルタロスへ送り、沼の上にある果樹に吊るしました。口が乾いて沼の水を飲もうと身をかがめると直ぐに引いてしまい、お腹が空いて樹の果物を取ろうとすると、直ぐに風が吹いて枝がそれてしまいます。こうして不死であるタンタロスは、永遠に渇きと飢えに苦しみ続けるのでした・・・。
 では残酷な罰を受けるイクシオンとタンタロスの姿13点をご覧ください。

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ホメロスの絵画12点。イリアスやオデュッセイアを歌った、ギリシャの盲目の吟遊詩人

flemish artist caravaggio style 1639 -

 ホメロスは紀元前8世紀頃に生きたとされるギリシャの吟遊詩人であり、「イリアス」と「オデュッセイア」の作者と考えられています。
 ホメロスについての史実はほぼ存在しておらず、その素性は伝説じみており、架空の存在ではないかという説もあります。伝承によると、彼は文芸の女神カリオペの子や私生児であるとされ、盲目と考えられています。当時のギリシャでは有能な詩人は盲目であるという先入観があったそうで、ホメロスの雄弁さを伝える一種のステータスであると考えられます。エーゲ海にあるキクラデス諸島のイオス島で亡くなったとされています。
 イリアスとオデュッセイア以外にも幾つかの作品をホメロスは残しており、それらは後世の文学や芸術家達に多大な影響を与えました。「西洋文学の父」として、ホメロスは現代に至っても不動の地位を保ち続けています。
 では、ホメロスに関する絵画12点をご覧ください。

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アタランテとヒッポメネスの絵画13点。結婚を賭けたレースに黄金の林檎で勝利する

Willem van Herp 1650 -

 アタランテとヒッポメネスはギリシャ神話に登場する、徒競走で結婚する事となった男女です。
 アタランテはアルゴナウタイにも参加した優れた女狩人でした。彼女は男子を欲していたアルカディア王によって捨てられ、雌熊に育てられたのです。アタランテの名声が高まるにつれ、「嫁に欲しい」という男が詰めかけました。しかし、彼女は「私と徒競走して勝利したら結婚する。ただし、負けたら絶命よ」という条件を出しました。俊足に覚えのある若者がぞくぞくと立候補しますが、アタランテの素早さに完敗し、屍の山が生まれます。そんな中で名のり上げたのは、ヒッポメネス青年でした。

 彼はアタランテに敵わないと自覚していたので、ある秘策を持っていました。アフロディテ(ヴィーナス)に祈り、三つの黄金の林檎を授かっていたのです。「それらを走っている最中に順番に落としなさい」と女神はアドバイスしました。ヒッポメネスは言われたとおりにし、彼女が三つ目の林檎を拾っている間にゴールしました。かなりのズルですが、ともかく二人は結婚したのでした。
 しかし、彼等はキュベレーの聖域で情事をしてしまい、(アフロディテへの感謝を怠った為に女神が怒り、愛に狂わせたという説があります) そろって獅子の姿に変えられてしまったとされています。
 林檎を落として拾うアタランテとヒッポメネスの絵画13点をご覧ください。

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へーローとレアンドロスの絵画13点。海峡を隔てた逢引で溺死してしまう悲劇の二人

Follower Of Ludwig Hofman 1832-95 -

 へーローとレアンドロスは、ギリシャ神話に登場する悲劇の恋人たちです。
 アフロディテ(ヴィーナス)を祀る女官へーローは海峡付近のセストスにある塔に住んでおり、海峡の対岸に住む青年レアンドロスと愛し合っていました。しかし、レアンドロスは彼女に会う為、毎晩海峡を泳いで渡っていました。へーローはその間、彼が迷わないよう松明を灯していたのです。
 しかし、ある夜は嵐が起こり、波が荒れました。松明は消え、レアンドロスは目印を失って力尽きて溺れ死んでしまったのです。流れ着いた彼の死体を発見したへーローは深く絶望し、塔から海に身を投げて彼の後を追ったとされています。
 大海原へと消えていった二人、へーローとレアンドロスの絵画13点をご覧ください。

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オレステスの絵画14点。母親とその愛人を復讐の為に殺めた、ギリシャ神話の英雄

Johann Heinrich Wilhelm Tischbein  Orestes Iphigenia, 1788 -

 オレステスはホメロスの叙事詩「イリアス」やアイスキュロスの悲劇「オレステイア」、エウリピデスの「タウリケのイピゲネイア」に登場する、ギリシャ軍側の総大将アガメムノンの息子です。
 トロイ戦争に勝利し、10年ぶりにミュケナイに凱旋するアガメムノン。しかしトロイアを陥落させる際、アガメムノンは娘イピゲネイアを生贄に捧げており、それを恨んでいた妻クリュタイムネストラは愛人アイギストスと共に彼を殺してしまいます。オレステスは姉のエレクトラと母への復讐を誓い、旅人に扮してクリュタイムネストラの元へ行きました。オレステスはまずアイギストスを殺害し、息子だと察した母が命乞いをするも、彼女を殺害してしまいます。復讐を果たしたオレステスですが、恐ろしい復讐の女神達(エリーニュス)が彼を取り囲んでパニックに陥ります。

 アポロンの神託でアテナイのアテネの神殿へ向かったオレステス。アポロンはオレステスを弁護し、エリーニュス達は告発します。裁判長のアテナが彼を無罪とした為、彼の罪は許されたのでした。復讐の連鎖は断ち切られ、復讐の女神は慈しみの女神へと姿を変えたのでした。
 では、母殺しの罪を背負ったオレステスの絵画14点をご覧ください。


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サッフォーの絵画13点。レスボス島に女性の学校を作った、古代ギリシャの女流詩人

Jules-Élie Delaunay 1828 – 91 -

 サッフォー(サッポ―)は紀元前7₋6世紀頃に生きたとされる、古代ギリシャの女流詩人です。
 彼女の生涯は謎に包まれており、エーゲ海の北東に位置するギリシャ領であるレスボス島に生まれ、紀元前596年にシケリア島へ亡命し、その後レスボス島に戻ったとされています。サッフォーは女性しか入学できない学校をレスボス島に作り、そこでは文芸・音楽・舞踊などの教育が行われたとされています。また、彼女は女性に対する愛の手紙を残し、愛の詩を数多く手がけていた為、同性愛者であったという説もあります。女性の同性愛者を呼ぶ呼称である「レスビアン」も、サッフォーがレスボス島出身であることに由来しております。ですが、それらの事は推測に過ぎず、確証はありません。

 現に、彼女は男性との恋話が幾つか残されています。同じレスボス島出身の者にアルカイオスという詩人がおり、彼とは手紙の交換をし、恋愛関係の時もあったとされています。また、サッフォーはファオンという美青年に恋してしまい愛を伝えますが、彼の返答は「そっか」で終わってしまって絶望し、レウカディアの岸壁から身を投げて死んでしまったという逸話もあります。
 では、愛を謳う詩人サッフォーの絵画13点をご覧ください。

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イアソンの絵画13点。金羊毛皮を入手するも、魔女メディアを裏切って失墜した英雄

Michele Cortazzo Jason and the Golden Fleece ー

 イアソンはギリシャ神話に登場する、女神ヘラの加護を受けた英雄です。
 ギリシャのイオルコス国の王の息子として生まれたイアソン。父が他界して叔父ぺリアスが王位を継いだ為、ケンタウロス族の賢者ケイロンの元で育てられました。成人したイアソンは王権の譲与を求めましたが、叔父は「コルキスにあるという黄金の羊の毛皮を持ち帰る」という条件を出します。それはほぼイアソンを殺す口実なのでした。

 それを受けたイアソンは仲間に頼んで巨大なアルゴ―船を建造してもらい、乗組員を募集します。集まったのはヘラクレスやオルフェウスなど50名の勇士達。彼等「アルゴナウタイ」は勇んで大海原を出発し、数々の冒険を経てコルキスへ到着します。
 しかし、コルキス王は「火を吐く牡牛を駆って土地を耕し、竜の歯をまけ」という無理難題を吹っ掛けます。そこへ救いの手を差し伸べたのは王女メディア。魔女である彼女はイアソンを愛していたのです。(女神様のパワーによるものや、イアソンが口説いたという説もあり) 結婚するという事を条件に、メディアはイアソンに魔法をかけ、無事に黄金の毛皮を入手します。

 イアソンはただちにアルゴ―船を出航。黄羊毛皮があるから王位を譲れと言いますが、叔父ぺリアスは断固拒否。メディアはそれを知ってぺリアスの娘達を騙し、ぺリアスを殺してしまいます。そのせいでイアソンは国へいれなくなり、コリントスへと逃れてそこの王女と婚約してしまいます。裏切りに怒り狂ったメディアはコリントスの王女と王を殺し、イアソンとの子供も殺してしまいます。イアソンは失意を胸に放浪し、アルゴー船の残骸の下敷きになって死んでしまったそうです・・・。
 栄光から大転落の人生となった、イアソンの絵画13点をご覧ください。


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中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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