メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

画家

近代絵画の父ポール・セザンヌのダークな作品16点。感覚の実現を追究した画家

Paul Cézanne - Young Man With a Skull -

 ポール・セザンヌ(1839-1906)はフランス出身のポスト印象派の画家です。
 ロマン主義的な作風を手掛けた後、印象派グループに在籍しておりましたが、独自の画風を確立してピカソやマティス、ブラックなどの現代画家に強い影響を与えました。その為「近代絵画の父」と称されています。セザンヌといえば机と果物が描かれた静物画や風景画、水浴画などがよく知られていますが、油絵約900点、水彩画約350点、デッサン約350点のとても多くの作品を残しています。

 彼は1860~70年代を中心して、暴力や死、女性の神秘や美、誘惑をテーマにして描きました。実際のモデルを用いず、想像だけで描く「構想画」を使ってロマン主義的な絵画を描き、内面の感情を強調しようとしたのです。その後、モネやルノワールが属する印象派と出会って風景画や水浴画、人物画を手掛けるようになりますが、印象派の者達が光の表現や時間の色合いの推移を表現しようとしたのに対し、セザンヌは「感覚の実現」にこだわりました。対象をそのまま模写せず、自らの感覚を通して世界を構築しようとしたのです。印象派から離れた後は静物画と人物画に精を出すようになりました。また、晩年にはヴァニタスを主題とした頭蓋骨が置かれた絵画も制作しております。
 今回は初期の頃のロマン主義的なテーマの作品と、晩年のヴァニタス画を紹介していきいたいと思います。ダーク系の絵画ばかりで見るポール・セザンヌの絵画16点をご覧ください。

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2018年1月, 東京より展覧会「ブリューゲル展 画家一族」が開催!150年の長き系譜

ブリューゲル展―

 2018年1月23日(火)―4月1日(日)より、東京都美術館において「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」が始まります!ピーテル・ブリューゲル(父)より、五世代に渡って続いた画家一族。個人所蔵なども含め、約100点ほどが出品される予定です。2017年4月より開催された「バベルの塔展」に引き続き、来年もブリューゲル祭りの年になりそうですね。私はテンション上がりっぱなりです!
 早速詳細を見ていきましょう!
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ヒエロニムス・ボスの絵画に登場するマイナーな怪物13選!脇役だって個性派ぞろい

怪物

 北方ルネサンスの画家ヒエロニムス・ボスの作品には、実に多くの怪物たちが存在します。
 ボスが描く独創的な怪物はある種の強い魅力を発し、フィギュアや洋服などのグッズが生まれています。快楽の園に描かれた木男や暴食の怪物(サタンとも)、甲冑を着たグリロスや、聖アントニウスの誘惑のレターバードや船になった魚の怪物、最後の審判の頭巾を被ったグリロスや教皇姿のグリロスが有名どころですね。しかし、怪物にも有名な者と、そうでない者が存在します。
 今回は、絵画の隅っこや目立たないところに生息する、マイナーだけど個性的な怪物たち13体+α をご紹介します。「快楽の園「」干草車」「最後の審判」「聖アントニウスの誘惑」の代表的な四つの祭壇画から抜粋します。なお、絵画の全体像は掲載しますが、表示の関係で画質を押さえさせていただいておりますので、ご了承ください。

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アルチンボルドの追随者の絵画13点。野菜や果物、景色を用い人体とするだまし絵

Giovanni Stanchi (Rome 1608 - Rome 1672) -

 イタリアルネサンスの奇才、ジュゼッペ・アルチンボルドは野菜や果物などの物を組み合わせ、人物画にした作品で有名です。当時、絵に額縁を描いたり、カーテンを描いたりと言っただまし絵的手法はありましたが、このような風変わりな手法はほぼありませんでした。彼の作品はまたたく間に世界中に知れ渡り、多くの追随者を生み出しました。その数は真作よりも多いほどです。
 物や景色で人体を表すことに目覚めてしまった、アルチンボルドの追随者の作品13点をご覧ください。
→ アルチンボルドの真作の作品を見たい方はこちら

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サルヴァトール・ローザの絵画13点。バロック時代に活躍した、闇の歴史風景画家

アントニヌスの誘惑 17th -

 サルヴァトール・ローザは1615年-1673年に生きた、イタリアの画家兼、詩人です。
 ローザはナポリで生まれ、祖父ヴィートの手によって育てられました。幼いころから絵画に興味を持っていた彼は、親戚の叔父のところで絵画の基礎を学び、画家を志しました。20歳になったローザはローマへ移り住み、風景画を描きます。病の為に一時帰国、二年後にローマにまたやって来ますが、当時有名な彫刻家であったベルニーニを風刺した為に、ローマを追い出されてしまいます。
 1640年頃にジャン・カルロ・デ・メディチ枢機卿に招待されて49年までフィレンツェに滞在することになり、「アッカデミア・デイ・ペルコッシ」という私設のアカデミーを彼は開きました。このアカデミーは知識人や芸術家たちの交流の場で、絵画や風刺詩がそこで生み出されました。ローザは魔女や怪物がテーマの絵画や、神話画、荒々しい自然の風景画を描きました。その後、彼は再びローマに移り、歴史画家として名を馳せさせようとしたものの、よく売れたのは風景画でした。1673年、ローマで起こった暴動に巻き込まれてしまい、ローザは命を落とします。
 癖が強い画家、サルヴァトール・ローザの絵画13点をご覧ください。


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北方ルネサンスの画家15名をご紹介!フランドルとドイツの有名&マイナーな画家

最後の審判

 北方ルネサンスは、フランドル(オランダ、ベルギー)やドイツの北ヨーロッパにて興ったルネサンスの運動です。
 なお、フランスやイングランド、東ヨーロッパの美術も北方ルネサンスに入る場合があります。ルネサンスは「再生」「復活」を意味するフランス語で、中世絵画の殻を捨て、ギリシャローマ文化を復興させようという動きです。イタリアルネサンスと異なり、一部の北方は独自の進化を遂げ、15世紀前半頃からルネサンスの萌芽が芽生えました。北方の絵画は宗教色が濃く残ってはいたものの、非常に細密で写実性に優れた作品でした。意味深な寓意(ぐうい)や警句が描かれたものもあり、祭壇画や肖像画が多く描かれ、祭壇画は多翼タイプ、肖像画は小さいサイズのものがよく見られました。
 今回は北方ルネサンス時代に生きた、フランドルとドイツ出身の画家15名を紹介します。


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ルネサンスのカルロ・クリヴェッリの絵画13点。イタリアの風情漂う高貴な宗教画

カルロ・クリヴェッリ作  1480年 -

 カルロ・クリヴェッリ(1430頃-1495)は、イタリアのヴェネツィア出身であるルネサンス初期の画家です。
 弟にヴィットーリオ・クリヴェッリがおり、たまに共同制作を行いました。Jacobello del Fiore を師匠にしていたと言われ、アルヴィーゼ・ヴィヴァリーニやアンドレア・マンテーニャなどの影響を受けていました。彼はヴェネツィアで学んだ後、フランツコ・スクワルチーネの工房で働き、1457年に既婚女性と不倫関係となり、6か月の懲役を科せられました。その後様々な土地へ移り住み、イストニアに滞在、1495年にマルケで亡くなるまで絵を描き続けました。
 フィレンツェで起こった自然主義な作風とは異なり、クリヴェッリは煌びやかで象徴的な作品を手がけ、遠近法やだまし絵的手法などを積極的に取り入れていました。当時、油彩画の技法がフランドルより伝わっていましたが、彼はテンペラ画と金箔の金打ちという古風な作風にこだわり続けました。ルネサンス期に古典的な作品を描くことに対する批判もあったそうです。それでも、彼が手掛ける気品漂う冷厳な聖母の姿は、多くの模倣者を生みました。
 「多翼祭壇画の詩人」と謳われているカルロ・クリヴェッリの作品、13点をご覧ください。


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魂の幻視者であるウィリアム・ブレイクの作品15点と2編の詩。ロマン主義の画家詩人

Cherubim and Eyed Wheels - 1803-05 -

 ウィリアム・ブレイクは1757-1827年(満69歳)に活動した、ロマン主義の画家と詩人です。
 彫刻家に弟子入りし、始めは銅版画家として生計を立てていましたが、国家扇動の罪に問われて裁判にかけられてしまいます。勝訴をしたものの、この事件はブレイクに大きな影響を与え、シンプルなものを難解な、象徴的なものとして表現するという技法をあみ出しました。
 「幻視者」という異名を持ち、ブレイクは次々と神秘的、霊的な作品を作っていきます。初期は神秘思想家エマヌエル・スウェーデンボリの影響を受け、「ミルトン」「エルサレム」など独自の象徴的な神話を構築していきました。詩人としても活躍し、「無心と経験の歌」「天国と地獄の結婚」等の神秘的で深層的な詩を生み出しました。
 幻想に彩られた、未知なる世界の挿絵15作品と詩二編をご覧ください。



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ピーテル・ブリューゲル(父)の絵画15点。宗教と教訓とフランドルの民衆を描いた画家

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 ピーテル・ブリューゲル(父)は1525頃~69年にフランドル地方で活躍した北方ルネサンスの画家です。
 人気の高い画家なので、知っている方がほとんどなのではないでしょうか。宗教画と教訓、風刺画だけではなく、美しいフランドルの風景や当時のありのままの民衆を描きました。宗教や神話をモチーフにした絵画でも、伝統的なそのままの図式ではなく、独自の要素や当時の歴史的背景を取り込みました。ブリューゲルの描く怪物はヒエロニムス・ボスの影響も見受けられますが、彼は自らのものに吸収して、オリジナリティのある怪物に仕上げています。ブリューゲルの作品はバリエーションに富んでいて、多様性があります。しかし、彼の作品は民衆目線となって考えられ、どれも深いメッセージが込められているのです。
 民衆の画家、ブリューゲル(父)の絵画15点をご覧ください。


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ボスにブリューゲル、アルチンボルド!フランスの採石場跡が3Dマッピング絵画に!

Bosch, Brueghel , Arcimboldo2

 フランスのプロヴァンスにある「キャリエール・ド・ルミエール(光の採掘場)」は、採石場の跡地を利用してアートショーを行っています。その方法が、全方位のプロジェクションマッピングなのです。70ヶものプロジェクターを使用し、採石場の壁や天井、床に映し出される絵画の画像は大迫力で、見る人のほとんどは鳥肌が立つと言われています。過去にはヴァン・ゴッホ、モネ、ピカソ、マティス、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、シャガールなどの絵画が取り上げられました。
 そして、2017年の今年はルネサンス時代のファンタスティックを代表する画家「ヒエロニムス・ボス(ボッシュ)」「ピーテル・ブリューゲル」「ジュゼッペ・アルチンボルド」の三名の絵画が映し出されるのです!
 早速詳細を見ていきましょう!



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プロフィール
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中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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