メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

彫刻

一生ヒエロニムス・ボスと共に。ボスの怪物のタトゥーを体に入れてしまった15作品!

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 タトゥーは怖い人が入れるもの。そういった印象がありましたが、最近ではタトゥーはファッションの一部として考え、気軽に入れる人もみえるように感じます。
 しかし、タトゥーは一度入れたら、消すのに手間やリスクがかかってしまいます。簡単には変更できないことなので、それなりの覚悟を必要とし、デザインも慎重に選ぶことと思います。それでも、世界にはヒエロニムス・ボスの絵画や怪物をタトゥーに入れる人がみえます。その方たちのタトゥーを見ていると、ボスの絵画や怪物が大好き!格好いい、素敵だから入れたい!という意気込みが伝わってきます。
 ボスの作品をモチーフにした、様々なデザインのタトゥー15種類をご覧ください。

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修道院にエイリアンのガーゴイル像が現る!再建した際、SF界の有名な怪物を設置

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 ペイズリー修道院はスコットランドのペイズリーという町にある、プロテスタント系の教会です。
 教会の礎は7世紀頃にできたとされ、13世紀頃にエル修道院が建てられました。しかし、何度かの火災にあい、16世紀には修道院は廃墟になってしまいました。それを再建したのが建築家Macgregor Chalmers という者で、修復は1858‐1928年の間に行われました。彼の死後も続けられ、ペイズリー修道院は復活するに至ったのです。
 1900年初頭の再建の際、南西の回廊の上にあった、12体のガーゴイル像は新しく取り替えられました。→ ガーゴイル像について知りたい方はこちら  11体は中世時代にならったガーゴイル像なのですが、残りの1体は何を想ったのか、1979年に上映された有名SF映画「エイリアン」をモチーフにした像を作ってしまったのです。
 ペイズリー修道院の本気とジョークが溢れた12種類のガーゴイルをご覧ください。


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ガーゴイル像の彫刻13点。教会や修道院の雨どいに付いた、魅力ある怪物たち

Marble Orchard - Matthews, Greenwood Cemetery, Brooklyn, NY -

 ガーゴイルは雨どいの機能を持つ、怪物をかたどった彫刻のことを指します。
 西洋建築の屋根にガーゴイルは設置され、雨どいから伝って来た雨が怪物の口や様々な場所から流れるように設計してあります。ガーゴイルは教会や修道院などにも設置されており、その理由は魔除けという意味や、逆に聖なる土地へ怪物が入れないことを示す為、聖なる地の罪を外へ吐き出す為、異教が混じり込んだ為など様々な説があります。ガーゴイルという名前はうがいするガボガボという音から派生したとされます。ガーゴイルというと羽の生えた悪魔や獣の姿を思い浮かべますが、動物型や人間型など様々なタイプのものが存在します。
 個性的なガーゴイル像の彫刻13体をご覧ください。


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ピエタ (慈悲の聖母) の彫刻11選。ミケランジェロ以外にもある、個性的な聖母子像

Der Förderkreis des Diözesanmuseums  Erzbischöfliches - コピー

 ピエタは聖母子像の中で、息子キリストの遺体を抱く母マリアを表した作品のことを指します。哀れみ、慈悲という意味を持ち、マリアが悲しみや嘆き、慈悲の表情を浮かべています。絵画、彫刻において人気のある主題であり、多くの作品が残っております。
  ピエタの彫刻作品12点をご覧ください。個性的なマリア様の表情にも注目です。


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212点のシュールな彫像だらけ!ノルウェーの観光名所「ヴィーゲラン彫刻公園」

Oeuvre de Gustav Vigeland Norwegians -

 ヴィーゲラン彫刻公園はノルウェーの首都オスロにある、観光名所の公園です。
 この彫刻公園はフログネル公園の一部ではあるものの、32万平方メートルもの敷地を有しており、ノルウェーの彫刻家グスタフ・ヴィーゲランの作品ばかりが展示してあります。作品テーマは「人生の様々なありよう」。全212作品、600体以上の彫刻が公園内に陳列されています。
 彫刻をイメージすると格好いいポーズをとった男性や女性が思い浮かぶのですが、ヴィーゲランの作品は一味違います。笑いあれば悲しみあり。怒りがあれば喜びあり。苦しみあれば静けさあり。人間味にあふれ、中には摩訶不思議なポーズをとっているものがいたりして、シュールで面白いです。
 人生の諸々を映し出した11作品を見ていきましょう!


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中世の墓標トランジの彫刻11点。骸骨や腐乱死体の像を彫刻した、メメントモリの一体系

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 トランジは朽ちた遺体や骸骨をモチーフとした彫刻、レリーフであり、中世時代の権力者の墓標に用いられました。
 現代の私達の感覚からしたら、墓石の像は美しく作って欲しいと願うものですが、中世の人々の考えは違いました。「肉体はいずれ朽ちるもの。現世は儚いものであり、魂が永遠に住まう場所である死後の世界こそ大切にすべきだ。生きている間に徳を積まねば、地獄へ落とされる。故に、死を想わねばならない」と彼等は考えていました。これはメメント・モリ(死を想え)の思想であり、戦争や疫病で死亡率が高かった中世において普及した宗教的スローガンです。
 トランジを希望する者の殆どは裕福層や教会層であり、本人の遺言によって作られたそうです。中世時代のフランスで死者を指す言葉を「トランジ」といい、死にゆく者、通り過ぎる者という意味を持ちます。トランジの中には蛆が湧き、カエルが張り付き、腹には穴が空いているという生々しいものもあります。トランジは死者の弔いの像というより、観る者に気付かせる「警句」的なニュアンスを帯びているのです。
 メメント・モリの精神に彩られた、彫刻やレリーフ作品11点を見ていきましょう。閲覧注意です。


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中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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