メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

旧約聖書

シバの女王の絵画13点。イスラエル王ソロモンに難問を仕掛けた博識な伝説の女王

Queen Of Sheba by Edward Slocombe -

 シバの女王は旧約聖書などに登場する伝説の女王です。
 旧約聖書の「列王記」によると、イスラエル王国のソロモンの見識ぶりを聞いたシバの女王は、知識を試そうと大量の贈り物を持ってエルサレムへと赴きました。女王は数々の難問をソロモンに浴びせますが、彼は事も無げに即答してしまいます。その賢さや国の様子にすっかり感心してしまった女王は、ソロモンに6トンもの金や香料などの贈り物をしました。ソロモンも彼女に対して敬意を表して贈り物をし、女王一行は帰国していったとされています。
 この話が元となり、様々な異説や伝説が生まれました。シバの王国はエチオピアやエジプト、南アラビアなどにあると考えられており、新約聖書や黄金伝説、アラビアやエチオピアの文献にも伝説が残されております。女王の本名はニカウレー、ビルキース、マケダなどとされています。
 では、シバの女王の絵画13点をご覧ください。

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ダヴィデに怒るサウルの絵画13点。嫉妬に狂った王が音楽を奏でる少年に牙を向く

Francisco Fernández, 1606 – 46 -

 旧約聖書に登場するダヴィデとサウルは、神に選ばれし誠実な少年と王位に執着するイスラエル王です。
 神に見放されて悪霊に苦しめられていたサウルの為に、部下は竪琴の名手を呼んで音楽を奏でてもらう事にしました。そこで呼ばれたのがダヴィデで、彼が弾く美しい音色にサウルの心も少しは晴れました。その頃、イスラエルはペリシテ人と争っており、将軍ゴリアテの半端ない強さにイスラエル軍は太刀打ちできませんでした。誰もが尻込みする中、ダヴィデは「僕が倒す」と進み出て、石を投げて見事ゴリアテを倒してしまったのです。

 鮮やかな勝利にイスラエル軍は沸き起こり、ダヴィデは大人気となりました。サウルはそれに深い嫉妬を感じ、自らの王位が奪われはしないかとダヴィデに憎悪を向けるようになります。ある日、ダヴィデがサウルの為に癒しの音楽を奏でていると、サウルは怒り狂って槍を投げ付けたのでした。ダヴィデはそれを間一髪で避け、槍は壁に突き刺さりました。ダヴィデが音楽を奏で、サウルが槍を投げようとするこのシーンはなかなか画家に人気があったようで、沢山の絵画が残されていました。
 では、音楽で癒そうとするダヴィデにキレまくるサウルの絵画13点をご覧ください。

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サウルとヨナタンの絵画13点。ダヴィデを憎悪した王と、親友となった心優しき王子

Death of King Saul 1848 Elie Marcuse -

 旧約聖書の「サムエル記」に登場するサウルとヨナタンは、紀元前10世紀頃に生きたとされるイスラエル王国の初代の王と王子です。
 預言者サムエルがイスラエルの民を率いていた頃、王が欲しいという声が民から上がりました。サムエルは神の指示を頼りに王を探し、サウルを選びました。民は王となったサウルを歓迎し、彼は息子ヨナタンと部下達と共に国を守る為に懸命に戦いました。しかし、「アマレク人にまつわる者全て滅ぼせ」という神の指示に従わなかったので、神はサウルから離れ、サムエルはエッサイの子ダヴィデを次の導き手と決め、彼の頭に油を注ぎました。

 ダヴィデは敵将ゴリアテを討ち取って有名となり、神に見放されたサウルは王位に執着し出します。しかし、実直な息子ヨナタンはダヴィデの親友となり、義兄弟の契りを交わしました。竪琴の名手であるダヴィデはサウルを癒そうと音楽を奏でますが、サウルは嫉妬に狂って彼を殺そうと槍を投げ付けます。対するダヴィデは何度もサウルを殺める機会はありましたが、決して実行しませんでした。サウルは苦悩しながらも、嫉妬に燃える日々を送っていました。
 
 ペリシテ人が行軍してきた際、サウルは神の預言を得たくてもサムエルが他界していた為、降霊ができる魔女にサムエルの霊を呼び寄せさせました。サムエルは「イスラエルの軍勢はペリシテ人の手に渡る」と言い残します。サウルとヨナタンは懸命にペリシテ軍と戦いましたが、ギルボア山で追い詰められてヨナタンは戦死し、サウルは剣を立てて自ら倒れ込んで命を絶ちました。二人の遺体はペリシテ人に奪われてさらし者にされてしまいましたが、取り戻され、後に王となったダヴィデによって丁重に墓に葬られたそうです。
 では、サウルとヨナタンにまつわる絵画13点をご覧ください。

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ヨセフとポティファルの妻の絵画14点。誘惑を拒否して濡れ衣を着せられた美青年

Carlo Francesco Nuvolone - Joseph wife Potiphar 1640 -

 前回に引き続きヨセフに関するストーリーです。
 父ヤコブの寵愛を受けていた為、嫉妬した兄達によって隊商へと売られてしまったヨセフ。彼はそこからエジプトへと渡り、彼は王宮の侍従長ポティファルの下僕となります。真面目に働いたヨセフはポティファルに気に入られ、家の全財産を任されるまでとなりました。しかし、美青年であったヨセフは妻に誘惑されてしまいます。

 ヨセフは全力で拒否し、逃亡しますがその場に上着を置いてきてしまいました。プライドを傷つけられた妻は逆に「ヨセフに乱暴されそうになった。これが証拠よ」と上着を持って夫に訴えたのです。ポティファルは怒り、濡れ衣を着せられたヨセフは牢屋にぶち込まれる事となったのでした。このシーンは旧約聖書の中でも特に目立った場面ではありませんが、画家に大人気のテーマだったようで、驚くほど多くの作品が残されています。
 恐い妻によって誘惑されまくるヨセフの絵画14点をごらんください。

→ ヨセフの物語についての絵画を見たい方はこちら


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旧約聖書ヤコブの息子ヨセフの絵画13点。兄弟に売られエジプトの宰相となった青年

Joseph Being Sold Into Slavery  Alexander Maximilian Seitz -

 旧約聖書に登場するヨセフは、兄達に売られてエジプトで夢説きを行い、宰相となって人々を飢饉から救った青年です。
 ヤコブとラケルとの間に生まれたヨセフ。彼には弟ベニヤミンと、11人の異母兄姉がいました。父親がヨセフばかりを可愛がるので兄達は嫉妬し、彼を隊商に売ってしまいます。隊商によってエジプトへと渡ったヨセフはポティファルの下僕となりますが、彼の妻の誘惑を拒絶した為に濡れ衣を着せられ、牢屋へぶち込まれてしまいます。ヨセフは牢屋へ一緒に入っていた二人の者の夢を解き明かし、その能力がファラオの耳へと入り、王の夢を説くことになりました。「七年の豊作の後、七年の大飢饉が来る」というファラオの夢を見事に説いたヨセフの能力は認められ、彼はエジプトの宰相へと昇格することになります。

 豊作の間にエジプトは食糧を大量に保存しました。七年の後、実際に大飢饉が世界中を襲い、貯えのあるエジプト以外は飢えに苦しむことになりました。飢えはヤコブと兄弟たちの住むカナンにも及び、彼等は食糧を買いにエジプトへと訪れます。ヨセフは兄弟達に気付きましたが、相手は気付きません。そこで、彼は兄達を間者だと決めつけ、弟であるベニヤミンを連れてくるよう強要しました。シメオンを人質に取られた兄弟達は仕方なくベニヤミンを連れていきます。
 ヨセフは兄弟達にご馳走をし、穀物を大量に持たせますが、もう少し兄弟を試そうと、帰りにベニヤミンの穀物の中に銀の盃を入れておき、彼を盗人に仕立てあげて「奴隷にするぞ」と脅しました。すると、兄弟達は「自分が奴隷になってもいいから、ベニヤミンは家に帰して欲しい」と懇願したのでヨセフは安心し、自らの素性を明かしました。兄弟たちは酷く驚いたものの、再会を喜んで和解を果たし、ヨセフはヤコブのいる故郷へと帰ったそうです。
 奴隷から宰相になり、結果的に家族を救うことになったヨセフの絵画13点をご覧ください。


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ダヴィデの子アブサロムの絵画14点。父に謀反して長髪が仇となり絶命した美青年

James Tissot - Death of Absalom -

 旧約聖書の「サムエル記」に登場するアブサロムは、イスラエル王ダヴィデの三男です。彼はかなりの美貌を有しており、中でも滑らかな長髪を自慢にしていました。
 ある日、異母兄であるアムノンが妹のタマルに乱暴を働き、アブサロムは激怒しました。その事をダヴィデに伝えましたが、父はアムノンを裁いてくれません。業を煮やしたアブサロムは、二年後に兄弟全員を集める席をもうけ、手下を派遣してアムノンを殺害してしまいました。彼はシリアの祖父の所へ亡命し、その三年後にダヴィデの赦しを得て故郷へと戻っていきます。

 しかし、アブサロムはその時から父への謀反を計画し始めます。長男であるアムノンが消えた為、次に自分が王座に就くにふさわしいと触れ回り、着々と仲間を増やしていきました。ヘブロンで挙兵したアブサロムはエルサレムを奪い、ダヴィデは都へと落ち延びていきます。危機一髪に陥ったダヴィデでしたが、部下フシャイの機転で兵力を盛り返し、エフライムの森でアブサロム軍と激突します。アブサロム側は大敗し、彼は単身ラバに乗って逃れようとしました。しかし、自慢の長髪が木に引っかかり、宙づりになってしまったのです!
 
 それを知らされた腹心ヨアブはダヴィデに「絶対に手を出すな」と言われていたにも関わらず、手下と共に心臓に槍(矢)を突き刺し、アブサロムを殺してしまいます。その遺体はくぼ地に投げ込まれ、石塚で覆われました。息子の死を知ったダヴィデは深く嘆き悲しんだそうです。
 ロン毛の悲劇アブサロムについての絵画14点をご覧ください。

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旧約聖書エステル記の絵画13点。ハマンの陰謀からユダヤ人を救ったペルシャの妃

Jean-François Portaels 1869 -

 エステル記は旧約聖書の一つで、ペルシャの妃となったユダヤ人エステルが知恵を使って民族を守る物語です。
 モルデカイの養女エステルは、父の勧めによりペルシャ王アハシュエロス(クセルクセス1世)の後妻に選ばれる事になりました。王はアガグ人(古代パレスチナ周辺)であるハマンを高い地位に据え、彼に敬意を表してひざまずくよう人々に布告を出しましたが、モルデカイは拒否しました。元々ハマンはユダヤ人を憎んでいましたので、それを口実にしてユダヤ人の抹殺を計画します。ハマンはアハシュエロス王にユダヤの殺害を認めさせる事に成功したのでした。
 
 王妃エステルはハマンがユダヤ人虐殺を企てている事を知ります。モルデガイに促されてエステルは王にユダヤ人の救済を嘆願する為に、ハマンと同席の酒宴を確約させる事に成功します。その夜、偶然アハシュエロス王はモルデカイが王の暗殺を防いでいた事を知り、彼に褒美を与えました。酒宴の席でエステルは王に自分はユダヤ人であると明かし、ハマンは悪人であると説きました。ハマンは命乞いを行ったものの、王の決定によりモルデカイの処刑用に建てていた支柱で、自分が処刑される羽目となりました。こうしてエステルとモルデカイ親子はユダヤ人達の人々を護る事ができたのでした。
 エステル記の絵画13点をご覧ください。

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ヤコブとエサウの絵画15点。旧約聖書の双子の兄弟は、長子権が原因で仲違いする

Rebecca   Isaac Blessing Jacob  Govert Flinck - コピー

 エサウとヤコブは、旧約聖書の「創世記」に登場する双子の兄弟です。
 父はイサク、母はリベカで、父は狩りを得意とするエサウを可愛がり、母は羊の世話をするヤコブを可愛がっていました。本当なら兄であるエサウが長子の権利を得るはずでしたが、エサウは空腹のあまり弟の作っていたレンズマメの料理が食べたくなり、権利を譲ろうと口約束をしてしまいます。

 父イサクは高齢で目が見えなくなっていた為、手の毛深さでエサウを判断していました。エサウはかなり毛深かったのです。それを知っていた母リベカとヤコブは、毛の付いた手袋をつけるという一計を案じました。それに騙されたイサクはエサウに祝福しているつもりで、ヤコブに長子権を与えてしまいました。後にそれを知ったエサウは、怒り狂って弟を殺そうと考えます。リベカはそれに気づいてヤコブを叔父の家へ逃亡させるのでした。
 二人は憎み合ったままで、20年の歳月が経った頃。ヤコブの使者がエサウの元に現れ、「再会しよう」と持ち掛けました。エサウはそれに400名の共を連れて応じます。ヤコブはその数に恐れを成し、7回身を屈め、低姿勢で待ちました。しかし、エサウは弟を憎むことなく、過去の事を水に流して抱きしめたのです。ヤコブもそれに返し、二人はやっと和解したのでした。
 では、二人の兄弟の仲違いと再会の絵画15点をご覧ください。

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ギデオンの絵画14点。旧約聖書の士師記に現る、神の導きでイスラエルを救った者

1625 -26  Nicolas Poussin -

 ギデオンは旧約聖書の「士師記」に登場する、イスラエルを救ったヘブライ人の指導者です。
 イスラエルは40年間平和であったものの、人々が神をないがしろにするようになりました。すると、ミディアン人が攻めてきて征服してしまったのです。イスラエルの人々は圧政に苦しんで主に助けを求めると、神はギデオンに天使を遣わします。貧しい生活者のギデオンは「貴方が国を救済しなさい」と告げられ驚き、「どうして私なんかが?神のご意志が真実なら、しるしを見せてください」と言います。すると、天使は岩から炎を出し、肉とパンを焼いたのです。ギデオンは神の意志のままに異教の偶像を破壊し、仲間を増やします。しかし、ミディアン人も同志を募り、敵は膨大な数となりました。

 ギデオンは再度神にしるしを求めました。「もし私が救済者とおっしゃるなら、羊の毛の上だけが濡れて、地面は乾いているようにしてください」と。神はそのようにして、羊の毛が乾いて、地面が濡れるという反対の奇跡も行いました。ギデオンの決心は固くなりましたが、神は「戦う民が多すぎる。もっと減らしなさい」と告げ、最終的に軍は300名となりました。300名でどう大軍と戦うのかと彼が不安に思っていると、神は夢の御告げを与えたのです。

 そして深夜。ギデオンは300名に水がめと角笛を持たせ、三隊に分けました。ギデオン率いる先発隊が敵陣へと進み、角笛を吹いて水がめを砕き、「主の為に、ギデオンの為に剣を!」と叫びました。それに続き、他の二隊も敵を包囲しながら、全く同じことを行ったのです。敵はパニックを起こして同士討ちを行い、敗走してしまいました。彼等は敵を追撃し、将軍の首を討ち取りました。こうしてイスラエルは国を取り戻し、ギデオンが王となって国を統治したのです。その平和は40年間続いたとされています。
 神の御力によって大軍を打ち破った指導者、ギデオンの絵画14点をご覧ください。

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スザンナと長老らの絵画13点。ダニエル書にある好色爺さんと節操ある女性の物語

Hendrick Goltzius  1558–1617 -

 スザンナと長老の物語は、旧約聖書のダニエル書に入っている短編の一つです。
 ある日、ヘブライ人の美しい女性スザンナは人払いをして庭で水浴していました。しかし、二人の好色な長老がそれをのぞき見していたのです。そればかりではなく、スザンナが帰宅しようとした時に眼前に立ちはだかり、「我等と関係を持たなければ、恋人と密会していたと夫に告発するぞ!」と脅迫しました。彼女はそれに屈することなく拒否したので、虚偽の罪で逮捕されてしまいます。まさに死刑にされようとしていた時、ダニエルという青年が異議を唱えます。彼は長老らにスザンナと男が密会した詳細を訪ねると、二人の話は一致しませんでした。逢引きした木が、一人は乳香樹、一人はカシの木と主張したのです。これにより嘘がばれ、長老らが処刑されることになりました。
 好色と偽りが罰せられ、美徳が勝利するというこの物語は1500年以降多くの画家に描かれてきました。スザンナと長老たちの絵画13点をご覧ください。


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中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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