メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

旧約聖書

旧約聖書の預言者イザヤの絵画12点。イザヤ書を手掛け、神の裁きを伝えた者

Michelangelo 1508-1512 -

 イザヤは紀元前8世紀頃の預言者で、旧約聖書の「イザヤ書」の著者です。
 名前はヘブライ語で「ヤハウェの救済」を意味します。ユダ王国後期に生きた彼は、王国の不実性を批判し、神の激しい天罰と後の復興を預言しました。イザヤは神の裁きと救済を強調し、神への信仰と罪の悔い改めを繰り返し唱えました。また、彼はイザヤ書の中で救世主「メシア」の到来を預言しています。メシアはイスラエルに平和をもたらし、正義の統治者として君臨します。当時のイスラエル王国はアッシリア帝国からの攻撃を受けており、ユダ王国は傾いていました。イザヤはこういった社会状況に敏感に反応し、国家への警告としてこの「イザヤ書」を手掛けようとしたではないでしょうか。
 
 また、イザヤの死後については初期キリスト教の時代の書物に、伝説として書かれています。その書はイザヤの殉教、イザヤの幻、イザヤの昇天の3部から成っています。彼はユダ王国のマナセ王によって捕らえられ、のこぎりで身体を切られて殉教したと伝えられており、教会の建設や最後の審判、アンチキリストの出現を預言したとされています。第3部ではイザヤは天へ上昇し、キリストの受肉や十字架の死、辺獄降下とキリストの復活を語っています。
 預言者イザヤの絵画、12点をご覧ください。

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旧約聖書のヨブ記の絵画13点。神と悪魔の賭けにより理不尽な仕打ちを受けた善人

Léon Bonnat 19th -

 旧約聖書の「ヨブ記」は、善人ヨブが理不尽な苦難を負わせられる物語です。
 ヨブは正しい人でした。10名の子供がおり、彼は人生に満足を感じていました。一方、天界では神とサタンと御使い達が集まっていました。サタンは「ヨブの信仰心はまやかしで、偽善である。財を失えば神を呪うだろう」と指摘し、神はヨブを信頼していたものの、試してみることにしました。サタンはヨブの財産や家畜、子供達を奪いますが、彼は罪を犯しませんでした。「肉体的な苦しみがあれば、神を裏切るだろう」とサタンは考え、今度はヨブを傷付ける権利を神から得ます。ヨブは酷い皮膚病にかかってしまい、伝染の恐れから社会から隔離されることになりました。彼の妻があまりの不幸に悲しみ、神を呪いなさいと言いますが、ヨブは決して神へ恨み言を言いませんでした。

 サタンの苦難にも耐えたヨブでしたが、彼の元に三人の友人がやって来て議論を戦わせることになります。「知らずに罪を犯していたのでは」と疑い、彼等はヨブに神に懺悔をするように勧めますが、彼はそんなことはないと強く自己主張します。その時、天から「因果応報で何もかもが説明できるわけではない」という声が届き、ヨブは我が出すぎたことを反省し、災いも神の支配下にあるという事を再認識して三名の友の為に祈りを捧げます。こうしてヨブの病は癒え、家畜は二倍になり、再び子宝に恵まれて寿命をまっとうしたとされています。
 「義人の苦難」をテーマにしたヨブ記の絵画、13点をご覧ください。

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旧約聖書の「トビト記」の絵画14点。息子トビアはラファエルと旅し、家族円満となる

Bernardo Strozzi  1635 -

 トビト記は旧約聖書、またはヘブライ聖書の物語です。
 ある日、トビトは危険を顧みずユダヤ人の遺体を埋葬しました。アッシリアの捕虜にされていた彼等は、底辺の地位にいたのでした。お尋ね者になったトビトでしたが、甥の力添えで事なきを得ました。無事に自宅に戻って妻子と再会したトビトだったものの、雀の糞が目に落ちて失明し、妻と喧嘩をしてしまいます。神に祈りを捧げたトビトとほぼ同時刻に、悪魔に憑かれて七回の結婚を壊された女性、サラも神に祈っていました。神はその祈りを聞きいれ、旅に出ることになったトビトの息子トビアに、天使ラファエルを差し向けます。天使は身分を隠し、トビアの道案内人として雇われました。
 旅を開始した二人。巨大な魚を釣り上げたトビアに、ラファエルは魚の胆汁を父の目の薬に、心臓と肝臓をサラの悪魔祓いに使えとアドバイスしました。二人はサラの元へ行って魚の内臓をいぶすと、悪魔は逃げていきました。トビアとサラは夫婦となり、息子は父親の元へ帰ります。トビアは胆汁を使って父親の目を治し、家族は大円満となりました。神に深く祈る彼等にラファエルは素性を明かし、天へ還って行きました。
 家族をテーマにしたハッピーエンドの「トビト記」の絵画、14点をご覧ください。


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ソロモンの審判の絵画13点。子供を取り合う母親事件を解決する、イスラエルの賢王

Henri-Frederic Schopin -

 ソロモンは旧約聖書の「列王記」に登場する古代イスラエル王国の王です。
 彼はかなりの知恵者として知られており、このような話が残されています。ある日、ソロモンの元に二人の女性が現れます。彼女たちは一緒の家に住んでおり、ほぼ同時に子供を産みました。しかし、一方の子供は死んでしまい、もう一方の子供は助かりました。死んだ子供の母親は生きている子供を取り上げ「私のだ!」と言い張り、本物の母親と喧嘩になりました。仲介役になった人は、ソロモンに審判を頼みました。
 ソロモンは「私のだ!」と主張する二人の母親を見比べ、隣に立っていた兵士にこう告げました。「その子供を真っ二つに切り裂け!」と。すると、偽物の母親は「あの女にあげるくらいなら裂いて!」と叫んだのに対し、本物の母親は「あの女にあげるから助けて!」と叫んだのです。こうして子供は本物の母親に返されました。
 この物語はソロモンの知恵を示すエピソードとして、多くの画家に描かれました。ソロモンの審判の絵画、13点をご覧ください。


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【絵画11点】古代イスラエルの指導者モーセの長く険しい旅路と、厳しい神のお告げ

Thomas Brigstocke  1840-60 - コピー

 モーセは旧約聖書の「出エジプト記」に登場する人物です。イスラエル人(ヘブライ)はつねづねエジプトの圧政に苦しんでいたので、「エジプトを脱出せよ」と神託を受けたモーセは彼等を束ね、この地を発ちました。→ エジプトを脱出するモーセについて知りたい方はこちら
 約束の地を求めて旅をするイスラエル人たち。神から与えられたマナという食糧を摂取しながら、進み続けます。しかしモーセが神の預言を受けている間に、人々は金の子牛を崇拝し始めたのでモーセは激怒し、子牛を壊します。いざこざを起こしながら旅をして40年が経ち、モーセたちは神の言いつけ通り進みました。しかし、些細なことがきっかけでモーセは罪を犯し、次の指導者はヨシュアに変わってしまいます。役目を終えたモーセはネボ山の頂上に登り、約束の地カナンを眺めながら生を終えました。享年120歳でした。
 出エジプトから指導者が変わるまでのモーセの旅路の絵画、11点をご覧ください。



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モーセのエジプト脱出と十戒の絵画12選。預言に従い、海を割いてユダヤの民を導く

Philippe de Champaigne  1648 -

 モーセは旧約聖書の「出エジプト記」に登場する人物です。彼は古代イスラエルの民族指導者であり、紀元前16~13世紀頃に活躍したとされています。実に約3200~3500年前の人物になり、実在したかどうかは不明です。
 モーセはエジプトの地でヘブライ人の家庭に生まれました。ファラオが増えすぎた新生児を殺すという命令を下したので、隠されてナイル川に流されましたが、エジプトの王族が彼を拾いあげて無事に育てられました。ある日、彼は神から「ヘブライ人たちをエジプトから脱出させ、自由にさせよ」と神託を受けました。モーセは兄アロンと共に奮闘し、神の力添えもあってヘブライ人たちをエジプトから解放することに成功します。それから彼等は長い苦難の道のりを歩むことになるのですが、モーセは神から授けられた石板「十戒」を基盤にして、民族をまとめ上げようとしたのでした。
 エジプトを脱出するまでと、十戒を持つモーセの姿の絵画12点をご覧ください。


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聖書よりヤコブと天使の決闘の絵画11選。肉弾戦の激しい格闘の末、勝利を収める

Eugène Delacroix 1861 -

 ヤコブは旧約聖書に登場し、イスラエル民族の始祖となる人物です。
 カナンへ向かっていたヤコブ一行は、夜にヤボク川に差し掛かりました。ヤコブは家族たちを先に渡らせ、一人その場で野宿することにします。すると、いきなり闇の中から何者かが襲い掛かって来て、激しい格闘になりました。戦闘は夜明けまで続けられ、徐々にヤコブが優勢になってきました。何者かはヤコブの腿を打って関節を外してしまいましたが、彼は怯まずにつかみ合いを続けます。
 「去らせてくれ」と相手に言われても「いいえ、祝福してくださるまでは離しません!」とヤコブは格闘を止めません。遂に相手は観念し「お前は以後、イスラエルと名のるがいい。人と神の間に勝ったからだ」と言って、その場で祝福を与えました。こうしてヤコブはイスラエルの民族の始祖となり、彼の息子12名が十二部族となりました。
 ヤコブと天使がガチで格闘し合う絵画、11選をご覧ください。


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反逆天使の墜落の絵画11選。神に背きし天界の使者はサタンと共に堕天使となる

Edouard Cibot 1833 -

 堕天使は神の使いでありながら、反逆者サタン(ルシファー)側に付き、離反した天使のことを指します。
 反逆した天使は神によって罰せられ、地獄へ追放されました。どうして反逆をすることになったのかは諸説あり、サタンが神より優れていると思ったから、神が人間を寵愛した為に嫉妬したから、神の束縛から自由になりたかったからなどがあります。彼等は天使と同じように上、中、下の三隊の階級に分けられており、サタンを筆頭にしてベルゼブブ、バアル、アスモデウス、ベリアルなどの上級の堕天使がいます。地獄へ落とされた堕天使は悪魔へと変貌し、天界を乗っ取ってやろう、人間を陥れてやろうと虎視眈々と狙っているのです。
 地獄へ追放される堕天使の絵画11点をご覧ください。



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アダムとイブの楽園追放(失楽園)の絵画11点。二人は神とミカエルに追い立てられる

West, Benjamin 1791 -

 アダムとイブは旧約聖書の「創世記」に登場する世界最初の男女です。
 二人はエデンで幸せに暮らしていましたが、蛇にそそのかされ、禁じられた知恵の木の果実を食べてしまいました。そのことが見つかり、神は怒りを露わにしたので、アダムは「イブのせいです」と言い、イブは「蛇に騙された」と言いました。そんな言い訳が通用するはずもなく、神は二人と蛇に罰を与えました。蛇は一生腹ばいになって生き、イブは女の産みの苦しみを与えられ、アダムは痩せた土地に作物を育てる為に、汗水たらして働かなければならなくなりました。また、人間は寿命が付きて土に還るという運命を背負ってしまったのです。
 そして、神は天使ミカエルに命じて二人をエデンから追放させ、命の木を守る為にエデンの東側にケルビムと回転する炎の剣を置いたのです。
 楽園追放(失楽園)の絵画、11点をご紹介いたします。


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禁断の果実を採るアダムとイブの絵画12選。蛇の悪魔に誘われ、二人は罪を背負う

Mabuse-Jan Gossaert (1478-1532) -

 アダムとイブ(イヴ、エヴァ)は旧約聖書の「創世記」に登場する、世界最初の人間です。
 世界創造の後に唯一神はアダムを作り、彼をエデンの園に住まわせました。そこには様々な種類の木が置かれており、中心には命の木と知識の木の二本が植えられていました。唯一神はアダムに知識の木の実は食べてはならないと告げ、アダムのわき腹からイブが創造されます。
 二人はしばらく幸せに暮らしていましたが、ある日イブの元に蛇が現れ「善悪の知識の実を食べるがいい」とそそのかします。彼女は果実をかじってアダムに勧め、彼もそれを口にしました。二人はとうとつに自分達が裸であること恥じ、イチジクの葉で腰を覆いました。実を食したことが原因で二人は楽園を追い出されてしまいます。
 禁断の果実を採るアダムとイブの絵画、12選をご覧ください。


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中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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