メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

新約聖書

イスカリオテのユダの絵画14点。キリストを銀貨30枚で売った裏切者の悲しき人生

Benoît-Hermogaste Molin - 1810-1894 -

 イスカリオテのユダはキリストを銀貨で売ったとされる、キリスト教最大の裏切者と知られている者です。他にもユダと言う名の者がいる為、出身地カリオテからとって「イスカリオテのユダ」と呼ばれています。
 「マタイの福音書」によると、ユダは十二使徒の一人でありながら金銭目的でユダヤの祭司長たちにキリストの引き渡しを持ちかけ、銀貨三十枚を得る約束をしました。その後、キリストと十二使徒は過ぎ越し祭の日に晩餐を行いますが、キリストは「君達の内誰かが私を売り渡すだろう」と言い、ユダにパンを与えました。ユダはその場を素早く離れたのでした。

 そして遂に運命の時が訪れます。ゲッセマネの園でユダは救世主に親愛の接吻をしました。接吻は「この者がキリストである」という敵への合図だったのです。現れた兵隊はキリストを捕らえ、ユダヤの祭司たちは裁判に掛けてキリストを処刑してしまいました。ユダはその罪深い行為が恐ろしくなり、銀貨三十枚を祭司たちの足元に投げ付け、自ら首を吊って命を絶ったとされています。
 では、裏切者の代名詞となっているユダについての絵画14点をご覧ください。一部閲覧注意がございますので、お願いいたします。
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聖カタリナの神秘の結婚の絵画13点。聖母に導かれ、イエス・キリストと結婚した聖女

Parmigianino -

 アレクサンドリアの聖カタリナは(287-305年)は「十四救難聖人」に数えられ、イエス・キリストと結婚した聖女とされています。
 アルメニア王の娘として生を受けた彼女は、周囲の者から結婚して欲しいと催促されても頑なに拒否していました。カタリナは血筋、富、知恵、容姿いずれにおいても自分より勝る者としか結婚しないと宣言していたのです。かなりの才女で美貌である彼女の要望に応える男性を知る者は誰もおりません。彼女は完璧なる理想の男性を待ち焦がれていました。

 そんな折、カタリナの元に隠者アドリアヌスがやってきます。彼は聖母マリアとキリストの使いで、彼女に教えを説きながら砂漠へといざないます。その先には豪華な修道院があり、聖人たちに導かれて聖母の元へ到着しました。カタリナを歓待したマリアは新しい衣服と洗礼を行うよう言い、身を清めた彼女はキリストの御前へと赴きます。マリアが「貴方への愛ゆえに地上の全てを捨てたカタリナが来ております」と告げると、キリストは「妻よ。手を出しなさい」と言い、カタリナの指に聖なる指輪をはめ込んだのでした。(カタリナがキリストと結婚する幻想を見たという説もあります)
 この「神秘の結婚」と呼ばれるテーマは人気のある主題だったようで、多くの作品が残されています。様々な年齢のキリストを見比べながら、神秘の結婚についての絵画13点をご覧ください。

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よきサマリア人の絵画13点。永遠の命や隣人愛とは何かを問う、キリスト教のたとえ

Giacomo Conti 18th -

 「よきサマリア人のたとえ」は新約聖書のルカの福音書に記されている、キリストが語った永遠の命や隣人愛に関するたとえ話です。
 ある日の事。律法学者はキリストを試してみようと、「何をしたら永遠の命が得られるのですか?」と問い掛けました。それに対しキリストは「律法にはどのように書いてあるのか?」と返します。学者は「心や力を尽くし、主なる神を愛せ。また、自分を愛するように隣人を愛せとあります」と答えたので、キリストは「そのようにせよ」と言いました。学者は負けじと「では、隣人とは一体誰の事です?」と訊いたので、キリストはこのようなたとえ話をしました。

「強盗がある人を襲い、着物をはぎとって半殺しにしたまま逃げ去った。その後、一人の祭司が瀕死の人の側を通りかかるも、無視をした。更にレビ人が通りかかるも、無視をした。ところが、通りがかりのサマリア人が彼を気の毒に思い、傷口を消毒して包帯を巻き、宿屋へ連れて行って介抱した。翌日、サマリア人はデナリ二つを払い「この怪我人を看ていて下さい。余計な費用は私が払いますから」と言った。さぁ、通りがかりの三人のうち、誰が怪我人の隣人となったか」

 「それは慈悲深い事をした人でしょう」と答えた律法学者に対し、キリストは「では、貴方も同じようにしなさい」と返したのでした。怪我人を介抱するサマリア人のテーマは画家に好まれ、多くの作品が残されています。
 では、よきサマリア人の絵画13点をご覧ください。

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キリストの嘲笑の絵画15点。囚われの救世主は、民衆に野次られ攻撃されてしまう

Giulio Cesare Procaccini (1574–1625) - コピー

 「キリストの嘲笑」は、民衆たちによって嘲笑されるキリストを描いた作品を指します。
 裏切者ユダによってキリストは逮捕され、懐疑の目を向ける民衆たちの前に晒られてしまいます。大司祭に「お前が神の子ならば奇跡を起こしてみせよ」と言われ、「嘘なんだからそんな事はできないだろ!」と民衆にキリストは嘲笑され、その後、総督ピラトが有名な言葉「エッケ・ホモ(この人を見よ)」と言うのです。
 悪意ある民衆に攻撃される救世主という、悲惨とも思える主題なのですが、北方ルネサンスやバロック時代に多くの絵画が残されています。鞭打ちや茨冠、拷問や嘲笑、エッケ・ホモという絵画テーマは類似しており、一つの絵画に幾つの主題が含まれている場合もあります。
 では、キリストの嘲笑の絵画15点をご覧ください。酷い描写が含まれていますので、宗教的に抵抗のある方はご注意ください。

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使徒トマスの疑いの絵画15点。キリストの復活が信じられず、傷口に指を入れてしまう

 1790 -

 「疑い深いトマス」という主題は、本当にキリストが復活したかどうかを疑った使徒トマスが、手や脇腹の傷を見て触ったことで信用した物語です。
 ゴルゴダの丘にて磔刑されて三日後、キリストは墓石の中より復活を果たしました。マグダラのマリアや女性たち、二人の弟子が死んだはずの救世主を目撃します。その話は使徒達にも伝わり、考えていると突然彼等の中央にキリストが出現し、「君たちに平和があるように」と言いました。使徒たちは非常に驚き、幽霊を見たと思いました。そんな使徒達に対し、キリストは「手足を触ってみなさい」と伝えてから皆の前で焼き魚を食べてみせたので、彼等はやっと信じました。しかし、その場には使徒トマスは不在でした。

 トマスは皆から「主は復活なさった!」という話を聞いてもなかなか信じようとしませんでした。「私は手に釘の後を見てそこに指で触れ、脇の傷にこの手を入れてみなければ信じられない」と頑なに宣言したのです。その八日後。トマスを含めた使徒の元にキリストが再登場します。以前と同じことを言い、キリストは疑い深いトマスを呼びます。そして手を差し出して「この傷をよく見て触れてみなさい」と言い、「さぁ、私の脇腹に手を入れてみるのです」と言ったのです。トマスは恐る恐るそれらを行い、復活を心から信用しました。キリストはトマスに「貴方は私を見て信じましたが、私を見たことがなく信じる者は幸いなのです」と伝えたそうです。
 キリストの脇腹にそーっと指を入れる使徒トマスの絵画、15点をご覧ください。

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ヘロデ王の一族の絵画13点。キリストやヨハネ、パウロに関わる残虐なユダヤの王

Théophile Lybaert  1883 -

 ヘロデ大王(紀元前73年頃-紀元前4年)はローマ時代にユダヤ地区を統治した王です。
 ハスモン朝の王子の側近にアンティパトロスという武将がおり、ヘロデの父親でした。彼はローマの権力者ユリウス・カエサルの信用を得て、カエサルの死後は元老院派に歩みより、ヘロデをガリラヤ地方の知事にさせます。その後ハスモン朝のヒカルノス二世の甥が反逆し、親ローマ派であったヘロデの身にも危機が及びます。ローマへと逃亡したヘロデは元老院からローマの軍勢を貸し与えられ、エルサレムにて反逆者を討伐しました。手柄を得たヘロデはユダヤの分封王となり、ヘロデ朝が成立したのです。
 王位についたヘロデはオクタヴィアヌス派に付き、生き残っていたハスモン朝の血縁者を抹殺しようとします。また、自らに楯突いた者はレビ族の祭司であろうと迷わず処刑し、独裁政治を貫きました。新約聖書においては救世主の到来を恐れてベツレヘムの二歳以下の新生児を虐殺したとされています。しかし、ヘロデ王はローマに準じた大建築物を幾つも建造し、人気を高めました。王の死後は息子三名が分割してユダヤ地区を収め、ガリラヤ地方の領主となったヘロデ・アンティパスがイエス・キリストや洗礼者ヨハネとに関わっていくのです。
 ヘロデ王とその後継者たちの絵画13点をご覧ください。
 
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キリストの洗礼の中世挿絵13点。暗黒時代のイエスの洗礼作品は個性的だった

Book of Hours   Medieval and Renaissance Manuscripts -

 キリストの洗礼は、イエスがヨルダン川でヨハネから洗礼を受けたという新約聖書の物語です。
 洗礼は古代イスラエルの時代より続いており、当時の洗礼方法は全身を川に浸すという浸礼(しんれい)を行っていました。中世西洋ではこの物語を「川に浸るキリスト」、「椀で頭に水をかけるヨハネ」、「祝福に来た神の化身である鳩」、「服を持つ天使」等で表現しておりますが、その描写がリアルではありえない、中世ならではの興味深い状態になっているのです。
 独創的な状態で洗礼をするキリスト達の中世挿絵、13点をご覧ください。

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キリストの洗礼の絵画15点。救世主イエスはヨハネから洗礼を受け、神の声を聞く

Andrea del Verrocchio and Leonardo da Vinci 1472-75 -

 キリストが30歳になった時、ヨルダン川のほとりに預言者が現れたという噂が立ちました。その預言者は人々に「神の国は近付いている、準備しなさい」と告げ、洗礼を授けているそうです。
 キリストは出番が近付いていることを悟り、川へと向かいました。預言者の正体はキリストの親戚であるヨハネ。彼は不信仰者に与えられる恐ろしい滅びと、救世主の到来を民衆に告げていました。キリストはヨハネの元へ歩いて行くと、「私に洗礼を授けてください」と言いました。ヨハネは彼が神の子であることを感じ、「恐れ多いです」と辞退しようとしましたが、キリストは「やっていただきたいのです。正しい事は行うべきです」と言い、ヨルダン川に降りて行って、ヨハネに洗礼をしてもらいました。この時、天から鳩の姿をした聖霊が舞い降り、「私の愛する子よ・・・」という神の声が聞こえて来たそうです。
 洗礼の種類は浸礼(水を全身に浸す)、灌水礼(頭部に水を注ぐ)、滴礼(手を濡らして頭を押す)などがあり、キリストが受けたのは川に全身を付ける浸礼だったと思われます。洗礼の歴史については確かなことは分かっておらず、浸礼はキリスト教以前の古代イスラエル時代から行われていたそうです。
 ヨハネから洗礼を受けるキリストの絵画15点をご覧ください。

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キリストの誘惑 (荒野の誘惑) の絵画15点。救世主は悪魔サタンの甘言を拒否する

Fernando Gallego  1480-88 -

 キリストの誘惑(荒野の誘惑)は、イエス・キリストが悪魔の誘惑を退けた新約聖書のエピソードです。
 ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けた後、キリストは聖霊によって40日間荒野に送られました。その間何も口にすることはなく、救世主は酷く飢えていました。そこへサタンが現れ、こう言います。「ここに石がある。お前が神の子ならばパンに変えてみせろ」と。それに対しキリストは「人はパンだけで生きておらず、力を使うのは誤りだ」と答え、拒否します。次にサタンは高い場所へ連れていき、国々を見せました。「もし私にひれ伏すというならば、これら全てをあげよう。権威、栄華、全てお前のものだ」しかし、キリストは「私は神にしか仕えません」と退けます。
 更にサタンはエルサレムの宮の頂上へと連れていき、こう囁きます。「ほら、お前が神の子だと証明すべく此処から飛び降りてみろ。神はお前を守る為に御使いを寄こすのだろう?」キリストは「神を試してはならない」と断固拒否します。誘惑に失敗したサタンは悔しがりながら離れていきました。こうして救世主は聖霊の力に満ちあふれながら、ガラリヤへと帰宅したそうです。
 堕落させようと必死なサタンと、色々な表情でNOと言うキリストの姿15点をご覧ください。

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商人を打ち倒すキリストの絵画15点。神殿内で鞭を振り、動物や金を蹴散らし大暴れ

Bernardino Mei  1655 -

 常に冷静で温厚なキリストだってブチ切れる時はあります。新約聖書において、キリストが大暴れする衝撃的なお話があるのです。
 キリストと弟子たちはイスラエルへ行った際、「過ぎ越し祭」が賑やかに行われていました。祈りを捧げる神殿内も人でごった返しており、動物たちの鳴き声が響いていました。イスラエルでは罪を清める為に動物を生贄として奉納する習慣があり、神への捧げ物ですから無傷の動物が必要とされていました。その為、境内には牛や羊、鳩が売られていました。また、ローマの硬貨をお賽銭にするのは罰当たりな行為とされていたので、イスラエルの古い硬貨に変える両替屋も商売に精を出していました。

 その光景を見て、キリストは激怒しました。落ちていたロープを結んで鞭を作り、振り回しながら動物たちを追い散らし、両替屋の台を蹴り倒して金を飛び散らかしました。憤怒像の如く怒り狂う姿は誰も止められません。そして、「こんなものはここから出せ!私の父の家を商売の家にしてはならぬ!」と怒鳴りました。神への真摯な祈りを捧げる場、神への誠意を示す奉納が「金儲け」という俗性に穢されたことにどうにも我慢がならなかったのです。商人たちはキリストの激しい行いに文句を言うことができず、神殿を後にしました。
 「神殿から商人を追い出すキリスト (Christ Drives Money-Changers from the Temple)」という主題である、キリストが大暴れをする作品15点をご覧ください。

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中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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