
シチリアの聖アガタは、3世紀頃に生きたとされる聖女です。
シチリア島のカタニアの貴族として生まれた聖アガタ。美しく教養がある彼女は、ローマ人の権力者から結婚を申し込まれたものの拒否します。怒った権力者は彼女をキリスト教徒という理由で告発し、捕らえてしまいます。そして聖アガタは改宗を迫られ、両方の乳房を切り取る拷問にかけられたのです。それでもなお信仰を捨てない聖アガタの元に聖ペトロの幻視が現れ、励まされて傷が治癒したという逸話もあります。その後、アガタは火あぶりされることになりましたが、ここでも地震が起きて刑を免れたという奇跡が起きました。そのまま獄中の中で殉教したとされています。
この物語に由来して、聖アガタのアトリビュート(持物)は乳房が乗った皿!なんともシュールですが、自らの切り取られた乳房をお皿に乗せて手に持っている姿として描かれるのです。聖ペトロが現れ彼女を介抱する絵画も画家によって何枚も描かれています。
では、聖アガタの絵画13点をご覧ください。あまりに酷い絵画は掲載していませんが、閲覧注意となりますのでご了承ください。
