
夏の夜の夢は、16世紀後半にウィリアム・シェイクスピアによって作られた喜劇です。
貴族の娘ハーミアはライサンダーを愛しているものの、彼女の父親は「許嫁ディミートリアスと結婚しろ!さもなくば死刑か修道女だ!」と言い、その事をアテネの公爵シーシアス(テセウス)に告げます。シーシアスはアマゾン国のヒポリタ(ヒッポリュテ)との結婚を間近に控えており、「結婚式が行われる4日間の猶予をやろう。それまでにどの選択肢が良いか考えるがよい」とハーミアに言い渡しました。恋人達と許嫁、彼女の友人ヘレナの四人は森へと足を踏み入れます。また、6人の職人がシーシアスとヒポリタの結婚式の芝居の練習をする為に、森へと出かけていきました。
一方、森ではオベロン王とティターニア女王が喧嘩をしていました。オベロンは嫌がらせの為に妖精パックを遣わして、眠るティターニアのまぶたの上に媚薬を塗ってしまいます。それは目覚めて一番に見た者を愛してしまうという効果を秘めていたのでした。パックはこの媚薬をティターニアだけではなくライサンダー達にも塗り、男二人がヘレナを愛してハーミアをけなすという、とんでもないことになりました。パックは職人のボトムをロバ頭に変えてしまい、あろうことか女王は彼を最初に見て恋心を抱いてしまいます。気が済んだオベロンは女王を気の毒に思い、魔法を解いてあげます。この事件でディミートリアスはヘレナを愛すようになり、彼はハーミアの父に頼んで罰を取り消してもらい、ハーミアとライサンダーの愛は認められたのでした。6名の職人も結婚式の芝居を成功させ、パックのお陰で誰もかもが丸く収まり、めでたしめでたしとなったのでした。
では、夏の夜の夢の絵画13点をご覧ください。
