オルフェウス

ケルベロスはギリシャ神話に登場する、冥界の番犬です。一度はゲームや漫画で名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
一般としてケルベロスは「三つの頭を持つ獰猛な犬」として描かれ、竜の尻尾と蛇のたてがみを持つ、三つ首の巨大な犬や獅子の姿で表される場合もあります。ヘシオドスの「神統記」では50の首を持つ犬として描かれています。ケルベロスは冥界から脱走者がないように監視している役目を担っており、死者の霊が冥界へ来た場合はそのまま通し、冥界から脱走しようとする者がいれば捕まえて貪り食らうとされています。生者の侵入者も同様の末路を辿りますが、ヘラクレスやオルフェウス、プシュケなどは様々な手段を使ってケルベロスをやり過ごし、冥界に入ることを成功させています。
冥界の番犬ケルベロスの絵画11選をご覧ください。


オルフェウスはギリシャ神話の吟遊詩人です。彼の最愛の妻エウリュディケが亡くなり、冥界まで行って連れ帰ろうとしたのですが、失敗してしまいました。→ オルフェウスの冥界下りの絵画はこちら
彼は絶望し、女性を避けて暮らすようになります。トラキアの乙女たちがオルフェウスの気を引こうといくら頑張ってみても、彼は素知らぬ顔。そっけないオルフェウスに対し、ディオニュソスの祭の最中、娘たちの堪忍袋の緒が切れます。「あいつが私を侮辱した男だ!」と叫び、娘は槍を掴むとオルフェウスに投げつけます。それを皮切りに他の娘たちも加わり、彼は八つ裂きにされてしまいました。頭と竪琴は河に投げ込まれ、ゆらゆらと河をさまよい、ニンフたちに発見されました。
また、オルフェウスは自らの宗教を広めようとした為にディオニュソスの神に疎まれ、彼を信仰する乙女たちに八つ裂きにされたという説もあります。いずれにせよ彼は無惨な殺され方をして、画家たちにこぞって描かれたのでした。オルフェウスの悲劇的な様相をご覧ください。


オルフェウスはギリシャ神話に登場する吟遊詩人です。竪琴の技術が非常に優れており、彼が竪琴を演奏すると動物たちだけではなく、木や石までも耳を傾けたと言われています。
ある日、彼の妻エウリュディケが毒蛇に噛まれて死んでしまいます。オルフェウスは嘆き悲しみ、冥府へ下って冥界の王ハデスと妃に、妻を返してくれるよう懇願します。彼の悲しみと竪琴の調べに心を打たれた二人は、それを承諾します。ただし「冥界を出る間は、絶対に後ろを振り向いてはならない」と条件を付けて。オルフェウスは妻の手を引いて冥界を歩き、振り向きたいという欲求を必死にこらえました。けれど、後ろを向くなと言われたら振り向いてしまうのが人の常。オルフェウスはついに欲望に負け、妻の方を向いてしまいます。その瞬間が、エウリュディケの姿を見た最期になったのでした。
この劇的なシーンは画家の創作意欲をあおり、多大な作品を生み出しています。その作品たちをご覧ください。

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