メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

カラヴァッジョ

エマオへの途上と晩餐の絵画13点。復活したキリストが弟子の旅に同行する奇跡

Supper at Emmaus by Caravaggio, 1601 -

 エマオへの途上と晩餐は、二人の弟子の旅に復活したキリストが同行するという、新約聖書で語られる物語です。
 キリストが復活した日の午後、弟子のクレオパともう一人の弟子はエルサレムからエマオへと向かって旅をしていました。二人は救世主の磔刑と復活の噂について話していました。すると、そこに旅人が現れて二人と共に歩き出します。旅人はキリストその人であったものの、二人は目がさえぎられていて気付きません。旅人が「何のことを話しているのか?」と訊ねて来た為、彼等はその一連の出来事を伝えて「あの方は見当たりませんでした」と言うと、旅人は「預言者の言う事を信用しない者達よ」と答え、彼は聖書に記述されている救世主の話を始めました。

 エマオへと到達しようという頃、旅人は更に進んでいこうとしたので、弟子は「一緒に宿に泊まりましょう」と誘いました。旅人は承諾し食卓に付きます。旅人はパンを手に取り、祈りの賛美を唱え、パンを二つに裂いて彼等に渡しました。その時、弟子たちは彼がイエス・キリストその人だという事を悟ります。はっとした時にはキリストの姿は既に消えていました。彼等は慌ててエルサレムへと引き返し、使徒達にその奇跡を伝えると、「こちらではペトロが奇跡にあった。イエス様は本当に復活なさったのだ!」と大騒ぎになったのでした。
 では、エマオへの途上と晩餐の絵画13点をご覧ください。

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カラヴァッジョ展 in 名古屋市美術館へ行ってきました!感想や混雑状況はいかに?

カラヴァッジョ1 -

 2019年10月26日(土)~12月15日(日)まで、名古屋市美術館で開催されている「カラヴァッジョ展」へ行ってきました!
 出展された作品は45点。いずれもイタリアのバロックの礎を築いた巨匠カラヴァッジョにゆかりのある作品となります。彼自身の作品は10点。(推測のものも含む) 闇に彩られた怪しくも美しいものばかりでした。
 では、詳細をご覧ください!

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カラヴァッジョ展が2019-20年に札幌/名古屋/大阪へ!ユディトやダヴィデが初公開

Caravaggio David_

 バロックの巨匠ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610)。彼は波乱万丈な人生で夭逝しながらも、明暗の激しい劇的な作風を生み出し、後世に多大な影響を与えました。
 そして今回、「カラヴァッジョ展」が2019~2020年にかけて、札幌、名古屋、大阪の三都市を巡るそうです!日本初公開である3点を含む、約10点のカラヴァッジョ作品が展示される予定です。彼の作品は60点ほどしかないとされており、その中の10点が日本に来るのだから物凄いことですよね。ただ、日本初公開の作品は各都市一点ずつしか巡回しないようです。
 早速どんな作品が来るのか覗いてみましょう!

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消失した絵画13点。火事や地震、戦争や盗難により永遠に見られない幻の絵画

Raphael Sanzio  Raffaello 1483 - 1520 Portrait of a Young -

 現在、全国各地に美術館があり、沢山の絵画を鑑賞することができます。
 しかし、人間の長い歴史から生まれ出た作品から考えると、それらはほんの一部であり、火事や地震、戦争やテロ、盗難などで数多くの絵画が永遠に失われてきました。天災は避けようがないですし、宗教争いの人為的な破壊が今でも行われ続けています。また、美術品の盗難による被害額は、麻薬・武器輸出についで第三位だそうです。盗難された作品が見られるデータベースには約45000件もの登録がしてあるそうです。(2014年末の数字なので、もっと増えているかもしれません) 恐ろしい数字ですよね・・・。
 画家が丹精込めて、人生をかけて描いた作品が、思想に合わないからというだけで燃やされ、金になるからという理由で盗まれて売られるのです。本当にあってはならない事だと思います。池上英洋著『「失われた名画」の展覧会』と、サイモン・フープト著『「盗まれた世界の名画」美術館』の二冊の本を参考文献にして、永遠に失われた名画13点をお届けします。

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テネブリスム(暗黒主義)の絵画13点。カラヴァッジョから始まる光と闇のコントラスト

 1625-1635 -

 テネブリスム(暗黒主義)は光と闇の強いコントラストを用いた絵画の様式です。
 17世紀のバロック期において流行したスタイルで、暗闇の中に強い光源を当てた人物を配置したり、夜中にほのかな蝋燭の光を当てて人物を浮かび上がらせたりするのが特徴です。テネブリスムの普及者と考えられているのは、16世紀後半のイタリアの画家カラヴァッジョです。彼の作品は世界中の画家達に影響を与え、多くのカラヴァッジョの追随者を生みました。ホセ・デ・リベーラやフランシスコ・リバルタ、ユトレヒト派などがテネブリストに分類されますが、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールやルーベンス、レンブラントなども含まれる場合があります。また、カラバッジョ以前の画家、ティントレットやエル・グレコもテネブリストとされる場合があります。
 暗黒からぼんやりと浮かぶ人影、テネブリスムの絵画13点をご覧ください。

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ギリシャ神話のメデューサの絵画12点。美を誇った女は怪物となり、首を斬られる…

Caravaggio_1597 -

 メデューサはギリシャ神話に登場する、女怪物のゴルゴン三姉妹の三女です。
 昔、メデューサは人間の美少女でした。とりわけ髪が美しく、ちやほやされた為に「私は女神アテナの髪より美しいの!」と自慢するようになります。それを知ったアテナは激怒し、メデューサの容貌を醜悪にし、髪を蛇に変えてしまいました。こうして彼女は怪物となってしまうのです。この話では、姉二人が怪物になった経緯が分からないので、もう一つ伝承があります。メデューサが愛人であるポセイドンと、アテネの神殿で逢瀬をしていた為に、アテネが怒って彼女を怪物にしてしまいました。この仕打ちが酷いと抗議をした姉二人も、怪物にされてしまったとのことです。
 メデューサは「無数の蛇の髪、猪の歯、青銅の手、黄金の翼」という姿で語られ、醜悪な顔を見た者は一瞬にして石になってしまいます。メデューサは英雄ペルセウスによって首を斬られ、殺されてしまいます。生首になっても石化能力は残り、盾に取り付けられたメデューサの首は様々な場面で使われました。
 美少女から一転、醜い怪物となってしまったメデューサの絵画12点を見ていきましょう。閲覧注意です!


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プロフィール
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管理人:


中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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