メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

ゼウス

デウカリオンの洪水の絵画13点。殆どの人類が絶えた、ゼウスの怒りによる大洪水

Paul Merwart (1855-1902), The Flood -

 デウカリオンはギリシャ神話に登場し、妻と共に大洪水を生き延びた人物です。
 人間に火を与えたプロメテウスの息子とされ、プティアの王とされています。プティアの地はアキレスの故郷でもあるようです。ゼウスはアルカディアの王リュカオンと息子達に人肉をもてなされた為、人間の存在を疎ましく思うようになり、滅ぼしてしまおうと地上に大洪水を起こしました。激しい豪雨により海の水かさが増し、あっと言う間に水は全ての都市を流し、水に浸からなかったのは山頂のわずかな部分だけでした。

 デウカリオンは父プロメテウスより警告を受け、方舟を作って食糧を入れて妻ピュラーと乗り込んでいた為、難を逃れました。9日間水上を漂ってようやく水が引いた時、二人はパルナッソス山へと到着しました。デウカリオンはピュラーと共に河のほとりの神殿でゼウスに生贄を捧げ、「人間を蘇らせてください」と祈ります。ゼウスはその願いを聞き届け、「お前達の顔を布で包み、母の骨を後ろに投げよ」というお告げを与えました。

 ピュラーはそんな親不孝はできないと嘆き悲しみましたが、デウカリオンは母は「大地」のことで骨は「河岸の石」の事だと解釈し、二人は石を拾って背後に投げました。すると、デウカリオンが投げた石から男性が誕生し、ピュラーが投げた石からは女性が誕生しました。こうして地上にはまた人間があふれるようになったのです。
 デウカリオンの洪水についての絵画13点をご覧ください。

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リュカオンに関する絵画11点。ゼウスを冒瀆した為、狼に変えられたアルカディア王

Jan Cossiers - Júpiter y Licaón 1600-71 -

 リュカオンはギリシャ神話に登場するアルカディアの王です。ペラスゴスとニュムペーのキュレネーの子供で、多くの女性との間にカリストを含む50名もの子供をもうけたとされています。(諸説あり)
 リュカオンはアルカディアに最初の都市リュコスーラを建設したとされ、神を祀る祭りや競技を行いました。しかし、彼は人間の子供を生贄にしてゼウスに捧げた為、ゼウスは怒ってリュカオンを狼に変えてしまいました。

 また異なる物語によると、ゼウスは人間になり切ってリュカオンの家へ訪問しました。リュカオンと息子達は邪悪な心を持っていた為、ゼウスに与える料理に人肉を混ぜる事を思い付き、アルカディアの子供を殺して臓物スープを作りました。(兄弟の一人ニュクティーモスだという説も) 山羊や羊の肉だけではなく人間も入っている事を見抜いたゼウスは怒り狂い、料理が置かれた机をちゃぶ台返し風(?)に倒し、息子達を雷で打ち殺し、リュカイオンを狼に変えました。唯一、末っ子のニュクティーモスのみが助けられたとされています。(料理されている場合は蘇生する)
 これらの事件でゼウスは人間世界に嫌気が差し、洪水を起こして滅ぼしてしまおうと考えます。デウカリオンの大洪水の原因となったのは、リュカイオンと息子達の神を冒瀆する行為だったのでした。
 リュカイオンに関する絵画11点をご覧ください。

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イオの絵画13点。ゼウスとの情事をヘラに知られ、牝牛となったギリシャ神話の美女

Antonio Allegri, called Correggio - Jupiter and Io 1520-40 -

 ギリシャ神話に登場するイオはゼウスに見初められたが為に、牝牛となって世界をさまよう羽目となった女性です。イーオーとも呼ばれます。
 イオはヘラに仕える女神官であるにも関わらず、最高神ゼウスが彼女を見初めてしまいます。嫉妬深いヘラはそれに勘付いて夫の元へ行きますが、ゼウスはイオを白い牝牛に変化させ、しらを切ろうとしました。そんな事はお見通しのヘラは「私にこの美しい牝牛を譲ってくれないかしら」と言い、まんまとゼウスからイオを引き離します。その後、ヘラは百の目を持つ怪物アルゴスの元へ牝牛を連れていき、厳しく監視させました。

  アルゴスに見張られながら牛の生活を余儀なくされたイオ。彼女の家族はそれに気付いて嘆いてくれましたが、悲しさを一層増やすだけでした。ゼウスはそんなイオを不憫に思い、部下であるヘルメスを遣わしてアルゴスを退治させ、牝牛を解放させてやりました。
 しかし、全てを見透かしているヘラは虻を送ってイオを執拗に追いかけ回し、牝牛は逃げ惑ってイオニア海を泳いで渡りました。野をさまよい、山に登り、海峡と国を渡り、河岸へと移動します。そこに来てやっとゼウスがヘラに「ワシが悪かった。もうイオにはちょっかいを掛けないから許してくれ」と詫びを入れたのです。ヘラはそれを聞き入れ、イオを人間の姿へ戻してやり、無事に家族の元へ返してあげたのでした。
 ゼウスのせいで踏んだり蹴ったりな女性、イオについての絵画13点をご覧ください。

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ガニュメデスの絵画14点。鷲に変身したゼウスにさらわれた、ギリシャ神話の美少年

Ganymede, Jean-Pierre Granger 1810 -

 ガニュメデスはギリシャ神話に登場する、ゼウスにさらわれて神々の給士役となった美少年です。彼は初代のトロイ王トロースの子供である、イーロスとアッサラコスの兄弟とされています。
 今までオリュンポスの神々の給士係は青春の女神へーベーでした。しかし、彼女はヘラクレスの妻となり、給士をやめることとなりました。(一説には神々に酌をしている時、転んでしまったからとされています) 最高神ゼウスはイーデー山で友達と遊んでいるガニュメデスを発見し、その美しい姿に惚れ込んでしまい、鷲に変身して彼をさらっていってしまったのです。天上へ連れてこられたガニュメデスは永遠の命と若さを与えられ、神々の給士係として任命される事となりました。
 また、ガニュメデスはヒュアキントスやアドニス、エンデュミオン、ナルキッソスと同様に美少年の代表として扱われ、多くの画家に描かれています。中にはゼウスとの禁断の愛を描いたものも・・・。
 では、ガニュメデスについての絵画14点をご覧ください。

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神々とティターン族の戦いティタノマキアの絵画12点。天地や宇宙を揺るがす大戦争

guilio romano fall of giants 1532 1534 fresco -

 ティタノマキアはゼウス率いるオリュンポスの神々と、クロノス率いるティターン族の大戦争です。
 クロノスはゼウスらの父で、王位を失うという予言を受けて子供達を呑み込んでしまいますが、母の手引きによってゼウスは助かり、予言通り王位を手に入れました。(→ 詳しい物語はこちら) しかし、復讐の為に神々はティターン族に戦いをしかけ、ティタノマキアが始まりました。この戦争は山々や宇宙を震撼させるほどに凄まじく、世界崩壊を起こさせるほどの規模でした。戦いは拮抗し10年間続けられますが、ガイアの助言により、ヘカトンケイルとキュクロプスを味方に付けたオリュンポスの神々は一気に優勢になります。最後はゼウスの雷霆(らいてい)の力でティターン族の目を焼き、天地やカオスまでもが雷の炎によって焼かれました。こうして戦争は神々の勝利となり、ティターン族は深淵タルタロスの奥底に封印され、オリュンポスの神々の支配が始まったのです。
 ティタノマキアに関する絵画、12点をご覧ください。

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ギリシャ神話のヘルメスのアルゴス退治 絵画16選。笛で眠った百目巨人は殺される

Ubaldo Gandolfi 1770-1775 -

 ギリシャ神話には、百目の巨人アルゴスをヘルメスが退治する話があります。
 ある日、主神ゼウスとニュムペーの女性イオは恋の戯れをしていました。しかし、そこに恐妻ヘラが現れます。ゼウスは慌ててイオを牝牛に変えますが、ヘラはそれが愛人だと気付いていました。ヘラはその牝牛を欲しいと夫に頼んでまんまと手に入れ、巨人アルゴスに牝牛を厳しく監視するよう命じました。アルゴスは百の目を持つ巨人で、決して眠ることがなく、死角もありませんでした。
 ゼウスは牝牛になったイオの現状を悲しみ、使者のヘルメスにアルゴスを退治するよう命じました。彼は早速羊飼いに身を変えて巨人に近付き、物語を聞かせ優しく葦笛(あしぶえ)を吹きならしました。すると、百の目が全て閉じて眠りこけてしまったので、ヘルメスは一刀の下にアルゴスの首をはねて殺してしまいました。(諸説あります)
 ヘルメスのアルゴス退治の絵画、16選をご覧ください。



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中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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