
13-14世紀のイタリアフィレンツェの政治家であり、有名著書「神曲」の作者であるダンテ・アリギエーリ。そして、彼の永遠の想い人が可憐な女性ベアトリーチェ。
ダンテが彼女と出会ったのは9歳の時でした。春のお祭カレンディマッジョで同年の少女であるベアトリーチェを見かけ、彼女の事が頭から離れられなくなってしまいます。それから9年後、二人は再会しましたが、会釈をしただけですれ違ってしまうのでした。
ダンテは恋煩いをしてしまうものの、悟られるのが恥ずかしくて別の二名の女性に数編の詩を送ってしまいます。そのせいでダンテの風評が落ち、それを知ったベアトリーチェは「ふしだらな男」と見なして挨拶すらしてくれなくなってしまったのです。なんたる青春の皮肉な事か・・・^^; こうして失望に沈んだダンテは許嫁である女性と20歳の時に結婚しますが、心はベアトリーチェを想い続けていました。
ベアトリーチェも銀行家の元へ嫁ぎ、平穏な人生を送るかと思いきや、彼女は24歳という若さで病死してしまいます。その事を知ったダンテは酷いショックを受け、痛手を癒そうと古典文学を読み耽るようになりました。それに触発された彼はベアトリーチェの存在を「永遠の淑女」にして賛美し続けようと、生涯をかけて詩篇を作ろうと決心したのです。こうしてダンテは著書「新生」、「神曲」等を書き、現代まで知られるような詩人となったのでした。
では、ダンテとベアトリーチェに関する絵画14点をご覧ください。(ほぼダンテなので許してください^^;)
