
サン・バルテルミの虐殺は1572年8月24日のフランスで、カトリック教徒がプロテスタント教徒を大虐殺した事件です。
フランスでのカトリックはプロテスタントの事をユグノーと呼んでおり、1562-98年に渡って双方の間でユグノー戦争が起きていました。そんな折、国王シャルル9世の母カトリーヌ・ド・メディシスが、二つの教徒の和解を目指そうと、プロテスタントの指導者ナバラ王アンリと、王の妹であるマルグリットを結婚することを提案しました。1572年8月に結婚式は執り行われ、プロテスタントの中核であるコリニー提督など多くの貴族たちがパリに訪れ、結婚を祝いました。
しかし、コリニー提督が狙撃される事件が起きて双方との溝は更に深まる事態となり、その二日後のサン・バルテルミの祝日に大虐殺は起きてしまいます。カトリックの強硬派がコリニー提督を暗殺し、シャルル9世の命によりプロテスタント派の貴族が大勢殺されます。その波紋は市民にまで及び、市内だけではなく地方でもプロテスタントの虐殺は行われてしまいました。その犠牲者は1~3万人と考えられています。
では、サン・バルテルミの虐殺についての絵画12点をご覧ください。
