メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

テネブリスム(暗黒主義)

旧約聖書のヤエルの絵画14点。金槌で頭に釘を打って将軍を倒した、勇敢な女性

Ottavio Vannini  1640s -

 旧約聖書の「士師記」に登場するヤエルは、将軍の頭を釘で打って倒した女性です。
 当時、カナンとイスラエルは争っていました。イスラエルが勝った時、カナンの将軍シセラはヤエルの天幕の中へ逃げ込みました。ヤエルはへベルの妻であり、夫はカナンの王と知り合いだったので、助けてくれると思ったのでしょう。ヤエルは「どうぞ、お入りください」と言って彼にミルクを飲ませ、布で覆いました。シセラは安心して布の中でじっとしていました。やがて彼は熟睡してしまいます。
 しかし、ヤエルはイスラエルの味方でした。彼女は天幕の釘を取ると、金槌を手にします。そしてシセラの元へゆっくりと歩いていくと、おもむろに釘を彼の頭に当て、力いっぱい金槌を振り下ろしたのです!ガーンと!釘は頭を突き抜けて地面にまで刺さり、シセラは即死をしました。こうして彼女はイスラエルの将軍バラクを見つけ、貴方の探している敵はこちらです、と死んでいるシセラを差し出したのです。
 金槌で頭に釘を打つという凄まじい攻撃をして敵将を討ち取った、ヤエルの絵画14点をご覧ください。

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テネブリスム(暗黒主義)の絵画13点。カラヴァッジョから始まる光と闇のコントラスト

 1625-1635 -

 テネブリスム(暗黒主義)は光と闇の強いコントラストを用いた絵画の様式です。
 17世紀のバロック期において流行したスタイルで、暗闇の中に強い光源を当てた人物を配置したり、夜中にほのかな蝋燭の光を当てて人物を浮かび上がらせたりするのが特徴です。テネブリスムの普及者と考えられているのは、16世紀後半のイタリアの画家カラヴァッジョです。彼の作品は世界中の画家達に影響を与え、多くのカラヴァッジョの追随者を生みました。ホセ・デ・リベーラやフランシスコ・リバルタ、ユトレヒト派などがテネブリストに分類されますが、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールやルーベンス、レンブラントなども含まれる場合があります。また、カラバッジョ以前の画家、ティントレットやエル・グレコもテネブリストとされる場合があります。
 暗黒からぼんやりと浮かぶ人影、テネブリスムの絵画13点をご覧ください。

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勇敢かつ魔性の女ユディトの絵画9選。祖国の為に男をたぶらかし、首を斬り落とす女

judith GALIZIA, Fede 1596 2

 ユディトは旧約聖書の「ユディト記」に登場するユダヤ人女性で、国の為に敵陣へ潜り込み、騙して信頼を得ることで将軍の首を斬り落としたことで知られています。
 アッシリアの王ネブカドネザルは、将軍ホロフェルネスをユダヤの町ベトリアという町へ派遣しました。 ホロフェルネスは軍勢を率いてやって来て、町を包囲してしまいました。人々は絶望に打ちひしがれましたが、ユディトが現れ、一つの作戦を立てます。それはユディトが美しく着飾ってホロフェルネスの元へ赴くというものでした。ユディトは敵将軍に近寄り、まんまと敵陣に入ることができました。四日間経つとホロフェルネスの警戒も解け、ユディトを酒宴へ招きます。彼は飲みまくって泥酔し、眠り込んでしまいました。その隙を見計らい、ユディトは短剣でホロフェルネスの首を斬り落としました。彼女は侍女を連れて首を町へ持ち帰り、出来事を報告しました。ユダヤ人達は歓喜し、アッシリア軍を打ち負かしました。
 物語を読めばジャンヌ・ダルクのような女性の英雄のようにも思えますが、ルネサンス以降の画家たちの中には、危険な妖艶さで男をたぶらかし、破滅させるようなユディト像を描いた者もいました。ホロフェルネスの首を斬る様々なユディトをお楽しみください。一部閲覧注意です。


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プロフィール
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管理人:


中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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