オレステスはホメロスの叙事詩「イリアス」やアイスキュロスの悲劇「オレステイア」、エウリピデスの「タウリケのイピゲネイア」に登場する、ギリシャ軍側の総大将アガメムノンの息子です。
トロイ戦争に勝利し、10年ぶりにミュケナイに凱旋するアガメムノン。しかしトロイアを陥落させる際、アガメムノンは娘イピゲネイアを生贄に捧げており、それを恨んでいた妻クリュタイムネストラは愛人アイギストスと共に彼を殺してしまいます。オレステスは姉のエレクトラと母への復讐を誓い、旅人に扮してクリュタイムネストラの元へ行きました。オレステスはまずアイギストスを殺害し、息子だと察した母が命乞いをするも、彼女を殺害してしまいます。復讐を果たしたオレステスですが、恐ろしい復讐の女神達(エリーニュス)が彼を取り囲んでパニックに陥ります。
アポロンの神託でアテナイのアテネの神殿へ向かったオレステス。アポロンはオレステスを弁護し、エリーニュス達は告発します。裁判長のアテナが彼を無罪とした為、彼の罪は許されたのでした。復讐の連鎖は断ち切られ、復讐の女神は慈しみの女神へと姿を変えたのでした。
では、母殺しの罪を背負ったオレステスの絵画14点をご覧ください。
