メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

トロイア

オレステスの絵画14点。母親とその愛人を復讐の為に殺めた、ギリシャ神話の英雄

Johann Heinrich Wilhelm Tischbein  Orestes Iphigenia, 1788 -

 オレステスはホメロスの叙事詩「イリアス」やアイスキュロスの悲劇「オレステイア」、エウリピデスの「タウリケのイピゲネイア」に登場する、ギリシャ軍側の総大将アガメムノンの息子です。
 トロイ戦争に勝利し、10年ぶりにミュケナイに凱旋するアガメムノン。しかしトロイアを陥落させる際、アガメムノンは娘イピゲネイアを生贄に捧げており、それを恨んでいた妻クリュタイムネストラは愛人アイギストスと共に彼を殺してしまいます。オレステスは姉のエレクトラと母への復讐を誓い、旅人に扮してクリュタイムネストラの元へ行きました。オレステスはまずアイギストスを殺害し、息子だと察した母が命乞いをするも、彼女を殺害してしまいます。復讐を果たしたオレステスですが、恐ろしい復讐の女神達(エリーニュス)が彼を取り囲んでパニックに陥ります。

 アポロンの神託でアテナイのアテネの神殿へ向かったオレステス。アポロンはオレステスを弁護し、エリーニュス達は告発します。裁判長のアテナが彼を無罪とした為、彼の罪は許されたのでした。復讐の連鎖は断ち切られ、復讐の女神は慈しみの女神へと姿を変えたのでした。
 では、母殺しの罪を背負ったオレステスの絵画14点をご覧ください。


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アマゾン(アマゾネス)の絵画13点。ギリシャ神話に登場する、馬を駆って戦う女部族

Johann Heinrich Wilhelm Tischbein 1788 -

 アマゾン(アマゾネス)はギリシャ神話に登場する、女性だけで構成された部族です。
 軍神アレスとニュムペーであるハルモニアを祖先とする部族とされ、未開の地に住んでいたとされています。アマゾンは馬に乗って狩猟をして生活する騎馬民族で、武器を持って様々な戦争に参加しています。女性のみで構成されたアマゾンは、他の部族へ行って男性と関係を持ち、子を成しました。子が女児だった場合のみは大事に育て、男児だった場合、殺すか奴隷にするか父親の元へ引き渡すかしたそうです。

 ヘラクレスの試練やテセウスの冒険、トロイア戦争などでアマゾンは登場し、アマゾンの代表的な女性として、女王のヒッポリュテーやその妹アンティオペー、後の女王ペンテシレイアがあげられます。
 では、女性だけの戦闘集団アマゾンの絵画13点をご覧ください。

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カサンドラの絵画13点。アポロンの呪いでトロイ陥落の予言を無視された悲劇の女性

 Before 1904 - コピー

 カサンドラはギリシャ神話に登場する、トロイの悲劇の王女です。
 父親プリアモス王で母はヘカベ、兄弟はヘクトルやパリス、ヘレノスなど18人がおります。カサンドラはアポロンに愛され、彼によって予言能力を授かりました。しかし、その予言の力によってアポロンが自分を捨てる未来が見えてしまった為、愛を拒絶してしまいます。怒ったアポロンは「お前の予言は誰も信じないだろう」と呪いを掛けてしまったのでした。

 呪い付きの予言能力を持ったカサンドラは、ダメ王子パリスがヘレネを攫ってきた時も、トロイ軍勢が怪しい木馬を市内へと運び入れようとした時も、「トロイは滅亡する」と抗議をしたものの、誰も信じてはくれませんでした。そのままトロイは陥落してしまい、カサンドラは小アイアスに乱暴されたあげく、アガメムノンの戦利品となってミケーネに連れてゆかれてしまいます。そこで待っていたのは、突然の死でした。アガメムノンを恨んでいた彼の妻クリュタイムネストラにより、カサンドラは殺されてしまったのです。彼女はそれすらも予言していたそうです。
 理不尽なアポロンのせいで望まぬ予言能力を持ち、国は滅び、敵には乱暴され、敵の妻に殺されたカサンドラ。ギリシャには悲劇の人物が多いといえど、彼女はかなりの悲劇的な人物ではないでしょうか・・・。
 カサンドラについての絵画13点をご覧ください。

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ディオメデスの絵画13点。トロイ戦争で神を怪我させた英雄と、馬に食い殺された王

Louis Moritz  1810

 ディオメデスはギリシャ神話に登場する、女神アテナの加護を得た英雄です。
 父はテーバイ攻めの七将の一人であるテュデウス、母はデイピュレ。都市テーバイを陥落させる戦争は失敗となり、父を含む殆どの者が戦死してしまいます。当時4歳であったディオメデスは、他の父を喪った息子達と「いつかテーバイを落とす!」と誓いを立てたのです。エピノゴイと呼ばれた彼等は、10年後に誓いを果たし、その名を轟かせる事となりました。

 ディオメデスは戦死したアイギアレウスの娘、アイギアレイアと結婚してアルゴスの王となり、長きに渡って平和な国を構築しました。トロイ戦争にも参加し、オデュッセウスやアキレスとも肩を並べて戦いました。ヴィーナスやアレスを傷付けたという伝説も残っています。戦争はギリシャ連合軍の勝利に終わり、ディオメデスが国へ帰ろうとしたところ、なんと妻アイギアレイアに拒否されてしまいます。その理由は様々な説があり、オデュッセウスの奸計で死んだパラメデスの弟が「仲間だから陥れてやる」と、妻に「奴はトロイから女を連れてくるぞ」と吹き込んだという説や、妻が別の男を愛人としていたからという説や、怪我したヴィーナスが怒って妻に不倫するよう吹き込んだという説などがあります。いずれも彼は国へ帰れなくなり、南イタリアで生を終えたそう・・・。

 また、ヘラクレスの伝説では全く異なるディオメデス像が描かれています。彼は残虐なトラキア王で、人肉を食べる凶暴な牝馬を飼っていました。ヘラクレスは罰によって難事を果たしている最中で、その馬を奪おうとしていました。ヘラクレスはディオメデスと戦って殺してしまい、なんと牝馬のご飯にさせてしまったそうです。善政を敷いたアルゴス国の王だったはず彼が、なんとも悲惨な設定となってしまったことか・・・。もしくは全くの別人なのかな?
 では、双方のディオメデスの絵画13点を見ていきましょう。

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魔女キルケの絵画14点。男を動物に変え、オデュッセウスを愛する嫉妬深き女神

Circe by Nicolas Regnier -

 キルケ(キルケ―とも)はギリシャ神話に登場する魔女です。
 父は太陽神ヘリオス、母は女神ペルセイス。神の血筋を引いている女神ですが、嫉妬深く、男を誘惑して破滅させる悪女の性質を持っています。アイアイエ島に住んでいるキルケは、お気に入りの男をたぶらかし、飽きたら動物に変えて家畜にしてしまうとされています。
 ホメロス作「オデュッセイア」によると、アイアイエ島へ漂着したオデュッセウス一行はキルケの館でもてなされます。しかし、食べ物を食べた部下たちは全員豚に変えられてしまいました。オデュッセウスはヘルメス神より授けられた薬草モーリュを食べ、魔法を跳ね除けました。そして、剣を抜いてキルケに立ち向かったのです。彼女はオデュッセウスにひれ伏し、仲間達を元に戻しました。一行はキルケの館に住むことになり、たちまち一年が経ちました。キルケの魔力により故郷から遠のいていたオデュッセウスでしたが、部下の「帰りたい」という切実な言葉に気付かされ、出発を決意しました。キルケは悲しみながらも、それを受け入れて助言したそうです。
 また、キルケは海神グラウコスに恋をし、恋敵である乙女スキュラを犬の怪物に変えたりもしました。そんな残虐さと妖艶さ、優しさを合わせ持った魔女キルケの絵画14点をご覧ください。

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パリスとヘレネの絵画13点。トロイ戦争の元凶となった出戻り王子と世界三大美女

Jaques-Louis David, 1788 - コピー

 パリスはトロイの王子であり、ヘレネはスパルタ王メネラオスの妃でした。彼がヘレネを誘拐したことにより、トロイ戦争が勃発してしまいます。
 プリアモスとヘカベの間に生まれたパリスには、兄ヘクトルと妹カサンドラがいます。凶兆が出た為にイデ山に捨てられ、パリスは羊飼いの家で育てられますが、後に王宮に迎えられます。そんな彼の前にヴィーナス、ヘラ、アテネの三美神が現れ、誰が一番美しいかを選ぶよう命じられたので、彼は「私を選んだら地上で最も美しい女を授けよう」と言ったヴィーナスを指名しました。世界一の美女というのがスパルタ王の妃ヘレネであり、パリスは女神の導きにより妻を捨てて彼女を誘拐してしまいます。勿論夫のメネラオス王は怒り、兄のアガメムノンと協力してギリシャ勢を集めてトロイに攻め込みました。ヘクトルがヘレネを返却させろと言っても、弟は聞く耳を持ちません。二人は相思相愛となり、戦争は泥沼状態と化して10年間続けられました。

 ヘクトルは英雄アキレスに殺され、パリスはアキレスを殺し、パリスは英雄ピロクテテスに射られて瀕死の重傷を負います。パリスは元の妻オイノネに治癒を求めたものの、「私を捨てた男なんか治したくない」と拒絶されて死んでしまいます。その後、パリスの弟のヘレノスとデーイポボスがヘレネを巡って戦い、後者が勝ちました。ヘレノスは弟を深く恨んでギリシャ側に寝返り、トロイの内部事情を伝えてしまいます。かくしてオデュッセウスが木馬の作戦を思い付き、トロイはあっけなく陥落してしまうのです。ヘレネは夫のメネラオスによって殺されかけますが、魅力深さ故に殺されず、メネラオスは再び彼女を妻としました。その後、ヘレネはスパルタの妃として平穏に暮らしたとも、アガメムノンの息子オレステスによって殺されたともされています。
 女神が介入した禁断の愛により破滅を起こした、パリスとヘレネの絵画13点をご覧ください。

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ラオコーンの作品13点。彫刻で有名となった、トロイ戦争で蛇に絞め殺された神官

Pieter Claesz Soutman 1601-57 -

 ラオコーンはギリシャ神話に登場するトロイの神官です。
 パリスがスパルタの妃ヘレネを誘拐したことにより始まった、ギリシャ連合軍VSトロイの戦争は泥沼状態となり、10年間続きました。そしてある日、トロイ勢は敵が撤退し、巨大な木馬が残されているのを発見しました。近くにはシノンという兵がいて拷問したところ、「私はオデュッセウスらに置きざりにされてしまった。我等は女神アテネの怒りを鎮めるためにこれを作った。これが城内に入るとギリシャ側が負けると予言に出たから、入れさせないよう巨大に作ったのだ・・・」と彼は白状しました。それを聞いてトロイ勢は大喜びし、早速木馬を城内に入れようとしました。

 しかし、待ったをかけたのがアポロン神殿の神官ラオコーン。彼は人々に「奸計ですぞ!」といさめ、槍を木馬に突き刺したのです。すると木馬から不気味なうめき声が上がりました。しかし、この行為はアテネの怒りを買ってしまい、女神は巨大な海蛇を呼び寄せました。海の怪物はラオコーンの二人の息子目がけて進み、毒牙にかけました。ラオコーンは叫んで反抗しようとしますが、瞬く間に身体に絡みつかれ、絞め殺されてしまったのです。この悲惨な情景を見て、人々は木馬をいち早く入城させようと考えました。こうして木馬は城内へと入り、トロイは一夜にして陥落してしまったのでした。
 神話におけるラオコーンの絵画と、有名なラオコーン像に関わる作品13点をご覧ください。

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トロイ戦争の英雄アキレスの絵画12点。敵将ヘクトルを倒すも踵を射られて絶命する

Death of Achilles  Peter Paul Rubens 1630-35 -

 アキレスはギリシャ神話のトロイ戦争に登場する英雄です。
 母テティスによってかかとを除いて不死となった彼はケイロンに養育され、立派な青年になります。トロイ戦争に参加することになったアキレスは総大将アガメムノンともめ、険悪な仲になってしまいます。それ以降彼は戦いに出陣しなくなり、ギリシア側は総崩れとなってピンチに陥りました。それを見かねた親友パトロクロスは彼の鎧をこっそりと借り、アキレスと偽って戦争に出ました。戦況を盛り返したものの、パトロクロスは大将ヘクトルによって討ち取られ、鎧を奪われてしまいます。大親友がヘクトルに殺されてしまい、大激怒をするアキレス。彼はヘクトルに一騎打ちを挑み、圧倒的な強さで倒してしまいました。怒り収まらぬアキレスはヘクトルの遺体を戦車に取り付け、そこら中に引きずり回しました。
 それからアキレスは次々と敵将を討ち取っていきますが、ヘクトルの弟のパリスによって弱点であるかかとを射られ、絶命してしまいます。(一説にはアポロン神) その後、息子のネオプトレモスがトロイの王プリアモスを討ち取り、トロイは陥落したのでした。
 親友の死からヘクトルの討伐、アキレスの死までの絵画12点をご覧ください。
→ アキレスの幼少期と戦争以前の絵画を見たい方はこちら

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ギリシャ神話の英雄アキレスの絵画12点。ケイロンに師事した彼は戦争へ連れられる

education centaur Chiron 1782 Jean Baptiste Regnault -

 アキレスはギリシャ神話に登場する英雄です。
 王ぺーレウスと海の女神テティスとの間に生まれました。アキレスが生まれると、テティスは直ぐ冥府の川スクテュスに息子を浸しました。その川には人を不死にする力がありましたが、テティスはアキレスの足首を掴んでいた為、かかとだけ不死にはなりませんでした。その後、彼はケンタウロス族の賢者ケイロンの元に預けられて養育されました。立派な青年になったアキレスでしたが、トロイ戦争に関わると命を落とすと予言が出たので、テティスは息子を女装させてスキュロス島へ移しました。そこで彼は王の娘デイダメイアとの間に息子ネオプトレモスをもうけています。

 そこへ戦争の勧誘にオデュッセウスが来たので、女装したアキレスはやり過ごそうとしました。しかし、策士の彼は女性向けの物の中に武器を混ぜ、正体を暴いてしまいました。こうしてアキレスは戦争に出ざるを得なかったのです。いざ出航しようとした彼等でしたが、トロイ方面とは逆の風が吹いており進めませんでした。総大将アガメムノンが神託をすると、娘を生贄へ捧げるという結果が出ました。アガメムノンはアキレスとの縁談を理由に娘を呼び寄せ、生贄にしてしまいます。アキレスはその事に非常に強い怒りを示し、亀裂を生じさせるきっかけとなりました。
 その後、彼はトロイ戦争へ参加して予言通りに命を落としてしまうのですが、今回はアキレスの幼少期とアガメムノンの確執についての絵画12点をご覧ください。

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ギリシャ神話 トロイの豪勇ヘクトルの絵画13点。パリスの兄でアキレスに敗れる英雄

 1825 -

 ヘクトルはギリシャ神話のトロイ戦争に登場する英雄です。
 トロイ王国の王子である彼は、プリアモス王と妃ヘカベーとの間に生まれ、軍の総大将であり一番の豪勇でした。兄弟はパリス、カサンドラ、デーイボポスなど12名おります。長男で国の後継者ゆえにヘクトルは非常に正義感が強く、弟パリスがスパルタの妃ヘレネをさらってきてしまった時は、厳しくいさめました。また、善き夫であり、妻アンドロマケと子アステュアナクスを非常に愛していました。彼は全軍を率いてアキレスの親友パトロクロスを討ち取りましたが、それに激怒したアキレスはヘクトルを殺害、遺体を見せしめにしました。父プリアモスは最愛の息子が引き廻しにされているのをいたく悲しみ、アキレスの元まで深夜単独で行き、返してくれるよう頼み込みました。それを不憫に思った彼はヘクトルの遺体を返すことにし、トロイで丁重な葬儀が執り行われました。
 トロイの猛将ヘクトルに関する絵画13点をご覧ください。

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中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
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