メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

ドイツ美術

北方ルネサンスの画家15名をご紹介!フランドルとドイツの有名&マイナーな画家

最後の審判

 北方ルネサンスは、フランドル(オランダ、ベルギー)やドイツの北ヨーロッパにて興ったルネサンスの運動です。
 なお、フランスやイングランド、東ヨーロッパの美術も北方ルネサンスに入る場合があります。ルネサンスは「再生」「復活」を意味するフランス語で、中世絵画の殻を捨て、ギリシャローマ文化を復興させようという動きです。イタリアルネサンスと異なり、一部の北方は独自の進化を遂げ、15世紀前半頃からルネサンスの萌芽が芽生えました。北方の絵画は宗教色が濃く残ってはいたものの、非常に細密で写実性に優れた作品でした。意味深な寓意(ぐうい)や警句が描かれたものもあり、祭壇画や肖像画が多く描かれ、祭壇画は多翼タイプ、肖像画は小さいサイズのものがよく見られました。
 今回は北方ルネサンス時代に生きた、フランドルとドイツ出身の画家15名を紹介します。


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伝説の迷惑下品!ドイツのトリックスター「ティル・オイレンシュピーゲル」の挿絵11選

Konstantin Kalinovich -

 ティル・オイレンシュピーゲルは14世紀の北ドイツに実在したとされる、伝説のトリックスター的人物です。
 ティル・オイレンシュピーゲルと明記するのは長いので、ティルと書かせていただきます。彼はブラウンシュバイクのクナイトリンゲン村に生まれ、子供の頃から悪戯やひっかけが大好きで、人々に数々の迷惑行為や下品な行動を繰り返しました。1350年に病死する瀬戸際までそれは続けられました。
 ティルは数々の職人になりすまし、行く先々で人々をからかいました。彼の十八番は言葉を真っ向から受け取り、本当にそれをやってのけること。例えば暴言で「屋根から出ていけ!」と言われれば、実際に屋根を突き破って出ていくし、暴言で「糞でもしてな!」と言われれば、本当にその場でしちゃうという感じです。相手がびっくりして「やめろ!」というと「え、だってそう言ったでしょ?」という感じな反応をするので質が悪い。
 彼の伝説話は口頭で伝えられ、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」という一冊の本に纏められました。創刊されるとその本は大人気となり、今でもドイツで愛読されています。
 トリックスター、ティルの挿絵11点を見ていきましょう。


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おいで子供たち。町の子を連れて消えてゆく、ハーメルンの笛吹き男の絵画10点

1881 by James Elder Christie - コピー

 ハーメルンの笛吹き男は、1284年にドイツの町で起こったとされる出来事が伝承になったものです。
 昔々、ハーメルンという町でネズミが大増殖をし、人々は酷く困っていました。そこへ、カラフルな衣装を着て笛を持った男が現れ「報酬をいただけるのなら、問題解決しましょう」と言ったので、町の人々は喜んで承諾しました。男が笛を吹くと、なんと大量のネズミが集まってくるではありませんか。笛吹き男が川の方へ歩いていくと、ネズミは一匹残らず川へ落ちてしまいました。
 しかし、ハーメルンの人々は約束を破り、報酬を払いませんでした。男は何も言わずに姿を消したものの、6月26日に再び姿を現し、笛を吹きながら町を歩きまわりました。すると、家の中から次々と子供たちが現れ、男の後をついていきました。130名の子供たちはそのまま笛吹き男の後ろへ続き、忽然と姿を消してしまったのです。
 このミステリアスな伝承は700年以上に渡って語り告がれ、多くの芸術を生み出しました。ハーメルンの笛吹き男を描いた絵画(イラスト)を10点ご紹介いたします。


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派手な仮装祭り!中世 ルネサンス時代のドイツのカーニバル衣装がシュール

Radical Fashion from the Schembart Carnival (1590)1 - コピー

 Schembart Carnival (仮面仮装カーニバル) と呼ばれるお祭りは、1449年から1539年までドイツのニュルンベルクで行われていました。
 木製のヒゲ付き仮面を被るのが通例のようですが、人々はお構いなしに様々な派手衣装に身を包みます。街は音楽、歌、食べ物と飲み物で溢れかえり、人々は「地獄」と呼ばれる道を行進し、政治家、権力者、政府を大声でからかいました。今回紹介するのは1590年に創刊されたカーニバルに関する本の挿絵。
 派手でシュールなデザインの衣装をご覧ください。


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ブラント作の風刺文学「阿呆船」。あらゆる愚者たちが阿呆国を目指して航海する物語

shipoffools

 「阿呆船」は「愚者の船」とも呼ばれ、15世紀のドイツ作家セバスティアン・ブラントによって書かれた風刺文学です。あらゆる愚者たちが集結し、阿呆の国ナラゴニア目指して航海するという筋書きですが、物語形式ではなく一章ごとに異なる愚者を皮肉り、風刺していく形式となっています。例えば知識ある本を買い集めるだけで全く読まない者や、法に反した裁きをした者、強欲の者、流行をおっかける者など、全112種類の愚者が風刺の対象になっています。今回は書籍に掲載された挿絵と、本文を一部抜粋して紹介したいと思います。


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日本初開催「クラーナハ展―500年後の誘惑」が2017年4月まで大阪の美術館で!

Lucas Cranach -

 現在、「ルーカス・クラーナハ展-500年後の誘惑」が2016年10月15日(土) 〜 2017年1月15日(日)の期間中、東京の国立西洋美術館で行われています。なぁんだ、もう開催されてるじゃん、と言わないでください。2017年1月28日(土)~ 4月16日(日)まで、大阪の国際国立美術館で巡回展が行われるんです。まだまだこれからですよ!
 ルーカス・クラーナハ(クラナッハ)は1472-1553年の北方ルネサンスの画家で、息子も同姓同名で画家をしていたので、ルーカス・クラーナハ(父)、ルーカス・クラーナハ(息子)と表記して区別されています。今回展覧会でメインとしてやってきたのはお父さんの方です。でも、息子さんの作品も少しやって来ているようです。
 では、やってくる作品の一部を見てみましょう。

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ドイツの画家グリューネヴァルトの絵画8点。どこまでも痛々しくリアルに描く画家

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 マティアス・グリューネヴァルトは16世紀に活躍したドイツの画家です。代表作は表紙の作品「イーゼンハイムの祭壇画」。美術を知っている方は見たことがあると思います。中世時代のキリスト像はリアルを排し、抽象的な画風を好みました。ですが、この祭壇画に書かれたキリストはとにかくリアルです。傷口、膿、爛れなど細部な部分まで精密に描かれており、当時としては斬新だったことでしょう。教会に来てこの祭壇画を見た礼拝者は、キリストの凄惨な姿にショックに言葉も出なかったに違いありません。
 グリューネヴァルトの迫真に迫る絵画を見ていきましょう。


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プロフィール
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管理人:


中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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