メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

ナルキッソス

エコーの絵画11点。反響の呪いによりナルキッソスに振られた悲劇のニュムペー

Alexandre Cabanel - Echo 1874 -

 ギリシア神話に登場するエコーは、女神ヘラの呪いによりナルキッソスに見限られ、声だけの存在になってしまった悲劇の女性です。
 オウィディウスの「変身物語」によると、山のニュムペーであるエコーはゼウスに見初められた仲間を助ける為に、ヘラに対して歌とおしゃべりで時間稼ぎをしました。それに怒ったヘラは、エコーに「自分から話しかけられず、相手の言葉をオウム返しにするだけ」という呪いをかけました。
 その後、エコーは美青年ナルキッソスに恋をしましたが、相手の言葉を繰り返すだけであったゆえに、「退屈だ」とナルキッソスに飽きられてしまいます。酷いショックを受けたエコーはやせ衰え、遂には肉体が消えて「木霊」と化してしまいました。エコーの悲劇に怒った女神ネメシスは、ナルキッソスに「自己しか愛せない」という呪いをかけて破滅させたのでした。
 ナルキッソスをテーマにした絵画だけではなく、エコーを主題にした作品も存在します。では、エコーに関係する絵画11点をご覧ください。

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ギリシャ神話のナルキッソスの絵画15点。スイセンになったナルシスト由来の美青年

Attributed to Vinzenz Fischer -

 ナルキッソスはギリシャ神話に登場する美青年です。
 ある日、ニュムペーであるエコーはナルキッソスに恋をしました。エコーはヘラに罰を与えられており、相手の言葉を繰り返す事しかできませんでした。そんな彼女にナルキッソスは愛想をつかし、酷い言葉で振ってしまいます。エコーはショックのあまり身体を失い、木霊(こだま)になってしまいました。他のニュムペーもナルキッソスに愛を訴えましたが、彼は冷酷な仕打ちをするばかりです。そこで、ある処女が復讐の女神ネメシスに「彼が愛に報いられないようにしてください」と頼み、それが受け入れられました。

 ナルキッソスは狩りの疲れのため、澄み切った泉にやってきました。喉の潤いを癒そうと泉にかがみこむと、超美青年の顔が水面に映り、彼はそれを水の精霊だと思いこんで恋に落ちてしまいました。顔を近付けて手を伸ばしますが、水面が揺れて相手は逃げてしまいます。それは自分の顔だというのに、ナルキッソスは全く気付かないまま、食べることも寝ることも忘れ、水面をずっと眺めていました。恋煩いで彼はみるみる衰弱していき、痩せ細っていきます。ナルキッソスの悲嘆の声に、姿を失くしたエコーの声が重なり、そのまま彼は力尽きて死んでしまいます。その遺体はどこにも見つからず、代わりに一輪のスイセンの花が静かに揺れていたそうです。
 自分を愛しすぎてナルシストの語源にもなった、ナルキッソスの絵画15点をご覧ください。


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中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
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