Simon de Myle's -

 ノアの方舟は旧約聖書の「創世記」に登場する物語です。
 ノアが生きていた時代、人々は自堕落な生活を送り、不信心な者ばかりでした。神は大洪水で世界を滅ぼそうと決め、唯一の信心者であるノアに方舟の建設を命じました。ノアは木造造りで三階建ての立派な方舟を完成させ、妻と、三人の息子とそれぞれの妻、地上にいるすべての動物のつがいを方舟に乗せました。神は予言通り洪水を起こし、地上を水で溢れさせました。方舟に乗っている者たち以外は洪水に飲まれ、生物は滅びてしまいました。洪水は40日間続き、方舟はアララト山に留まってじっと耐えていました。
 その後、ノアは方舟の窓からカラスと鳩を放ちましたが、帰ってきました。七日後、もう一度鳩を放ってみると、オリーブの葉をくわえて戻ってきました。遂に緑の大地が現れたのです。ノアたちは方舟を出て、祭壇を作って神に動物の生贄を捧げました。神はノアたちを祝福し、これから先は洪水を起こして人類を滅亡させないよう約束をしたとされています。
 救済と滅亡というテーマは画家の創作力を搔き立て、多くの作品を生み出しました。ノアの方舟にまつわる絵画、11点をご覧ください。



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