メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

ベラスケス

エマオへの途上と晩餐の絵画13点。復活したキリストが弟子の旅に同行する奇跡

Supper at Emmaus by Caravaggio, 1601 -

 エマオへの途上と晩餐は、二人の弟子の旅に復活したキリストが同行するという、新約聖書で語られる物語です。
 キリストが復活した日の午後、弟子のクレオパともう一人の弟子はエルサレムからエマオへと向かって旅をしていました。二人は救世主の磔刑と復活の噂について話していました。すると、そこに旅人が現れて二人と共に歩き出します。旅人はキリストその人であったものの、二人は目がさえぎられていて気付きません。旅人が「何のことを話しているのか?」と訊ねて来た為、彼等はその一連の出来事を伝えて「あの方は見当たりませんでした」と言うと、旅人は「預言者の言う事を信用しない者達よ」と答え、彼は聖書に記述されている救世主の話を始めました。

 エマオへと到達しようという頃、旅人は更に進んでいこうとしたので、弟子は「一緒に宿に泊まりましょう」と誘いました。旅人は承諾し食卓に付きます。旅人はパンを手に取り、祈りの賛美を唱え、パンを二つに裂いて彼等に渡しました。その時、弟子たちは彼がイエス・キリストその人だという事を悟ります。はっとした時にはキリストの姿は既に消えていました。彼等は慌ててエルサレムへと引き返し、使徒達にその奇跡を伝えると、「こちらではペトロが奇跡にあった。イエス様は本当に復活なさったのだ!」と大騒ぎになったのでした。
 では、エマオへの途上と晩餐の絵画13点をご覧ください。

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化粧するヴィーナスの絵画13点。鏡を見つめ、侍女に身支度をさせる美を司る女神

The Toilet Of Venus by Peter Paul Rubens -

 化粧するヴィーナス (The Toilet of Venus) は、ルネサンスからバロック、ロココ時代に流行った絵画テーマです。
 化粧をしているのではなく、鏡を見たり、キューピッドや侍女に身だしなみを整えさせている美の女神ヴィーナスとして描かれることが多いです。原題の「Toilet」 はトイレという意味ですが、「身だしなみを整える」という意味としても使われ、身支度をしていることを指します。古代ローマの時代から身だしなみを整える女性の絵画は存在しており、それが派生して美しさの象徴であるヴィーナスに変化したのだと思われます。
 よく似た題名に「鏡のヴィーナス(Venus with a Mirror)」 がというものがあり、鏡に顔を映して身支度するヴィーナスの絵画に使われます。これらは時として混同されて用いられており、この記事では同一として紹介させていただきます。
 では、化粧するヴィーナスの絵画13点をご覧ください。

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ディエゴ・ベラスケスの絵画14点。バロックを代表するスペイン黄金時代の巨匠

Portrait of Innocent X Oil 1650 -

 ディエゴ・ベラスケス(1599-1660)は、バロック時代における画家です。17世紀スペインの最も偉大なる画家と言っても過言ではなく、多くの画家に影響を与えています。
 ベラスケスは南部の都市セビリアに生まれ、11歳頃に画家のフランシスコ・パチェーコに弟子入りしました。彼の仕事の呑み込みは早く、18歳の時には独立し、室内の情景や静物画を手がけました。翌年には師匠の娘フアナと結婚します。24歳に首都マドリードへ二度目の旅行した際、国王フェリペ4世の肖像画を描くことになりました。その出来栄えを気に入った王は彼を宮廷画家に任命し、それから37年間、ベラスケスは宮廷画家として働きました。

 彼の作品の特徴として、服のしわや装飾品、背景などを粗いとも言えるタッチで描くのに、遠目で見ると立体的、写実的に見えることです。「何でこのように見えるの?」と不思議に思ってしまう程、リアルに立ち現れてくるのです。それにより印象派の画家マネは彼のことを「画家の中の画家」と呼んで称賛したそう。ベラスケスは同時代の巨匠ルーベンスとも親交を持ち、イタリア旅行へと行った後、宮廷画家だけではなく王宮の重役に就くようになります。しかし、1660年にフランス国王ルイ14世の婚礼の準備をしていた際、突然病に倒れて亡くなってしまいます。享年61歳でした。
 独断と偏見に基づいてチョイスした、ベラスケスの絵画14点+αをご覧ください。

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2018年2月「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」が始まる!巨匠作品7点!

プラド美術館展

 17世紀のスペインを代表する偉大なる画家、ベラスケス。彼はスペインの宮廷画家であった為、作品の半分はプラド美術館に収蔵されています。そして、ベラスケスをメインにした展覧会「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」が、東京の国立西洋美術館で2018年 2月24日(土)~5月27日(日)まで、神戸の兵庫県立美術館で2018年 6月13日(水)~10月14日(日)まで開催されます!な、ななんと!ベラスケスの作品7点が出展されるそうです!
 プラド美術館展は2015~16年に「スペイン宮廷 美への情熱」が開催され、その時のメイン作品は美しい女性の肖像であるアントン・ラファエル・メングス作の「マリア・ルイサ・デ・パルマ」と、ヒエロニムス・ボス作の「愚者の石の切除」でしたね。2018年の展覧会も豪華キャストが揃いそうな予感がします!まだ情報は少ないですが、内容を見ていきましょう!

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2017年2月開催の「バロックの巨匠たち」展。ブリューゲルとレンブラントと…!

無題2

 2017年2月8日(水)~3月28日(火)の間、兵庫県の姫路市立美術館で「バロックの巨匠たち-ブリューゲル、レンブラント、ルーベンス」が開催されます!
 ルネサンスの後に花を咲かせたバロック芸術は、様々な巨匠を生み出しました。今回の展覧会はレンブラント、ルーベンス、ベラスケスといった有名な巨匠の作品に加え、ブリューゲル一族やヴェネツィア派であるティツィアーノの傑作も出展されます。その数約44点。歴史画、肖像画、風俗画などのジャンルを主に、歪んだ真珠と言われるバロック時代の絵画の魅力を最大限に伝える展覧会となっております。
 出展される作品を見ていきましょう!(2017年 2月13日追記)


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プロフィール
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管理人:


中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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