メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

ペスト

キリスト教の聖ロクスの絵画12点。ペスト(黒死病)から身を守ってくれる守護聖人

Bernardo Strozzi - St Roch -

 聖ロクスは1295年 - 1327年に生きたカトリック教会の聖人です。
 ペストから守護してくれると考えられていた為、人気のあった聖人でした。ロクスはフランスの総督として生まれましたが、20歳の時に全財産を寄付してローマ巡礼の旅に出ました。ローマではペストに苦しみ、死を待っている人が大勢いましたので、ロクスは患者を懸命に看護しました。彼が患者の頭上に十字架の印を結ぶと、ペストはたちまちに癒えてしまうという奇跡が起きました。それにより人々は救われましたが、ある日ロクス自身がペストに罹ってしまいます。
 他の者へ伝染しないようにロクスは森へ身を隠し、死を迎えようとしました。しかし、どこからともなく犬が現れ、食べ物を運んできたり顔を舐めたりしました。すると、すっかりペストが治ってしまったのです。彼は人々を癒しながら故郷へ帰りましたが、不幸なことにスパイ容疑で捕らえられ、濡れ衣を着せられて獄死してしまったとされています。
 そんな聖ロクスの絵画12点をご覧ください。


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ペストの恐怖の絵画9点。中世で蔓延した黒死病は、横たわる死者の群れを生む

CRESPI, Giuseppe Maria - コピー

 ペストは黒死病とも呼ばれ、人の体内にペスト菌が入り込む事によって発症します。ペストに感染すると、リンパ腺が腫れてりんごほどにも膨れ上がり、身体中に青黒い斑点が多数現われます。激しい高熱に苦しんで意識不明となり、発病から3日後には、黒紫色に変色して死んでしまいます。その伝染力は凄まじいものがあり、あっという間に周囲に広がっていきます。
 ヨーロッパでは14世紀に大流行し、数年の短期間にに全人口の約半分がペストの犠牲者になりました。墓穴を掘るのも間に合わず、路肩には死体が溢れかえりました。恐怖に打ちひしがれた中世の人々は右往左往し、聖人に助けを乞い、根の葉もない迷信を信じて助かろうとしました。ペストの流行は17世紀、18世紀にも何度か起きました。常に死におびえる時代に生きた画家たちはペストの恐怖を描き、後世に伝えました。当時の人々が体験した受難の作品9点をお伝えします。


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ドイツの画家グリューネヴァルトの絵画8点。どこまでも痛々しくリアルに描く画家

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 マティアス・グリューネヴァルトは16世紀に活躍したドイツの画家です。代表作は表紙の作品「イーゼンハイムの祭壇画」。美術を知っている方は見たことがあると思います。中世時代のキリスト像はリアルを排し、抽象的な画風を好みました。ですが、この祭壇画に書かれたキリストはとにかくリアルです。傷口、膿、爛れなど細部な部分まで精密に描かれており、当時としては斬新だったことでしょう。教会に来てこの祭壇画を見た礼拝者は、キリストの凄惨な姿にショックに言葉も出なかったに違いありません。
 グリューネヴァルトの迫真に迫る絵画を見ていきましょう。


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プロフィール
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管理人:


中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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