
エウロパ(エウロペ)はギリシャ神話に登場する、牡牛に変身したゼウスにさらわれてしまった美女です。
テュロスの王女であるエウロパは、ある日侍女と共にお花を摘んでいました。そこに現れたのは白い立派な牡牛。それはエウロパを狙うゼウスが変身した姿でしたが、知らない彼女は「なんて素敵な牛さんでしょう!」と無邪気にもその背中にまたがってしまいます。牡牛はすぐさま海へと走り、エウロパをクレタ島へと誘拐してしまったのでした。そこで本来の姿に戻ったゼウスとの間に、三人の息子を産んだとされています。
伝説によると、その後ゼウスはエウロパに「自動人形のタロス」「必ず獲物を捕まえる猟犬」「無限の投げ槍」の三つの贈り物を与え、牡牛の姿になって天空へと上昇し、おうし座になったとされています。また、ヨーロッパという呼び名はエウロパから由来しているそうです。
では、牡牛に連れ去られてしまうエウロパの絵画13点をご覧ください。
