Léon Bonnat 19th -

 旧約聖書の「ヨブ記」は、善人ヨブが理不尽な苦難を負わせられる物語です。
 ヨブは正しい人でした。10名の子供がおり、彼は人生に満足を感じていました。一方、天界では神とサタンと御使い達が集まっていました。サタンは「ヨブの信仰心はまやかしで、偽善である。財を失えば神を呪うだろう」と指摘し、神はヨブを信頼していたものの、試してみることにしました。サタンはヨブの財産や家畜、子供達を奪いますが、彼は罪を犯しませんでした。「肉体的な苦しみがあれば、神を裏切るだろう」とサタンは考え、今度はヨブを傷付ける権利を神から得ます。ヨブは酷い皮膚病にかかってしまい、伝染の恐れから社会から隔離されることになりました。彼の妻があまりの不幸に悲しみ、神を呪いなさいと言いますが、ヨブは決して神へ恨み言を言いませんでした。

 サタンの苦難にも耐えたヨブでしたが、彼の元に三人の友人がやって来て議論を戦わせることになります。「知らずに罪を犯していたのでは」と疑い、彼等はヨブに神に懺悔をするように勧めますが、彼はそんなことはないと強く自己主張します。その時、天から「因果応報で何もかもが説明できるわけではない」という声が届き、ヨブは我が出すぎたことを反省し、災いも神の支配下にあるという事を再認識して三名の友の為に祈りを捧げます。こうしてヨブの病は癒え、家畜は二倍になり、再び子宝に恵まれて寿命をまっとうしたとされています。
 「義人の苦難」をテーマにしたヨブ記の絵画、13点をご覧ください。

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