
十二使徒と共に宣教し、徐々に信徒を増やしてきたイエス・キリスト。
彼は少しのパンと魚で4~5000名程の群衆を満腹にさせる、という奇跡を行うと群衆はどよめきました。「彼こそ救世主メシアだ!王にしよう!」と。「世界を我々のものにしよう!」と言い出すものもあらわれました。キリストは群衆の邪な考えを感じ、人々を解散させて弟子達に船に乗り、ガリラヤ湖を渡ってカファルナウムへ行くように言いました。キリストは一人山に登り、神に祈ります。
弟子達の乗った船は湖の真ん中あたりまできました。天気が悪く波はうねり、進むのに一苦労です。その時、使徒の誰かが「幽霊だー!」と叫びました。見ると、暗闇の水面に何者かが近づいてきます。皆、大パニックです。
すると何者かは「安心しなさい。恐れることはありません」と言いました。ペトロ(ペテロ)は勇気を振り絞り「主よ。水上を歩けるよう、命令してください」と答えました。ペトロはゆっくりと水上を歩いてキリストの元へ行こうとしますが、暴風を感じて怖くなってしまった途端、沈み始めてしまいます。「主よ!」とペトロが助けを求めると、キリストは彼の手を掴み「信仰の少ない人よ、疑いに負けたのは何故ですか?」と問いかけました。
二人が船に乗り込むと、暴風がやみました。船はするすると岸へと近付いていきます。弟子達はその奇跡に驚き「確かにあなたは神の子です」と敬意を表しました。
海上を歩くキリストとペトロの絵画12点をご覧ください。
