
宮廷道化師は中世~近代の西洋において、王や貴族などの支配者層に仕えたエンターテイナーです。
古代エジプトやギリシャでも、様々な芸を披露して裕福層を楽しませた道化師はいたとされ、ローマ帝国では身体や精神に障害を持つ者を、魔除けとして奴隷にする習慣がありました。中世時代から宮廷道化師(ジェスター)という概念は生まれ、王や貴族に雇われた道化師は、王を楽しませる為にパフォーマンスをしたり、他者がはばかるような言動を進んで言いました。基本、身分は低くペット同然に扱われますが、宮廷道化師にも本当の愚者や、愚人のふりをした賢人など色々なタイプがおり、後者のタイプは良い待遇が与えられる場合もあります。国によってまちまちではあるものの、宮廷道化師は国王の権威が崩れた17~8世紀頃、姿を消していきました。
では、第二弾である宮廷道化師の絵画16点をご覧ください。
