
キリスト教ではない方でも、イエス・キリストの血とワイン(葡萄酒)と関連があることを知っている方はいるのではないでしょうか。新約聖書の「最後の晩餐」において、キリストはパンをとって「これが私の身体である」と言い、ワインの入った杯をとって「これが私の血である」と言って弟子達に与えたということから、パンとワインはキリストを表す重要なものになりました。
ユダヤ教の過ぎ越し祭では、子羊を殺めてその血を神の生贄に捧げることが行われました。その犠牲は「罪があがなわれる契約の血」とされています。旧約聖書のイサクの犠牲においても、子羊の犠牲の儀が行われています。キリストのパンとワインはそれを象徴しています。教会のミサでそれらが使用されることで需要が高まり、西洋においてワインはメジャーな存在になっていったそうです。
「イエス・キリストの聖なる血=ワイン」という構図は絵画でも表現され、救世主自らがワインを作ったり、血をそのままワインとして民衆が飲んでしまう、なんていう作品もあります。
では、血がワインにかわるキリストの絵画11点をご覧ください。
