快楽の園

15-16世紀のネーデルラント(オランダ)の画家ヒエロニムス・ボスは当時の社会を戒め、風刺する為に多くの個性的な作品を描きました。彼の代表作「快楽の園」も諸説がありますが、快楽に溺れる人々が地獄へ落ちる様を描いた作品とも解釈されています。
そんなボスは2016年に没後500周年となり、オランダの大規模な祝典、展覧会を始め、多くの話題が生じました。今回紹介する動画もそんな最中に公開されたものです。作成者は映像集団のStudio Smack。ループするショートアニメーションみたいな感じのこの作品は、「21世紀の文明の行き過ぎた欲望」というテーマで、ボスと同じように現代社会を痛烈に皮肉っています。有名な某ネズミキャラや、化粧の濃いグラマーお姉様、映画に出てきそうなUFO(?)、フライドチキン鳥などが登場します。
現代のシュールなオマージュ作品「Paradise」を見ていきましょう。


ボッシュ、ボッスなどとも訳され、本名はヒエロニムス・ファン・アーケン。ネーデルラント(現オランダ)出身で、初期北方ルネサンスを代表する一人です。
ボスの作品はとにかく幻想的というか、不思議を越えて奇天烈というか・・・。はい、怪物に溢れているんです。当時の美術界にはない革命を起こしたので、シュールレアリスムの先駆者とも言われています。現在本物とみなされているのは20数点となります。(以前まで30数点とされていましたが、本物だと思われていた作品が追随者、もしくは工房の作品と判明したため) もっと作品を描いていたと思われますが、宗教改革の影響で焼き討ちにあってしまったそう。勿体ない!
管理人は画家の中でボスが一番好きです。当時の混合技法を学び、大学の卒業制作ではボス調の祭壇画を描き、今でも怪物を描いているくらいです。ともあれ、作品を見ていただくのが一番なのでどうぞ。ヒエロニムス・ボスの絵画20点をご覧ください!

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