メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

悪魔

悪魔メフィストフェレスの絵画12点。伝説やゲーテ作ファウストに現れる、魂を奪う者

Mephisto, 1895  Eduard von Grützner -

 メフィストフェレスは16世紀のドイツで発祥した、ファウスト博士の伝承に登場する狡猾な悪魔です。
 ファウストは実在する人物で、15‐16世紀の占星術師、錬金術師でした。彼は各地を遍歴し、怪しい実験を行った為、悪魔を呼び出したという噂が広がり、伝説が生まれることになったのです。1587年の民衆本「実伝ファウスト博士」が最初の創刊で、ファウスト博士が悪魔メフィストフェレスを召喚し、24年間使役させる代わりに、自らの魂を売ります。彼は大きな富を手に入れ、ギリシャ神話の美女ヘレネと結婚して息子をもうけたものの、期限が切れて魂を奪われてしまいます。この物語はドイツに衝撃を与え、悪魔に魂を奪われて地獄へ落ちるバッドエンド、上手く悪魔から逃れるハッピーエンドなど、様々なバリエーションが生まれました。
 メフィストフェレスは口達者で、嘘つき、忠実なふりをして彼を巧みに堕落させようとします。物語によって設定は違いますが、サタンの忠実な部下で堕天使だったとか、誘惑の悪魔であるとか言われています。17-18世紀にはファウスト伝説は幅広く知られるようになり、1808年になってヴォルフガング・フォン・ゲーテが大作「ファウスト」を発表したのです。
 契約する悪魔の代名詞ともなった、メフィストフェレスの絵画12点をご覧ください。


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悪魔の召喚の作品12点。反逆者サタンは部下を呼び、黒魔術師は悪魔を呼び出す

Satan Summoning His Legions, Thomas Lawrence 1769-1830 -

 神々に謀反した堕天使(悪魔)の記述は、旧約聖書と新約聖書、エノク書やヨハネの黙示録などに見られます。
 ジョン・ミルトンの「失楽園」は、サタンが神と天使の力によって地獄へ落されたところから始まります。サタンは共に神に謀反した仲間たちを呼び寄せ、作戦会議を開き、神に一矢報いるには最初の人間であるアダムとイブを陥れることに決めました。この物語のサタンや部下たちは実に個性的で、人間臭くもあります。その作品に影響を受けた何名もの画家たちが、サタンが悪魔たちを召喚しているシーンを描きました。
 また、悪魔は黒魔術を用いることによって、人間でも呼び出せることができます。しかるべき道具を集め、魔方陣や日時を合わせれば、任意の悪魔を召喚でき、希望するものを手に入れることができます。しかし、少しでも手順を間違えれば、瞬く間に悪魔の餌食となってしまうのです。
 悪魔を召喚している絵画作品、12点をご覧ください。


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エクソシスト(悪魔祓い)の絵画11選。映画にもなった、悪魔に憑かれた人を助ける者

unnamed artist 16th -

 エクソシストはカトリック派のキリスト教の用語で、高位な存在の力を借り、悪霊や悪魔を人体から追い出す者のことを指します。
 「悪魔祓い」という行為やそれを行う者は古代より世界中で行われてきましたが、250年頃のローマ時代におけるキリスト教の初期段階からエクソシストという役職はみられました。カトリック教において司祭がエクソシストに任命されることが多く、厳密に決められた方法にのっとって、悪魔祓いの儀式は行われます。中世ルネサンスは迷信や悪魔(悪霊)が深く信じられていた時代で、疫病や戦争で死亡率も高かったことから、精神を錯乱させてしまう者が多数いたと思います。エクソシストたちはそういった者の心を癒す傍ら、神の御力を借りて身体に宿った悪魔を退治していたのです。
 悪魔祓いを行うエクソシストの絵画、11点をご覧ください。
 

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反逆天使の墜落の絵画11選。神に背きし天界の使者はサタンと共に堕天使となる

Edouard Cibot 1833 -

 堕天使は神の使いでありながら、反逆者サタン(ルシファー)側に付き、離反した天使のことを指します。
 反逆した天使は神によって罰せられ、地獄へ追放されました。どうして反逆をすることになったのかは諸説あり、サタンが神より優れていると思ったから、神が人間を寵愛した為に嫉妬したから、神の束縛から自由になりたかったからなどがあります。彼等は天使と同じように上、中、下の三隊の階級に分けられており、サタンを筆頭にしてベルゼブブ、バアル、アスモデウス、ベリアルなどの上級の堕天使がいます。地獄へ落とされた堕天使は悪魔へと変貌し、天界を乗っ取ってやろう、人間を陥れてやろうと虎視眈々と狙っているのです。
 地獄へ追放される堕天使の絵画11点をご覧ください。



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魔女狩りの狂気。裁判で火刑と判決され、火あぶりにされる被害者の絵画 12点

Hexenverfolgung -

 魔女狩りは15~18世紀にかけて流行した、宗教差別を含んだ大規模な迫害です。
 魔術や呪術を使ったとして裁かれた者は前々から存在していましたが、15世紀の半ば頃に「魔女」という概念が「悪魔と結託した異端者」という、よりキリスト教的な狭義のものとなり、異端審問が強化された為に魔女狩りが激化していきました。15世紀後半に「魔女の鉄槌」という魔女狩りのノウハウ本が創刊されたのも後押しとなりました。最も魔女狩りの嵐が吹き荒れたのは16世紀~17世紀後半にかけてで、ドイツ(神聖ローマ帝国)が一番酷かったです。
 魔女の疑いをかけられると、必ず有罪の裁判が行われ、拷問をして自白を強要させます。苦痛により「魔女です」と白状した被害者は火あぶりが待っています。逃げ場はどこにもないのです。魔女探しは密告で行われ、「猫を飼っているから」「なんか気に喰わないから」「美しすぎるから」というとんでもない理由で魔女だとされてしまった人もいます。魔女を探すと莫大な懸賞金が与えられるので、密告を繰り返して生計を立てる者もいました。こうしたことが魔女狩りに拍車をかけることになったのです。
 魔女狩りについて学ぶ為に、12点の絵画を見ていきましょう。閲覧注意です。


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18点の絵画で学ぶヨハネの黙示録。終末のラッパとサタンとの戦い、最後の審判へ

Throne of the Lord 1400  vellum - コピー

 「ヨハネの黙示録」は新約聖書の最後に載っている物語で、人類の終末が語られています。
 ある日、ヨハネはパトモス島で神の預言を受け、今から話すことすべてを書き留め、後世に残しなさいと言われます。七つの教会へメッセージを送り、神の御座で七つの封印が解かれ、世界は死に覆いつくされる。天使たちがラッパを吹き、死の鉢を空け、千年王国の後に悪魔サタンが現れる。そして、全人類は最後の審判にかけられる・・・。
 ヨハネの黙示録の内容は恐ろしいもので、人類の終わりを語るものでした。中世ルネサンス時代の人々はこの物語を事実だと信じ、ちょうど節目の1000年の頃には天変地異、神の裁きが起こると思って恐慌に陥ってしまった人もいました。
 ギリシャ語では「アポカリプス」と言い、黙示録は現在でもよく知られています。そんなヨハネの黙示録の物語を18点の絵画を交えながら見ていきましょう。


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魔女の集会「サバト」の絵画11選。真夜中に行われる悪魔と怪物、魔術師の饗宴

Francisco Goya 1798 -

 サバトは西洋で信じられていた、魔女や魔術師たちによる悪魔信仰の集会のことです。
 集会は土曜日の真夜中に行われるとされ、黒魔術を学んだ男女や悪魔や怪物が集まり、神を冒瀆する行為や乱痴気騒ぎをしていたとされています。サバトは古代から行われていた、異教の魔術的な民俗信仰から派生したとされています。しかし、サバトが実際に行われていたという確かな証拠はなく、魔女狩りが横行した中世から18世紀(近代でも)の間の、教会が作りあげた虚構とも考えられます。教会はサバトに参加したという罪で、多くの人々を火刑に追いやっています。魔女とされた人々のほとんどは拷問による苦痛で「サバトに参加しました」と偽りの告白をせざるを得なかったのです。
 西洋の人々が思い描いていた、闇に染められたサバトの姿、11点をご覧ください。



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【絵画10点】大口で罪深き亡者を誘う、ヘルマウスの怪物。地獄の入口は悪魔の口

Hours of Catherine of Cleves 1440 -

 中世ルネサンス時代、地獄の入口は悪魔(怪物)の口の中にあるとされていました。
 「Hell mouth」や「Mouth of hell」などと呼ばれているこの口は、蛇だったりドラゴンだったり、哺乳類系だったりと、作者の想像で姿が様々に変わりました。不気味なのもあれば、きもかわいい顔もあります。中には二つ、三つと顔の数が多いものもあります。一説にはアングロサクソン人(北欧系民族)の宗教、文化が入り混じり、このヘルマウスが生まれたとされています。フェンリルに呑み込まれるオーディンのイメージが、キリスト教に流入した為でしょうか。また、旧約聖書の怪物リヴァイアサンやギリシア神話のケルベロスの影響も考察されていました。(wikiより)
 シュールな地獄の入り口、ヘルマウスの作品10点をご覧ください。


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不気味な怪物や悪魔、死神が描かれた18世紀の魔術書の挿絵10選。召喚できる!?

Compendium Of Demonology and Magic -

 通称「悪魔と魔術の大要」とされる本は、1775年頃に書かれた魔術書です。
 魔術書(グリモワール)は悪魔や精霊を呼び出す術、魔方陣の描き方、魔術や悪魔学などを描いた書物のことで、古代から現代まで多くの魔術書が存在します。
 この魔術書「悪魔と魔術の大要」の正式名称はかなり長く、「Compendium rarissimum totius Artis Magicae sistematisatae per celeberrimos Artis hujus Magistros」とされています。その翻訳は「有名な巨匠によって書かれた芸術と魔法の概要」と言った感じです。本文はドイツ語とラテン語で書かれているものの、内容は残念ながら分かりません。しかし、水彩画で描かれた31点の挿絵には、悪魔や怪物、黒魔術、死神、魔女などおどろおどろしい主題がひしめいており、視覚に直接語り掛けてきます。
 魔術書の挿絵10点をご覧ください。一部不快な描写が含まれておりますので、閲覧注意です。


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フュースリの暗黒に塗り潰された絵画10選。夢魔が悪夢に引きずり込んでくる

Titania Awakes Surrounded by Attendant Faries - 1794 -

 ヨハン・ハインリヒ・フュースリ (ヘンリー・フュースリ) はスイス出身の、18世紀後半から19世紀前半に活躍したロマン派の画家です。
 彼はミケランジェロの作品に強く影響を受けており、ダンテの神曲、神話、シェイクスピアからテーマを得て描いていました。絵画は200点以上、スケッチは約800点が残っています。強い明暗を用い、不気味な怪物や悪魔が現れる幻想画を描いております。フュースリが絵を描き始めたのは20代半ば頃。それから頭角を現したのだから、相当の努力か才能があったと思います。フュースリは劇的なポーズ、シーンを好み、オーバーじゃないか?と感じられるポーズも描いていました。
 暗闇の中からふいに現われる悪夢のような作品、10点をご覧ください。


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プロフィール
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中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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