メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

愚者

エイプリルフールの起源「万愚節」の絵画11選。秩序は逆さまになり、道化が王となる

Frans Floris the elder (1517–1570) -

 皆様知っての通り、4月1日はエイプリルフールです。この日は誰もが悪意のない嘘ならついてもいい日とされ、皆が騙し合って楽しみます。その起源は古代ローマまでさかのぼることができますが、、「万愚節 (All fools day)」と呼ばれる盛大なお祭が、中世ヨーロッパで行われていました。万愚節では道化師が主賓席に座り、少年が司教となり、ロバが説教を行い、祈りの言葉は逆さまに朗読されます。何もかもがあべこべに変わるのです。
 大騒ぎの逆転現象である「万愚節」の絵画11点をご覧ください。


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オランダで流行した愚者の石の切除の絵画11選。ヒエロニムス・ボスだけじゃない!

attributed to Frans Hals 17 -

 「愚者の石の切除」は16-17世紀頃のネーデルラント地方(オランダ辺り)で伝えられた主題です。
 ネーデルラントの伝承では人間の頭の中に石があり、それが大きくなると頭がおかしくなって阿呆や狂人になると言われていました。狂人を治す為には医者に切開手術をしてもらい、石を取り出さなければなりません。この伝承はお人よしや世間知らずの者が詐欺師に騙されたり、甘言に釣られて多くの人が悪徳商法に騙されたりすることに対する風刺として用いられました。
 頭を手術され、石を出されている人々の姿11点をご覧ください。


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【絵画12点】 愚かと賢さは紙一重の宮廷道化師。おどけながら進言する名役者の姿

 Eudrian - コピー

 宮廷道化師は中世~近代の西洋において、王や貴族などの支配者層に仕えるエンターテイナーです。
 彼等は主人を楽しませる為に、物語を語ったり、歌や音楽、ジャグリングやアクロバット、奇術など様々な芸を披露しました。また、そのパフォーマンスに風刺も織り交ぜ、当時のニュースや人物を笑いものにしました。
 地位が低く人々に小馬鹿にされる職業でしたが、相当の切れ者ではないと宮廷道化師は務まりません。時には国の状勢を見透かし、王に正しいアドバイスを与えることも必要とされていたからです。
 今回はおどけと真面目が交錯する、宮廷道化師の姿を見ていきましょう。


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【絵画12点】 道化師は愚者と賢者であり、中世ルネサンスの真のエンターテイナー

Renaissance du Nord - Éditions Diane de Selliers - コピー

 道化師は滑稽な格好、面白い行動、言動などにより人々を楽しませる者のことを指します。
 古代エジプトに起源があるとされており、中世では歌手、ダンサー、曲芸師、手品師、劇俳優、吟遊詩人、宮廷道化師などがひっくるめられて道化の役割を担っていました。また、奇形者、白痴、狂人など肉体的、精神的に特殊な人の多くが道化になりました。
 道化師は現代のお笑い芸人と類似する部分があり、パロディー、物まね、即興の才などが重視されました。彼等は愚か者のふりをして人々を楽しませ、時にはあっと驚くパフォーマンスを行いました。
 今回は滑稽者、愚者のイメージが強い道化師の絵画12点を集めてみました。


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ブラント作の風刺文学「阿呆船」。あらゆる愚者たちが阿呆国を目指して航海する物語

shipoffools

 「阿呆船」は「愚者の船」とも呼ばれ、15世紀のドイツ作家セバスティアン・ブラントによって書かれた風刺文学です。あらゆる愚者たちが集結し、阿呆の国ナラゴニア目指して航海するという筋書きですが、物語形式ではなく一章ごとに異なる愚者を皮肉り、風刺していく形式となっています。例えば知識ある本を買い集めるだけで全く読まない者や、法に反した裁きをした者、強欲の者、流行をおっかける者など、全112種類の愚者が風刺の対象になっています。今回は書籍に掲載された挿絵と、本文を一部抜粋して紹介したいと思います。


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プロフィール
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管理人:


中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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