メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

拷問

テンプル騎士団の絵画13点。十字軍を率いたが、異端とされて火刑となった組織

Claude Jacquand  1846 - コピー

 テンプル騎士団は12‐14世紀頃に活躍した、エルサレムへの巡礼者を守護する騎士団の一つです。
 第一回十字軍が成功し、西洋人の手によるエルサレムの統治が行われましたが、治安は非常に悪いものでした。そこで、巡礼者が安全に歩けるようにとユーグ・ド・パイヤンが1118年に9名の有志を募って「キリストの貧しき騎士」を名乗り、道の安全を守りました。彼等の行為は高く評価を受け、かつて神殿のあった場所を王が授けた為に「テンプル騎士団」と呼ばれるようになりました。

 彼等は修道士であると同時に戦士であり、厳しい戒律を有していました。その勇猛果敢さはお墨付きで、数々の戦いに参加して勝利を収めました。組織が拡大するにつれ、独自の財務管理や銀行のようなシステムを持つようになり、テンプル騎士団は全ヨーロッパに広がっていきました。他にも騎士団は無数にありましたが、テンプル騎士団が最も強い権力を持つようになったのです。しかし、財力や権力が高まれば、周囲からの風当たりは強まるもの。イスラムとの戦争で総長が戦死すると、テンプル騎士団の威信は地に落ちて行きます。さらにフランス王フィリップ4世は騎士団の財産を欲しており、壊滅を図ろうと「奴らは男色と悪魔崇拝をしている」として、彼等を起訴してしまいます。1307年、騎士団の者は一斉に逮捕され、嘘の自白をするまで徹底的に拷問をされます。教皇クレメンス5世もフィリップ4世とグルであり、テンプル騎士団の解散を命じました。四名の指導者は口封じのために火あぶりにされ、騎士団は崩壊してしまったのです。
 権力に潰された悲劇の組織、テンプル騎士団についての絵画13点をご覧ください。

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西洋キリスト教の地獄の絵画12選。悪魔は罪人を捕らえ、永遠に責め苦を与える

(Detail) Attributed To Jan Van Eyck  1430-1440 -

 キリスト教における地獄は、生前罪を犯した者へ罰を与える場所です。
 英語の「ヘル」は北欧神話の冥界を総べる女神ヘルから由来していますが、地獄は神話における冥界とは異なり、悪魔が罪人を酷く拷問し、責め苦を与えています。地獄へ落ちた者は天界へは決して行けず、最後の審判の後も永遠に苦しみ続けることになります。地獄の拷問は犯した罪によって様々ありますが、炎と関連付けられたものが多いように感じます。
 地獄の描写を表した有名な文学作品に、14世紀のダンテ・アリギエーリの「神曲」があります。ざっくり言えば作者自身がギリシャの詩人ヴェルギリウスと共に地獄へ降り、恐ろしい内情を見ながらも、天界まで登るといった内容です。物語には作者の色眼鏡が含まれていますが、後の芸術作品に大きく影響を与え、地獄の情景を決定するものとなりました。恐ろしい地獄を描いた絵画、12点をご覧ください。

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残酷な拷問方法。魔女狩りの被害者はむごい拷問にかけられ、自白を強要される

Charles Stanley Reinhart 19 -

 魔女狩りでは残虐すぎる拷問が行われていました。
 15~17世紀にかけて魔女狩りは激化していき、悪魔と結託したという容疑で逮捕された犠牲者は、いくら身の潔白を主張しても無駄に終わります。必ず有罪になる裁判が行われ、拷問部屋へ連れていかれました。そこでは非道すぎる様々な拷問が行われており、犠牲者はあまりの苦痛に「私は魔女です。悪魔と結託しました」と白状をするか、拷問によって死ぬしかなかったのです。そして、嘘の白状をして拷問室から逃れたとしても、魔女である罪で火あぶりにされて処刑されてしまいます。魔女の容疑にかけられたら、逃げ道はどこにもないのです。
 むごすぎる拷問の挿絵や絵画、11点をご紹介します。なお、作品の作者が不明なものが多いですが、パブリックドメインと判断して掲載させていただきます。以下閲覧注意です!


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魔女狩りの狂気。裁判で火刑と判決され、火あぶりにされる被害者の絵画 12点

Hexenverfolgung -

 魔女狩りは15~18世紀にかけて流行した、宗教差別を含んだ大規模な迫害です。
 魔術や呪術を使ったとして裁かれた者は前々から存在していましたが、15世紀の半ば頃に「魔女」という概念が「悪魔と結託した異端者」という、よりキリスト教的な狭義のものとなり、異端審問が強化された為に魔女狩りが激化していきました。15世紀後半に「魔女の鉄槌」という魔女狩りのノウハウ本が創刊されたのも後押しとなりました。最も魔女狩りの嵐が吹き荒れたのは16世紀~17世紀後半にかけてで、ドイツ(神聖ローマ帝国)が一番酷かったです。
 魔女の疑いをかけられると、必ず有罪の裁判が行われ、拷問をして自白を強要させます。苦痛により「魔女です」と白状した被害者は火あぶりが待っています。逃げ場はどこにもないのです。魔女探しは密告で行われ、「猫を飼っているから」「なんか気に喰わないから」「美しすぎるから」というとんでもない理由で魔女だとされてしまった人もいます。魔女を探すと莫大な懸賞金が与えられるので、密告を繰り返して生計を立てる者もいました。こうしたことが魔女狩りに拍車をかけることになったのです。
 魔女狩りについて学ぶ為に、12点の絵画を見ていきましょう。閲覧注意です。


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【絵画11点】ギリシャ神話のプロメテウスは内臓を喰われ続ける。人類に味方した故に

Peter Paul Rubens, Prometheus Bound, 1618 - コピー

 プロメテウスはギリシャ神話に登場するティタン族の男神です。
 彼は主神ゼウスの命令に背いて神々の火を盗み、人類に与えました。それによって人々は飛躍的に文明を伸ばしたものの、ゼウスは怒り狂い、プロメテウスを捕まえてカウカーソス山脈に張り付けにしました。山脈には獰猛な鷲がおり、不死であるプロメテウスは生きながらにして肝臓をついばまれるという責め苦を受けました。夜中には傷口が再生し、また同じ拷問が繰り返されるのです。残酷な罰はヘラクレスが救出するまで続けられ、プロメテウスは毎日想像を絶する痛みを受け続けていたのでした。
 画家たちはその残酷なシーンを描き、プロメテウスの苦悶する表情、よじれた身体で痛みを表現しようとしました。見るだけで痛そうな作品をご紹介いたします。一部閲覧注意です。


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ロキの捕縛の絵画11点。北欧神話の裏切者はラグナロクまで毒蛇の罰を受け続ける

 Irish - コピー

 北欧神話に登場するロキは、いたずら好きで悪賢い神として有名です。
 ロキは光の神バルデルを策略で殺し、神々の面前でそれを暴露したことによって裏切者とみなされました。彼は鮭の姿になって逃亡を図りましたが、雷神トールによって捕まえられてしまいます。ロキは洞窟へ引っ立てられ、神々は彼の息子二人を連れてきて、目の前で一人を狼に変え、もう一人を食い殺させてしまいます。死んだ息子から腸を取り出し、神々はそれをロープがわりに使い、ロキを岩に括りつけました。腸は頑丈な鎖に変わり、身動きができなくなったロキ。そして、スカジという女神が毒蛇を置き、顔に毒がしたたるようにしました。痛みにもがくロキを神々が置きざりにした中、唯一妻のシギュンが側に寄り添い、蛇の毒を盃で受け止めていたのでした。
 画家によって描かれたロキの姿をご覧ください。


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プロフィール
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中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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