メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

医者アスクレピオスに関する絵画13点。アポロンの息子であり、死者をも蘇らす名医

Sebastiano Ricci  The Dream of Aesculapius  1718 -

 ギリシャ神話に登場するアスクレピオスは、物凄く腕の良い医者です。
 父は太陽神アポロンで、母はラピテス族の王の娘コロニスです。カラスのせいで濡れ衣を着せられ、アポロンに射られてしまったコロニスは、身籠っていることを告げて息絶えてしまいます。アポロンはその赤ん坊を取り上げ、ケンタウロスの賢者ケイロンに養育を任せました。
 アスクレピオスと名付けられた子供はみるみる知識を吸収していき、医学の才能はケイロンをも凌駕するほどでした。青年となった彼はアルゴ―船の探検隊に参加し、名医として数々の怪我人を治しました。そして、メデューサの血をアテナから授けられたアスクレピオスは、死者をも蘇らせる力を得たのです。ヒッポリュトスやテュンダレオス、カパネウスなど、多くの人を蘇生させています。これに怒ったのが冥界の神ハデス。「秩序を破壊する不届き者だ!」とゼウスに抗議し、アスクレピオスはゼウスの放った雷霆によって撃ち殺されてしまうのでした。しかし、アスクレピオスは良い事をしたのだし可哀想ということで、天へと引き上げられてへびつかい座となり、神の一員と認められることとなったのです。
 名医アスクレピオスについての作品13点をご覧ください。

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ヒッポリュトスに関する絵画12点。継母の愛憎によって轢死した英雄テセウスの息子

The Death of Hippolytus by Carle Vernet (1758-1836) -

 ギリシャ神話に登場するヒッポリュトスは、継母の失恋の嘘によって父親に殺された悲劇の少年です。
 父はアテナイ王のテセウスで、母は女部族アマゾネスの女王ヒッポリュテ。恋愛に興味のなかったヒッポリュトスは、森の中で女神アルテミスと狩猟を楽しむ日々を送っていました。テセウスの後妻であるパイドラは若々しいヒッポリュトスを愛してしまい、その胸の内を伝えます。しかし、彼はそれを拒否。深く心を傷つけられたパイドラは、「私はヒッポリュトスに乱暴されそうになり、節操を守る為に命を絶ちます」とメモを残して亡くなってしまいました。メモを見つけて真に受けたテセウスは激怒し、ヒッポリュトスの死を願ってしまったのです。テセウスはかつてポセイドンより三つの願いを与えられており、その呪いは成就してしまいました。
 
 ヒッポリュトスが戦車に乗ってトロイゼンの湾岸を走っていると、突然海から怪物が現れたのです。ポセイドンが遣わした怪物におののいた馬は戦車を引き倒し、引きずり回して粉々にしてしまったのです。ヒッポリュトスはこうして死んでしまいました。この理不尽な死にアルテミスは悲しみ、アポロンの息子である名医アスクレピオスの力を借りてヒッポリュトスを生き返らせました。そして、アルテミスは彼を不誠実な両親から守る為に、イタリアへ連れて行ったとも言われています。
 では、非業の死を遂げても復活したヒッポリュトスの絵画12点をご覧ください。

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ギデオンの絵画14点。旧約聖書の士師記に現る、神の導きでイスラエルを救った者

1625 -26  Nicolas Poussin -

 ギデオンは旧約聖書の「士師記」に登場する、イスラエルを救ったヘブライ人の指導者です。
 イスラエルは40年間平和であったものの、人々が神をないがしろにするようになりました。すると、ミディアン人が攻めてきて征服してしまったのです。イスラエルの人々は圧政に苦しんで主に助けを求めると、神はギデオンに天使を遣わします。貧しい生活者のギデオンは「貴方が国を救済しなさい」と告げられ驚き、「どうして私なんかが?神のご意志が真実なら、しるしを見せてください」と言います。すると、天使は岩から炎を出し、肉とパンを焼いたのです。ギデオンは神の意志のままに異教の偶像を破壊し、仲間を増やします。しかし、ミディアン人も同志を募り、敵は膨大な数となりました。

 ギデオンは再度神にしるしを求めました。「もし私が救済者とおっしゃるなら、羊の毛の上だけが濡れて、地面は乾いているようにしてください」と。神はそのようにして、羊の毛が乾いて、地面が濡れるという反対の奇跡も行いました。ギデオンの決心は固くなりましたが、神は「戦う民が多すぎる。もっと減らしなさい」と告げ、最終的に軍は300名となりました。300名でどう大軍と戦うのかと彼が不安に思っていると、神は夢の御告げを与えたのです。

 そして深夜。ギデオンは300名に水がめと角笛を持たせ、三隊に分けました。ギデオン率いる先発隊が敵陣へと進み、角笛を吹いて水がめを砕き、「主の為に、ギデオンの為に剣を!」と叫びました。それに続き、他の二隊も敵を包囲しながら、全く同じことを行ったのです。敵はパニックを起こして同士討ちを行い、敗走してしまいました。彼等は敵を追撃し、将軍の首を討ち取りました。こうしてイスラエルは国を取り戻し、ギデオンが王となって国を統治したのです。その平和は40年間続いたとされています。
 神の御力によって大軍を打ち破った指導者、ギデオンの絵画14点をご覧ください。

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聖母の戴冠の絵画12点。昇天したマリアは神とイエス・キリストに王冠を授けられる

Enguerrand Charonton Coronation of Mary  1454 -

 「聖母戴冠」は、マリアが天上で神によって王冠を授けられている絵画のことを指します。
 聖書にはそのような記述はありませんが、マリアは死して三日後に復活を果たし、天国へと昇って行ったとされています。そこで彼女は戴冠を受けるのです。王冠を授ける者は神であったり、キリストであったり、三位一体であったりします。十二使徒が上空を仰いでいたり、天使や聖人たちが祝福していたりする場合もあります。王冠の意味は女帝というよりも、女教皇である方が正しいかもしれません。権威より栄光や信仰。マリアは聖なる教えを伝えていく最たる者、といった立場なのだと思います。
 栄誉に満ちた聖母戴冠の絵画、12点をご覧ください。
→ マリアの死についての絵画を見たい方はこちら
→ マリアの被昇天についての絵画を見たい方はこちら

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旧約聖書のヨブ記の絵画13点。神と悪魔の賭けにより理不尽な仕打ちを受けた善人

Léon Bonnat 19th -

 旧約聖書の「ヨブ記」は、善人ヨブが理不尽な苦難を負わせられる物語です。
 ヨブは正しい人でした。10名の子供がおり、彼は人生に満足を感じていました。一方、天界では神とサタンと御使い達が集まっていました。サタンは「ヨブの信仰心はまやかしで、偽善である。財を失えば神を呪うだろう」と指摘し、神はヨブを信頼していたものの、試してみることにしました。サタンはヨブの財産や家畜、子供達を奪いますが、彼は罪を犯しませんでした。「肉体的な苦しみがあれば、神を裏切るだろう」とサタンは考え、今度はヨブを傷付ける権利を神から得ます。ヨブは酷い皮膚病にかかってしまい、伝染の恐れから社会から隔離されることになりました。彼の妻があまりの不幸に悲しみ、神を呪いなさいと言いますが、ヨブは決して神へ恨み言を言いませんでした。

 サタンの苦難にも耐えたヨブでしたが、彼の元に三人の友人がやって来て議論を戦わせることになります。「知らずに罪を犯していたのでは」と疑い、彼等はヨブに神に懺悔をするように勧めますが、彼はそんなことはないと強く自己主張します。その時、天から「因果応報で何もかもが説明できるわけではない」という声が届き、ヨブは我が出すぎたことを反省し、災いも神の支配下にあるという事を再認識して三名の友の為に祈りを捧げます。こうしてヨブの病は癒え、家畜は二倍になり、再び子宝に恵まれて寿命をまっとうしたとされています。
 「義人の苦難」をテーマにしたヨブ記の絵画、13点をご覧ください。

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【絵画11点】トリニティ顔。神とキリストと聖霊が三位一体となり、頭に三つの顔を表現

1500, Netherlandish School -

 三位一体。それは「神 (父)」「キリスト(子)」「聖霊」の三体を合わせると、「唯一神」となると言った考え方です。
 キリスト教は唯一神の宗教です。多神教の神は悪魔とみなし、キリスト教の教える神のみが「神」と考えておりました。しかし、キリスト教徒はふと考えました。キリストは神の子なら神か?自らの内に住んでいる聖霊も神?いや、世界を支配している神こそ神じゃないのか?あれ、三人も神がいるぞ!この問題は様々に解釈され、ほとんどの思想は異端とされました。
 こうして考え出された結論が「三位一体(トリニティ)」でした。全て一緒にしてしまえばいいじゃん!という訳です。三つの物が合体して大きなロボットになる!と言った感じです。神、キリスト、聖霊は三つで一つとなり、これを完璧なる神の象徴として多くの画家に描かれることになりました。
 この三体を別々に描く者もいましたが、これらを一つとして表す為に「一つの頭で三つの顔」として描く者もいました。トリニティな作品11点をお楽しみください。


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カインとアベルの絵画10点。何故お前だけ。嫉妬と羨望が渦巻く、人類初の兄弟殺し

Cain_Killing_Abel,17th_(Gaetano_Gandolfi,_1734-1802) -2

 カインとアベルは旧約聖書「創世記」に登場する兄弟です。人類最初の男女アダムとイヴの息子たちで、彼等は人類初の殺人者と被害者になってしまいました。
 カインは農耕を行い、アベルは放牧をして三男のセトと共に暮らしていました。ある日、兄は収穫した作物を、弟は肥えた子羊を神へ捧げました。しかし、神はアベルの捧げた子羊のみを受け取り、カインの捧げものには目もくれませんでした。強い嫉妬と羨望にかられた兄は弟を野原へ誘い出し、殺してしまいます。殺されたアベルの血が大地へ染み出して事件が発覚し、カインはエデンの東にあるノドの地へ追放されてしまいました。
 世界初の殺人事件を、多くの画家は劇的に描き出しています。早速10点の作品を見ていきましょう。


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中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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