メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

父なる神の絵画13点。人間の所業を見透かし裁く、宗教の礎である世界の創造主

Pompeo Girolamo Batoni 1779 -

 「神」。それは人間が想像を絶するような絶対的で超越的な存在であり、崇拝する対象。
 ユダヤ教、イスラム教、キリスト教において神は唯一とされ、神と同列の存在はいないとされています。唯一神の名は「ヤハウェ」や「エホバ」と呼ばれており、慈悲深くも厳しい全能の存在と考えられています。
 旧約聖書でモーセは「偶像崇拝をしてはならぬ」と神をかたどった像を破壊しましたが、キリスト教のカトリック教は偶像崇拝を否定しておらず、後年の画家たちは「神」の姿を何枚も描いています。神は豊かなひげを生やした賢者風の老人として表現されることがほとんどで、それは神との仲立ち人である教皇の影響がみられたり、異教の主神の雰囲気を思わせる厳格な姿を思わせる場合もあります。
 では、父なる神の西洋絵画13点をご覧ください。


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ポセイドン(ネプチューン)の絵画13点。三又の矛を操り大海原と大陸を司る荒々しき神

Heinrich Friedrich Fuger Poseidon Enthroned late 18 early 19 -

 ポセイドンは海や地震、泉などを司るギリシャ神話の神です。ローマ神話ではネプチューンと呼ばれ、オリュンポス十二神の一人。クロノスとレアの子であり、ハデスの弟、主神ゼウスの兄とされています。
 高い地位を持つポセイドンは海と大陸を支配し、最大の武器である三又の矛(トライアナ、ローマ神話ではトライデント)を使って津波や嵐、地震を引き起こす事ができます。海に棲むネレイドのアムピトリテを妻にし、三人の子供がおります。出会った当初、アムピトリテは彼を嫌っており、求婚しようとすると彼女はオケアノス宮殿へ隠れてしまいます。ポセイドンはイルカたちに彼女を見つけるよう命じ、その中の一頭が発見して「ポセイドンは男前で偉くて強くて素敵だよ!」と説得し、アムピトリテを連れてくるのに成功しました。こうして二人は結ばれることとなり、功績を得たイルカは天へと上げられ、イルカ座になったとされています。

 ポセイドンは幾つかの逸話が残されていますが、ギリシャの首都アテナイの支配権を巡りアテナと争った話を紹介します。「民に贈り物をして、気に入られた方がアテナイの守護者になれる」と裁定されたので、ポセイドンは塩水の泉を、アテナはオリーブの木を与えました。民が選んだのはアテナでした。それにキレたポセイドンはアテナイに洪水を起こしましたが、ゼウスが仲介して「スニオン岬にポセイドンの神殿を建ててもらおう」と決め、第二の守護神となったことで事なきを得ました。現在でもスニオン岬に神殿の遺跡が残されているようです。
 では、ポセイドンの絵画13点をご覧ください。

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バッカス祭(バッカナール)の絵画13点。呑んで踊って酒神を祀り、豊穣を祝う催事

Henryk Siemiradzki 1843-1902 -

 バッカス祭(バッカナール)は、酒の神バッカス(デュオニソス)を祀る豊穣を司る祝祭です。
 古代ギリシアでは酒神に扮した者を中心にして、50名程の踊り手が輪舞を踊って収穫を祝っていました。豊穣を祝う祭りはギリシア全土にひろまるにつれ、滑稽劇や秘儀、詩のコンクール、行列などが付随し、様々な形式で催されるようになりました。ギリシア悲劇などの演劇はここから生じたとされています。

 ローマ時代に入るとバッカス祭はバッカナリアと呼ばれ、密儀的な様相を見せるようになりました。初期は女性のみが参加を許され、バッカスを祀って踊り狂うといったような風でしたが、後に男性も加わっていかがわしい行為が繰り返された為、紀元前186年には禁止令が出てしまいます。しかし、バッカス祭は密かに続けられ、1世紀頃のポンペイや石棺の壁画にはバッカス祭の様子が描かれています。
 現代の謝肉祭(カーニバル)は復活祭の40日前の四旬節以前に行われる、カトリック教的な祭りとなっていますが、一説にはこのバッカス祭が起源であるとされています。
 ギリシャ・ローマ時代ではなく、17~20世紀の画家達が描いたバッカス祭を紹介したいと思います。では、楽しげに男女が踊り回るバッカス祭についての絵画13点をご覧ください。

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黄金の子牛の像の絵画13点。神を象るなとモーセが怒り狂った偶像崇拝の象徴

Moses Destroying the Golden Calf by Andrea Celesti -

 黄金の子牛は、イスラエル民族によって作られたとされる旧約聖書に登場する像です。
 「出エジプト」によると、モーセはシナイ山で神託を受ける為、40日間こもっていました。残されたイスラエルの民たちは「モーセは死んだのではないか」と思うようになり、限界に達した彼等は「我らを導いてくれる神を作ってくれ」とモーセの兄アロンに嘆願します。アロンは仕方なく黄金で作られた子牛を鋳造しました。すると、民は像を拝み始めたのです。

 その状態を見た神はすぐさま下山するようにモーセに命じ、「民を滅ぼしてやる!」と激怒します。モーセは「止めてください」と神を説得し、授かった十戒の石板を持って下山します。彼の目に飛び込んできたのは、宴をしながら金の子牛を取り囲み、像を拝んでいる人々の光景でした。それに怒ったモーセは石板を破壊し、子牛を溶かして粉々にし、水に混ぜて民に飲ませました。そして、偶像崇拝に加担した民衆を殺害するように命じたのです。その数は3000人ほどであったとか・・・。モーセも中々にやっちゃっています。
 この物語は旧約聖書のヤハウェの神を物質化し、「偶像崇拝」した事によって神の怒りを買った、という事を伝えていますが、時代が経るにつれて、拝金主義や唯物論の比喩としても考えられるようになりました。
 では、黄金の子牛についての絵画13点をご覧ください。

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ミルトン「失楽園」の絵画12点。天使と悪魔の争いとアダムとイブの愛を書いた叙事詩

Satan And The Birth Of Sin by Johann Heinrich Fuseli -

 「失楽園」はイギリスの17世紀の詩人ジョン・ミルトンによって書かれた叙事詩です。
 旧約聖書の「創世記」を踏襲しており、神に反抗心を持つルシファー(サタン)は志を同じくする天使と共に神に反逆し、敗北して堕天使(悪魔)となります。ルシファーは悪魔達と共に神への復讐を考え、人間アダムとイブを堕落させることを思い付きます。かくしてルシファーは蛇の姿となってイブに禁断の実を食べるようそそのかし、彼女はその実を食してしまうのでした。アダムは「彼女だけが追放されるくらいなら共に行こう」と神よりも愛を選び、妻と共に楽園を去ることを選びます。大天使ミカエルに今後彼等が直面する災いを告げられ、アダムとイブは荒野へと足を踏み出すのでした。

 魔女狩りが行われる時代に書かれたにも関わらず、「失楽園」は唯一神の栄光を前面に表すのではなく、ルシファーの「服従よりも自由を選ぶ」というある種の英雄像、人間の「安泰な神の服従よりも、苦難の愛を選ぶ」という愛と意思の偉大さを描きました。それに影響されてか、神や天使ではなくルシファーにスポットライトを当て、劇的に描く絵画が登場するようになりました。
 では、ジョン・ミルトンの「失楽園」にまつわる絵画12点をご覧ください。

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トゥヌクダルスの幻視の絵画13点。ヒエロニムス・ボスも読んだとされる異世界幻視譚

Hieronymus Bosch's work -

 トゥヌクダルスの幻視(トゥンダルの幻視)は、12世紀頃にアイルランド人の修道士マルクスが執筆したとされる物語です。不道徳な貴族騎士の青年トゥヌクダルスが意識を失い、天使に導かれて地獄と天国を目の当たりにし、悔い改めて目覚めるといった内容となっています。
 ある日、トゥヌクダルスは食事中に発作で倒れてしまいます。魂のみとなった彼が悪霊に罵倒されているのを天使が助け、「貴方は罪を償わなければならない」と彼を煉獄と地獄へと連れていきます。身の毛もよだつような懲罰を目の当たりにしてトゥヌクダルスは怯え、天使に許しを乞いますが、天使は「天へ昇る為には貴方は懲罰を受けなければならない」と、彼は生前犯した罪に関連するいくつかの拷問を受けました。すっかり改心したトゥヌクダルスを天使は地獄へと連れていき、「更に罪深き者は永遠の苦しみに苛まれる」と彼が受けた懲罰よりももっと凄まじい地獄の拷問を見せて脅しました。

 その後、トゥヌクダルスと天使は「完全ならぬ善人の憩いの場」を抜け、善行をした者の幸せな園の中を通り、聖人達が住まう天界へと足を踏み入れます。美しい世界で敬虔な者達が住まう様子を見て、トゥヌクダルスは感動し留まりたく思いますが、天使は「肉体に帰り、悪事を遠ざけよ」と助言を与え、彼を地上へと戻したのでした。地上へと帰ったトゥヌクダルスは、早速聖職者たちに感謝の意を示して財産を貧者に分け与え、着衣に十字の印を刻んだのでした。
 では、トゥヌクダルスの幻視についての絵画13点をご覧ください。


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ペガサスの絵画13点。メデューサより産まれ、英雄を乗せて大空を飛翔する天馬

Jan Boeckhorst -

 ペガサス(ペガソス)はギリシャ神話に登場する幻獣で、翼を持った天駆ける天馬です。
 ペガサスは海神ポセイドンとメデューサの間より生まれたとされています。一説によると、ポセイドンとメデューサはアテネの神殿で情事を行った為にアテネの怒りを受け、メデューサは醜い怪物に変えられてしまいました。その後、英雄ペルセウスによってメデューサは首を斬り落とされ、その首の流血からペガサスとクリュサオル(黄金の剣を持つ怪物)が生じました。産まれ落ちたペガサスは天に登り、ゼウスのもとで雷鳴を運ぶという使命を与えられたとされています。

 また、ペガサスは英雄ベレロポンの愛馬になったという伝説があります。ペガサスを得ようとベレロポンはペイレネの泉で苦戦しますが、夢の中でアテネから黄金のくつわを授けられ、それを使ってペガサスを手懐けることに成功します。(ポセイドンからペガサスを貰ったという説もあります) こうしてベレロポンはペガサスに乗り、キマイラを倒したり、アマゾンを討伐したりして武勲を立てました。

 これで有頂天になったベレロポンは「俺はオリュンポスの一員になれるのでは!」と天へ昇っていこうとしました。「奢るな人間!」と怒ったゼウスは虻を放し、虻がペガサスのお尻をちくっと刺した為、驚いたペガサスはベレロポンを振り落としてしまいました。墜落してしまったベレロポンは足が不自由になり、一人寂しく荒野をさまよって生涯を終えたとされています。(そのまま絶命したという説もあります)
 ユニコーンに並んで有名な幻獣である、ペガサスの絵画13点をご覧ください。

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聖家族の絵画13点。幼子イエスと聖母マリア、ヨセフを中心に様々な聖人が集う作品

Joseph Paelinck 1781-1839 -

 聖家族はキリスト教美術のテーマの一つであり、幼子イエス・キリストと聖母マリア、養父ヨセフが描かれている場面の事を指します。彼等以外にもマリアの母アンナや洗礼者ヨハネ、その他の聖人達が加えられている場合もあります。
 幼少期のキリストの記述はそれほど聖書上にはありませんが、「キリストの降誕」や「東方三博士の礼拝」、「エジプトの逃避と滞在」等の物語を基盤にして、キリストとマリア、ヨセフの三名は「家族」の理想的な原型として考えられるようになり、聖家族というモチーフは生まれました。また、「エジプトの逃避と滞在」のテーマも聖家族の一体系とみられる場合もあります。聖家族の作品は15~17世紀のルネサンス、バロック時代に描かれ、今日でも数多くの作品が残っています。
 では、聖なる息子とご両親、聖人達が集まった聖家族の絵画13点をご覧ください。

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天地創造の絵画13点。唯一神は6日の間に天地と動物、アダムとイブを創造する

The Creation Of The Birds And Fish by Flemish School -

 旧約聖書の「創世記」よると、世界は6日間の間に神によって創造されたとされています。
 1日目は宇宙と地球、昼夜を形作り、2日目は天空、3日目には大地と海、植物を創造します。そして4日目には太陽と月と星が生まれ、5日目には魚と鳥、6日目には獣と家畜と人間(アダムとイブ)が創られました。7日目になって神は休憩したとされています。天地創造の題材はルネサンスやバロックの画家達に人気があり、幾つかの絵画が残されています。
 では、世界と人間を生み出している神の姿13点をご覧ください。

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砂漠と火山噴火の絵画13点。画家が描き出すは、灼熱に彩られた大自然の猛威

Joseph Wright of Derby - Eruzione del 1771 da Portici 1774-6 -

 太古より、地球は地殻変動を繰り返して姿形を変化させてきました。大規模な火山噴火により大陸は海中より姿を現し、森林、草原、寒冷、砂漠など様々な地帯を生み出してきました。
 地球に人類が出現してからも、火山や砂漠などの自然災害は猛威を振るい、時として人類の存在を脅かしてきました。熱気と砂塵が支配する砂漠地帯は人々を暑さや飢えで朽ちさせ、火山噴火は溶岩や煙などで多くの命を奪いました。イタリアのヴェスヴィオ火山は79年に大噴火してポンペイの町を呑み込み、同国にあるエトナ山も17世紀に多大な犠牲者を出しています。日本やインドネシア、フィリピンなどの全国の火山も同様に大噴火が起こり、犠牲者が生まれています。
 そんな砂漠や火山などの自然に西洋の画家たちは魅了され、幾つかの作品が残されています。突如起こり迫りくる自然の脅威と、その中でたくましく生き文明を築いていく人々。
 では、砂漠と火山噴火にまつわる絵画13点をご覧ください。

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中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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