メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

錬金術

人造人間ホムンクルスについての絵画11点。フラスコで生み出された知恵ある小人

Homunculus in a vial -

 ホムンクルスは錬金術師によって生み出された小人で、中世ルネサンスの時期に盛んに研究されました。
 「フラスコの中の人」と言われている通り、フラスコに納まるくらいのサイズで、中から取り出したら死んでしまうとされています。産まれた時からあらゆる知識を有しているそうです。ホムンクルスの作り方としては諸説あります。一つ目には人間の精液を入れ、40日間密閉して腐敗させます。そうすると透明で人型のようなものが現れ、それに人間の血液を与え続け、馬の胎内の同温度で保温します。すると40週間後、人間の姿のホムンクルスが誕生します。

 二つ目として、クリスタルガラスの容器に5月の三日月の夜露と青年の血液を適量入れます。一か月後に透明の液と赤い沈殿物ができますが、上澄みを取り、動物の抽出液を加え、下の赤い沈殿物は過熱をしながら一ヵ月置きます。やがて沈殿物は内臓や血管などを形成するようになり、それに4週間ごとに上澄みの液を振りかけてあげます。すると、4か月後には樹が生え、小さい少年と少女が生まれているのです。なんだか現実と幻想が入り混じった、不思議な作り方ですよね・・・。現代では「そんなのでできるわけないじゃん!」と思うのですが、当時の方たちは本気で取り組んでいたのでしょう。
 ホムンクルスに関わる絵画11点をご覧ください。

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錬金術師(アルケミスト)の絵画13点。賢者の石と金の錬成に生涯を掛けた研究者達

Joseph Wright of Derby  1771 リンの発見 -

 錬金術師は卑金属からの金の錬成や、不老不死となる賢者の石やエリクサーの錬成、人造人間の錬成などを研究した者のことを指します。
 始まりは古代ギリシャからで、古代エジプトからイスラムに伝わり、12世紀には西洋でも盛んに研究されるようになりました。万物は火、風、水、土の四大元素から成り立っており、元素は分解や相互変化ができるとされました。この四つの元素を金の配合と同じにすれば金が生成できると考えられました。この思想は占星術と結び付けられ、神秘を纏っていく内に不老不死を可能とする「賢者の石」の思想も生まれることになりました。中世の錬金術師たちはこの物質を錬成しようと、こぞって研究を行いました。

 化学者としての発明も数多くあり、錬金術師は磁器の製法の発見、蒸留の技術、硫酸・硝酸・塩酸や実験道具の開発などを行いました。17世紀後半になると四大元素は否定され、アントワーヌ・ラヴォアジエが「質量保存の法則」と33ヶの元素を発表すると、錬金術は近代化学に変貌していきます。金や永遠の命を求める錬金術師の熱意が化学を底上げしたといっても過言ではないように思います。
 様々な実験を行う錬金術師の絵画、13点をご覧ください。

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マンドレイク (マンドラゴラ) の中世挿絵10点。伝説の人型植物の悲鳴を聞くと死ぬ

Hortus sanitatis, Mainz, 1491 -

 マンドレイクは根が人型をした伝説上の植物であり、引き抜くと恐ろしい悲鳴を上げるとされています。
 魔法学校を舞台にした某児童書も、マンドレイクを登場させていました。その歴史は古く、15世紀の中世ヨーロッパの文献にも記述があります。マンドレイクは錬金術や呪術、不老不死の妙薬の材料となると考えられています。マンドレイクの悲鳴は凄まじく、聞いた者は即死すると言われています。採取する方法として犬とマンドレイクをロープで括り付け、飼い主は遠くから犬の名前を呼んで引っ張らせる、というものがありますが、犬が犠牲になってしまいます。単に長いロープを付けて引っ張るだけという手法もあるので、そちらの方が簡単で手っ取り早いので、マンドレイクを採取したい方はそれをお勧めします。
 マンドレイクを描いた中世の挿絵10点をご覧ください。


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中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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