メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

頭蓋骨

【作品13点】半分人間で半分骸骨。絵画や彫刻で流行った、メメント・モリの一形態

18th century Austrian vanitas -

 メメント・モリはラテン語で「死を忘れるな」という意味の、宗教、美術的スローガンです。
 始まりはローマ時代とされていますが、キリスト教が普及するようなってから、このスローガンは重要視され、様々な作品形態が生まれました。それはヴァニタスであったり、死と舞踏や死の勝利であったり、死と乙女であったりします。今回紹介する「half man(ハーフマン)」もそうで、縦から真っ二つに半分人間、半分骸骨で表された人体のことです。人間はいつかは死に、骨になるという強烈なメッセージが込められています。
 生と死、栄枯盛衰を表す「ハーフマン」の絵画と彫刻、13点をご覧ください。


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死と乙女の絵画10選。生と死は美と醜の対ともなり、美女でもいずれは朽ち果てる

Jacopo Ligozzi 1587 -

 メメント・モリ(死を想え) の一形態の中で、「死と乙女」というテーマがあります。
 死と乙女は骸骨と美女を共に描いた作品のことを指し、中世から現代までの長い間表現されてきました。骸骨は死、美女は生を象徴し、どんなに綺麗な者でも死は逃れられないというメッセージが含まれています。また、生死は美醜ともあてはめられ、男女関係といったテーマも含まれており、死の支配と、男性社会における女性支配を双対的に表しているように思います。
 死と乙女の絵画10点をご覧ください。


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中世の墓標トランジの彫刻11点。骸骨や腐乱死体の像を彫刻した、メメントモリの一体系

Ligier Richier in 1547 -

 トランジは朽ちた遺体や骸骨をモチーフとした彫刻、レリーフであり、中世時代の権力者の墓標に用いられました。
 現代の私達の感覚からしたら、墓石の像は美しく作って欲しいと願うものですが、中世の人々の考えは違いました。「肉体はいずれ朽ちるもの。現世は儚いものであり、魂が永遠に住まう場所である死後の世界こそ大切にすべきだ。生きている間に徳を積まねば、地獄へ落とされる。故に、死を想わねばならない」と彼等は考えていました。これはメメント・モリ(死を想え)の思想であり、戦争や疫病で死亡率が高かった中世において普及した宗教的スローガンです。
 トランジを希望する者の殆どは裕福層や教会層であり、本人の遺言によって作られたそうです。中世時代のフランスで死者を指す言葉を「トランジ」といい、死にゆく者、通り過ぎる者という意味を持ちます。トランジの中には蛆が湧き、カエルが張り付き、腹には穴が空いているという生々しいものもあります。トランジは死者の弔いの像というより、観る者に気付かせる「警句」的なニュアンスを帯びているのです。
 メメント・モリの精神に彩られた、彫刻やレリーフ作品11点を見ていきましょう。閲覧注意です。


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上機嫌な死神の絵画 12選。死神は満面の笑みで語る―死は避けられない定めだと

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 死の象徴である死神は、西洋において大量に描かれたり作られたりしたモチーフです。
 中世ルネサンス、バロック時代は戦争や疫病、魔女狩りなど、常に死を隣に感じているような時代でした。死に関する主題は、メメント・モリ(死を想え)、死の舞踏、死の勝利、ヴァニタスなど沢山ありました。死は骸骨の姿で動き回り、死神として芸術内を動き回りました。今回は人の臨終の前に訪れたり、特定の人の元へ来て死をもたらしたり、鎌や矢を持っていたりと、死神らしい役目を担った骸骨の絵を集めました。
 やる気に満ち溢れた、ノリノリな死神の姿12点をご覧ください。


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ヴァニタス13点 ― 世は静物画のように虚しい。髑髏や果物等の象徴を描いた絵画

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 ヴァニタスはラテン語で「空虚」という意味であり、人生の虚しさ、虚栄の無意味さを静物画で表した寓意作品のことを指します。16~17世紀の北ヨーロッパ(フランドルやネーデルラント)で盛んに描かれ、多大な影響を周囲に与えました。描かれる静物は頭蓋骨、腐りかけの果物、枯れかけの花、時計、楽器などすべて死や空虚の象徴とされるものばかりです。
 日本にも諸行無常という言葉があり、それに似ています。人生はいつかは終わるもの。永遠に変わらないものなどない。というニュアンスです。ただ、ヴァニタスの方はキリスト教の観念があるので、「罪」といったものと結び付けられ、世の中の財産や物欲は罪づくりなだけで、死んでからは徳にならない。地獄に落ちるだけ。虚しい足掻きはやめて神に祈るがいい。という考えの方が近いと思います。
 虚しさの盛り合わせ作品を見ていきましょう。


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【絵画10点】 死の舞踏と死の勝利 ― 恐怖に染まった狂気の民衆は、仄暗い街で踊る

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 死の舞踏は14~15世紀の中世末期の西洋で広まった寓話、もしくは美術的様式です。
 有名な呼び名ですと「ダンス・マカブル(フランス語)」があります。諸説ありますが、14世紀のフランス詩に「死の恐怖に人々が半狂乱になって踊り狂う」という一説があるというところから来ているようです。中世ヨーロッパは衛生状態も悪く、ペストが蔓延していました。また、戦争も頻繁に行っていた時代であったことから、死は常に隣り合わせの存在でした。貧富も地位も関係なくバタバタと人が死んでいくので、人々は死と延々と踊らされている気分だったのでしょう。
 死の舞踏はだいたい死を象徴する骸骨と被害者が描かれ、無理やり踊らされているように描かれます。骸骨は時に楽器を持ち、楽しそうにしています。

 死の勝利は広義では死の舞踏に含まれますが、死の勝利は死が鎌を振りかざし、人々を襲っている図になります。死の凱旋とも呼ばれ、有名な作品はピーテル・ブリューゲルが描いたもので、死神が稲を刈るかのように人々の命を奪っています。戦争と死をマッチングした恐ろしいテーマです。
 死の舞踏と死の勝利の絵画、9点をご覧ください。


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【絵画11点】儚き世、死を想え。―メメント・モリは中世ルネサンスの宗教的スローガン

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 メメント・モリはラテン語で「死ぬことを忘れるな」という意味の、宗教的スローガンです。人間はいつか必ず終わりが来る。地位や財産を持っていても、無一文でも平等に死は訪れます。明日歩いていたら、突然悪魔に魂を抜かれるかもしれない。死神が鎌を持って立っているかもしれない。生きている限り、私たちは死から離れられないのです。
 昔からこの恐ろしいテーマは西洋の画家に好まれ、たくさんの作品が生まれました。死の象徴として骸骨は欠かせません。頭蓋骨そのものを描いたり、骸骨を持った肖像画が描かれたりと、画家は不気味で虚ろな存在を描き続けました。その一部をご紹介したいと思います。


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プロフィール
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管理人:


中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
師匠はヒエロニムス・ボス。
神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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