2017年4月18日から7月2日までブリューゲルとボスの展覧会「バベルの塔」展が、東京の国立国際美術館で開催されるそうです。バベルの塔は実に24年ぶり、ボスの作品は2015年に「愚者の石の切除」が来日しましたが、今回は違う作品が二点やって来るそうです。これは絶対に見逃せません!
早速詳細を見ていきましょう。
展覧会のメイン作品3点
「ピーテル・ブリューゲル(父) バベルの塔 1568年頃、油彩、板」
当時の建築技術が忠実に描かれていて、1400名が描き込まれている
そうです。細かい・・・。小さいサイズなのに余りにも細密描写すぎて、
この絵画を見ると空間の歪みを感じるとか。
→ バベルの塔について詳しく知りたい方はこちら
「ヒエロニムス・ボス 放浪の旅人 1500年頃、油彩、板」
旅人は娼館を振り返り、現世の欲を名残惜しそうに眺める。
新約聖書のたとえ話「放蕩息子」をモチーフにしたものか、
単に放浪者を描いたものか、意見が分かれています。
→ 放蕩息子について詳しく知りたい方はこちら
「ヒエロニムス・ボス 聖クリストフォロス 1500年頃、油彩、板」
巨人クリストフォロスは赤子のキリストを運び、重さを以てその偉大さを知る。
よく見ると背景にボスらしさが発揮されています。悪魔の象徴の熊が
死んでいたり、怪物がいたり、小人さんがいたり。
→ 聖クリストフォロスについて詳しく知りたい方はこちら
その他のネーデルランド作品
ブリューゲルとボスの作品をメインにして、16世紀のネーデルラント美術の約90点が美術館に集結します。以下の作品がやってくる予定です。
「アルント・ファン・ズヴォレ作 四大ラテン教父 1480年」
聖アンブロシウス、聖グレゴリウス、聖アウグスティヌス、
聖ヒエロニムスの四名が彫刻されております。
「ディルク・ボウツ作 キリストの頭部 1470年頃」
キリストとの肖像画のイメージを築き上げたのはボウツが最初と
言われています。また、キリストに茨冠を被せた描いたを描いたのも
彼が最初だとか…。偉大ですねボウツ!
→ ディルク・ボウツについて知りたい方はこちら
「ヨアヒム・パティニール作 ソドムとゴモラの滅亡がある風景 1520年頃」
旧約聖書より。堕落が著しかったという町、ソドムとゴモラ。
その滅亡の情景が描かれています。滅亡の情景を振り返ってしまい、
塩の柱になってしまったロトの妻が中央にいるんです・・・。
「ルカス・ファン・レイデン作 ヨセフの服を見せるポテパルの妻 1512年頃」
旧約聖書より。ポテパルの妻はヨセフを誘惑したものの、
彼は「悪い事だ」と断ります。妻はそれを逆恨みし、夫に
ヨセフの上着を見せて「彼が私と寝ようとしたの・・・」と嘘をつきます。
チラシ
ブリューゲルとボスの怪物が飛び交っています。
バベルの塔だけではなく、怪物たちの登場も今回の展覧会の
見どころかも!?
タラ夫と展覧会情報
こちら、展覧会のマスコットキャラクター「タラ夫」。ブリューゲルの作品に出てくる魚の怪物を可愛く仕上げたそうです。いい味出してますね・・・。すね毛とか、口とか目元とか素敵です。
→ タラ夫のようなきもかわいい魚の怪物を見たい方はこちら
展覧会の開催が今から楽しみで仕方ありません!
以下が公式HPです。
<バベルの塔展公式HP>
タラ夫君がツイッターで呟いているので、こちらもどうぞ
<ツイッター 公式「バベルの塔」>
11月30日まで早期ペア割引で2000円のようです。当日券が一人1600円だと考えると、かなりお得!管理人は早速買うことにいたします!他にもガイドブック付きのチケットや、ブリューゲルのモンスターセットのチケット情報も載っているので、こちらも必見です!<早期ペア割引チケット情報>
終了してしまいました。前売り券も終了いたしました!
5月26日(金)に、「バベルの塔展」へ行ってきました!
→ 感想とショップ内容、混雑状況を知りたい方はこちら
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