• メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

    ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

    名古屋のクリマの出展が無事に終了しました。ブースに来て頂いた方、ご購入された方、本当にありがとうございました!

    魔女の集会「サバト」の絵画11選。真夜中に行われる悪魔と怪物、魔術師の饗宴

    Francisco Goya 1798 -

     サバトは西洋で信じられていた、魔女や魔術師たちによる悪魔信仰の集会のことです。
     集会は土曜日の真夜中に行われるとされ、黒魔術を学んだ男女や悪魔や怪物が集まり、神を冒瀆する行為や乱痴気騒ぎをしていたとされています。サバトは古代から行われていた、異教の魔術的な民俗信仰から派生したとされています。しかし、サバトが実際に行われていたという確かな証拠はなく、魔女狩りが横行した中世から18世紀(近代でも)の間の、教会が作りあげた虚構とも考えられます。教会はサバトに参加したという罪で、多くの人々を火刑に追いやっています。魔女とされた人々のほとんどは拷問による苦痛で「サバトに参加しました」と偽りの告白をせざるを得なかったのです。
     西洋の人々が思い描いていた、闇に染められたサバトの姿、11点をご覧ください。



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    ノアの方舟(箱舟)の絵画11選。家族とつがいの動物が船に乗り、大洪水を逃れる

    Simon de Myle's -

     ノアの方舟は旧約聖書の「創世記」に登場する物語です。
     ノアが生きていた時代、人々は自堕落な生活を送り、不信心な者ばかりでした。神は大洪水で世界を滅ぼそうと決め、唯一の信心者であるノアに方舟の建設を命じました。ノアは木造造りで三階建ての立派な方舟を完成させ、妻と、三人の息子とそれぞれの妻、地上にいるすべての動物のつがいを方舟に乗せました。神は予言通り洪水を起こし、地上を水で溢れさせました。方舟に乗っている者たち以外は洪水に飲まれ、生物は滅びてしまいました。洪水は40日間続き、方舟はアララト山に留まってじっと耐えていました。
     その後、ノアは方舟の窓からカラスと鳩を放ちましたが、帰ってきました。七日後、もう一度鳩を放ってみると、オリーブの葉をくわえて戻ってきました。遂に緑の大地が現れたのです。ノアたちは方舟を出て、祭壇を作って神に動物の生贄を捧げました。神はノアたちを祝福し、これから先は洪水を起こして人類を滅亡させないよう約束をしたとされています。
     救済と滅亡というテーマは画家の創作力を搔き立て、多くの作品を生み出しました。ノアの方舟にまつわる絵画、11点をご覧ください。



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    剣闘士(グラディエーター)の絵画11点。敗北は死であり、ローマ帝国の光と影の象徴

     Landucci - コピー

     剣闘士は古代ローマ帝国において、闘技場で見世物として戦わされた戦士です。
     グラディエーターとも呼ばれ、その生き様や勇士は映画で知っている方も多いと思います。グラディウスと呼ばれる小型の剣を用いる剣闘士がみられたことから、その名が付いたそうです。剣闘士の歴史は定かではありませんが、紀元前4世紀の壁画にはその姿がみられたようです。
     剣闘士になる人のほとんどは戦争捕虜や奴隷市場で買い取られた者で、自ら志願して剣闘士になる者はまれでした。彼等は訓練所で徹底的に戦闘の知恵を叩き込まれ、実践の場である円形闘技場に送られました。一対一の戦い、団体戦、猛獣戦、騎馬戦、模擬戦争、模擬海戦など戦闘ジャンルは様々で、観客を熱狂させるため、それらすべてにエンターテインメント性が帯びていました。生き残るには勝利だけが頼りで、敗北をした者の大半は死が待っていました。傷つけ合い、命の奪い合いがショーと化していたのです。
     ローマ帝国の闇の中に生きる剣闘士の姿11点をご覧ください。


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    ボスにブリューゲル、アルチンボルド!フランスの採石場跡が3Dマッピング絵画に!

    Bosch, Brueghel , Arcimboldo2

     フランスのプロヴァンスにある「キャリエール・ド・ルミエール(光の採掘場)」は、採石場の跡地を利用してアートショーを行っています。その方法が、全方位のプロジェクションマッピングなのです。70ヶものプロジェクターを使用し、採石場の壁や天井、床に映し出される絵画の画像は大迫力で、見る人のほとんどは鳥肌が立つと言われています。過去にはヴァン・ゴッホ、モネ、ピカソ、マティス、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、シャガールなどの絵画が取り上げられました。
     そして、2017年の今年はルネサンス時代のファンタスティックを代表する画家「ヒエロニムス・ボス(ボッシュ)」「ピーテル・ブリューゲル」「ジュゼッペ・アルチンボルド」の三名の絵画が映し出されるのです!
     早速詳細を見ていきましょう!



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    オランダで流行した愚者の石の切除の絵画11選。ヒエロニムス・ボスだけじゃない!

    attributed to Frans Hals 17 -

     「愚者の石の切除」は16-17世紀頃のネーデルラント地方(オランダ辺り)で伝えられた主題です。
     ネーデルラントの伝承では人間の頭の中に石があり、それが大きくなると頭がおかしくなって阿呆や狂人になると言われていました。狂人を治す為には医者に切開手術をしてもらい、石を取り出さなければなりません。この伝承はお人よしや世間知らずの者が詐欺師に騙されたり、甘言に釣られて多くの人が悪徳商法に騙されたりすることに対する風刺として用いられました。
     頭を手術され、石を出されている人々の姿11点をご覧ください。


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    ユダの接吻の絵画13選。キリスト教における裏切者の親愛のキスは、背徳の合図

    Grandes Heures of Anne of Brittany, between 1503 and 1508 -

     ユダの接吻は、新約聖書においてユダがイエス・キリストを売る為に行った行為の場面です。
     最後の晩餐の翌日、キリストはゲッセマネの園にいました。三名の使徒と共にいると、なにやら足音が聞こえてきます。明かりと武器を持った、ユダヤ祭司長の兵士一団が現れたのです。その先頭にいたのはイスカリオテのユダで、彼は「先生!」と言いながらキリストに接吻をしました。、「誰がキリストか分かるように、接吻をしろ」と祭司長から言われていた為です。ユダは銀貨30枚を受け取り、キリストを売ったのです。
     敵の一団は神の子を捕らえようと集まってきます。それを阻止しようと、弟子のペトロが剣を振り上げて、男の耳を切り落としました。しかし、キリストは「ペトロ、やめなさい。剣は滅びの道を歩む。これは預言された通りなのだ。私は行こう」と言って、敵の成すがままにされました。こうしてキリストは捕らえられたのです。
     親愛のジェスチャーである接吻が背徳の合図となる。裏切りの象徴ともいえる行為、ユダの接吻の絵画13点をご覧ください。キリストの表情にも注目です。


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    13人の画家が描いた最後の晩餐。使徒達の晩餐風景やユダの姿を絵画で読み解く

    Juan de Juanes 16 -

     最後の晩餐はイエス・キリストが処刑される前夜、弟子の十二使徒と共に夕食をとり、意味深な会話をした新約聖書の物語です。
     最後の晩餐をした使徒はペトロ、アンデレ、大ヤコブ、ヨハネ、フィリポ、バルトロメオ、トマス、マタイ、シモン、小ヤコブ、タダイのユダ、イスカリオテのユダです。裏切者とされているのはイスカリオテの方のユダです。そこでキリストは仲間に対する愛を語りながら、三つの予言を残します。一つ「使徒の一人が私を裏切る」。二つ「私の苦難に対し、使徒達は散り散りになる」。三つ「ペトロは三度キリストを否定する」。その衝撃的な予言に、使徒たちは否定したり悲しんだりといった対応をします。しかし、そのいずれもが当たってしまうのです。
     一番有名な作品はレオナルド・ダ・ヴィンチの作品ですが、それだけではありません。最後の晩餐は人気のある主題であり、多くの画家が色々な構図や側面で晩餐風景を描きました。
     物語を踏まえつつ、13点の最後の晩餐をご覧ください。


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    中世の墓標トランジの彫刻11点。骸骨や腐乱死体の像を彫刻した、メメントモリの一体系

    Ligier Richier in 1547 -

     トランジは朽ちた遺体や骸骨をモチーフとした彫刻、レリーフであり、中世時代の権力者の墓標に用いられました。
     現代の私達の感覚からしたら、墓石の像は美しく作って欲しいと願うものですが、中世の人々の考えは違いました。「肉体はいずれ朽ちるもの。現世は儚いものであり、魂が永遠に住まう場所である死後の世界こそ大切にすべきだ。生きている間に徳を積まねば、地獄へ落とされる。故に、死を想わねばならない」と彼等は考えていました。これはメメント・モリ(死を想え)の思想であり、戦争や疫病で死亡率が高かった中世において普及した宗教的スローガンです。
     トランジを希望する者の殆どは裕福層や教会層であり、本人の遺言によって作られたそうです。中世時代のフランスで死者を指す言葉を「トランジ」といい、死にゆく者、通り過ぎる者という意味を持ちます。トランジの中には蛆が湧き、カエルが張り付き、腹には穴が空いているという生々しいものもあります。トランジは死者の弔いの像というより、観る者に気付かせる「警句」的なニュアンスを帯びているのです。
     メメント・モリの精神に彩られた、彫刻やレリーフ作品11点を見ていきましょう。閲覧注意です。


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    マンドレイク (マンドラゴラ) の中世挿絵10点。伝説の人型植物の悲鳴を聞くと死ぬ

    Hortus sanitatis, Mainz, 1491 -

     マンドレイクは根が人型をした伝説上の植物であり、引き抜くと恐ろしい悲鳴を上げるとされています。
     魔法学校を舞台にした某児童書も、マンドレイクを登場させていました。その歴史は古く、15世紀の中世ヨーロッパの文献にも記述があります。マンドレイクは錬金術や呪術、不老不死の妙薬の材料となると考えられています。マンドレイクの悲鳴は凄まじく、聞いた者は即死すると言われています。採取する方法として犬とマンドレイクをロープで括り付け、飼い主は遠くから犬の名前を呼んで引っ張らせる、というものがありますが、犬が犠牲になってしまいます。単に長いロープを付けて引っ張るだけという手法もあるので、そちらの方が簡単で手っ取り早いので、マンドレイクを採取したい方はそれをお勧めします。
     マンドレイクを描いた中世の挿絵10点をご覧ください。


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    11作品!北欧神話の軍神チュールは、フェンリルを縛る為に潔く右腕を犠牲にする

    tyr fenrir -

     北欧神話の軍神チュール(テュール、ティールとも)は、魔狼フェンリルを縛る為に右腕を犠牲にしたという、果敢な話で知られています。
     ロキの子供であるフェンリルは神の国アースガルズで育てられていましたが、みるみる巨大化していき、手に負えなくなってしまいました。フェンリルが恐くて神々は餌やりを嫌がり、与えることができたのはチュールだけでした。
     ある日、神々は狼を縛ってしまおうと決めました。しかしフェンリルはたくましく、生半可な縄では直ぐに壊されてしまいます。そこで神々は小人達から魔法の紐を作ってもらうことにしました。脆そうに見える紐にフェンリルは警戒し「魔法がかかっていない証拠に、俺の口に腕を入れろ」と持ち掛けます。ためらう神々。ペテンする気満々なのだから、腕は喰われるに決まっています。しんと静まり返った中、無言でチュールが歩み出て、右腕を口に差し込みました。すかさず神々は狼の身体に紐を巻き付けます。魔法の力が発揮され、フェンリルがどんなにもがいても紐をちぎることができませんでした。神々が大喜びする中、チュールは食いちぎられた右腕を押さえていたと言われています。
     戦神の生命線である右腕より、仁義を選んだチュール。チュールとフェンリルの作品11選をご覧ください。


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    中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
    師匠はヒエロニムス・ボス。
    神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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