挿絵 | メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

挿絵

中世・ルネサンス

中世装飾写本のコウモリの挿絵12点。謎生物と化した、シュールでゆるーい姿

夜闇に紛れて音もなく滑空する、黒き姿のコウモリ。 世界には約980種類のコウモリがいるとされ、西洋でも広く分布しております。夜行性であること、翼を持ち不気味ともとれる姿であること、病原菌を運ぶ可能性があることから、西洋では悪魔の使いとして考...
挿絵

血からワインを作るキリストの絵画11点。我が血液はワインなりを実践した救世主

キリスト教ではない方でも、イエス・キリストの血とワイン(葡萄酒)と関連があることを知っている方はいるのではないでしょうか。新約聖書の「最後の晩餐」において、キリストはパンをとって「これが私の身体である」と言い、ワインの入った杯をとって「これ...
中世・ルネサンス

中世装飾写本のラクダの作品12点。砂漠のシルクロード代表の動物を想像で描く

沢山の荷物を背中に乗せ、砂漠で歩く印象が強いラクダ。西アジア原産のヒトコブラクダと、中央アジア原産のフタコブラクダが存在し、ヨーロッパには生息していません。 中世ヨーロッパの時代、大方の民衆は故郷の村や町で一生を過ごしました。王侯貴族や商人...
挿絵

エッサイの樹の絵画12点。旧約のダヴィデから新約へと繋がる、キリストの系譜

キリストの系統樹と言われる、エッサイの樹。 旧約聖書、新約聖書共に言及されており、ダヴィデ王の父親であるエッサイから、最上のキリストにいたる系統樹を表現し、「イエスこそダヴィデの系統から生まれると予言された救い主である」という事を強調する為...
中世・ルネサンス

太陽の輝き〈Splendor Solis〉の挿絵13点。錬金術の極意が綴られた華麗なる写本

あけましておめでとうございます。2020年最初の記事はこちらになります。 太陽の輝き〈Splendor Solis〉は、15世紀のドイツの錬金術師であるサロモン・トリスモジン〈Salomon Trismosin〉 に由来する、美しい挿絵が描...
挿絵

イランの悪魔の呪文書の挿絵18点。12星座を司る、ゆるキモかわいい悪魔たち

ぽよーんとした表情のゆるい三つ首の悪魔。この挿絵は、20世紀初頭のイラン中部のイスファハンで手掛けられた呪文書に書かれています。その本には悪魔を扱う際の呪文や、退魔の呪文が書かれており、豊富な挿絵が付けられています。また、挿絵の中には十二星...
古典文学

ペール・ギュントの挿絵12点。野心家が乙女の子守歌に救済されるイプセンの戯曲

ペール・ギュントは1867年にヘンリック・イプセンが手掛けた戯曲です。大ほら吹きで喧嘩っ早く、野心家な性格のペールが旅に出て、乙女と出会い、晩年に死のありようを考えて故郷へと帰る物語です。 ペールは没落した豪農の息子で、母と暮らしていました...
中世・ルネサンス

中世彩飾写本のクジラ&イルカの絵画13点。作者の想像力でシュールな怪魚と化す

島国である私達にとってはクジラやイルカは比較的身近な存在であり、昔から共生して暮らしてきました。クジラの肉を食べたことがある人もいるのではないでしょうか。 西洋においてもクジラやイルカは付近を回遊しており、決して見られない環境ではありません...
中世・ルネサンス

中世写本の装飾文字人間の作品13点。アルファベットがシュールな生物に変化する

皆様は中学か高校の美術の授業で、漢字をイラストで表現するという授業をしたことはありますか?例えば「雲」という漢字をもくもくとした雲で描いてみたり、「猫」と言う漢字を寝転がる猫として描いてみたり。 なんと、似たような事を中世時代の西洋人もやっ...
古典文学

ドリアン・グレイの肖像&ジキルとハイドの挿絵12点。善悪が分裂した二人の紳士

「ドリアン・グレイの肖像」はオスカー・ワイルド作の長編小説であり、「ジキル博士とハイド氏」はロバート・ルイス・スティーブンソン作の中編小説です。いずれも善と悪の二重人格を題材にした物語として知られています。  美青年ドリアン・グレイは奔放な...
中世・ルネサンス

中世の悪魔についての絵画13点。西洋人が描きだした、シュールでゆるい悪魔の姿

神に反逆し人間を誘惑する者、悪魔。 悪魔という概念は古くから存在し、キリスト教が成立する以前のゾロアスター教などの宗教でも、神に敵対する邪悪なる者がいると考えられてきました。キリスト教における悪魔は「神に謀反したルシファー側に付いた天使が地...
中世・ルネサンス

中世彩飾写本の不可思議な怪物14点。きもかわいい愉快なモンスターたち【第二弾】

中世時代、写本は「写字生」と呼ばれる修道院に属する修道士がせっせと書いていました。 多くの修道院には写字を行う「写字室」が建てられ、君主や教会に依頼された本を手掛けていました。場所によっては羊皮紙の製作から製本まで、彩飾写本の作製の全てを行...
挿絵

ジル・ド・レの作品12点。ジャンヌを支援したが、欲望の為に少年達を虐殺した軍人

ジル・ド・レ(1405-40)は百年戦争時代に生きた軍人貴族です。 フランスのブルターニュ地方生まれ。彼が11歳の時に両親が死去してしまい、祖父に育てられます。祖父ジャン・ド・クランは目的の為なら手段を選ばない人であり、彼はその背を見て学ん...
挿絵

人造人間ホムンクルスについての絵画11点。フラスコで生み出された知恵ある小人

ホムンクルスは錬金術師によって生み出された小人で、中世ルネサンスの時期に盛んに研究されました。 「フラスコの中の人」と言われている通り、フラスコに納まるくらいのサイズで、中から取り出したら死んでしまうとされています。産まれた時からあらゆる知...
挿絵

悪魔の召喚の作品12点。反逆者サタンは部下を呼び、黒魔術師は悪魔を呼び出す

神々に謀反した堕天使(悪魔)の記述は、旧約聖書と新約聖書、エノク書やヨハネの黙示録などに見られます。 ジョン・ミルトンの「失楽園」は、サタンが神と天使の力によって地獄へ落されたところから始まります。サタンは共に神に謀反した仲間たちを呼び寄せ...
中世・ルネサンス

中世写本に描かれたキモかわいい怪物12点。とぼけた顔の奇妙なモンスターたち

怪物、モンスターという単語の響きは、ドラゴンや吸血鬼、巨人など、少なくとも凶悪で強そうなイメージが湧くのではないでしょうか。ルネサンス期のボスやブリューゲル、近代のブレイク、フュースリ、ルドン等は怪物を描いた画家で知られていますが、彼等の描...
中世・ルネサンス

きもかわいいねこ!中世ルネサンス時代のシュールな猫の絵画と挿絵 12点

現在、日本は大変な猫ブームになっております。2015年に犬と猫の飼育数がほぼ同数となり、今では猫が上位に立つほどに。日本と世界から色々な猫ちゃんが紹介され、テレビや本で大いに取り上げられ、かわいい写真集や画集も出版されまくっています。 一方...
中世・ルネサンス

怪物のオンパレード。ルネサンス期の学者の著書に出てくるモンスターの挿絵11選

中世ルネサンスにおいて、世界の果ては未知の領域でした。西洋にいる動物はほんの一部で、世界中には恐ろしい怪物が存在していると信じられていました。当時の人々の考えを代弁しているのが、アルドロヴァンディの著書の挿絵です。 ウリッセ・アルドロヴァン...
挿絵

伝説の迷惑下品!ドイツのトリックスター「ティル・オイレンシュピーゲル」の挿絵11選

ティル・オイレンシュピーゲルは14世紀の北ドイツに実在したとされる、伝説のトリックスター的人物です。 ティル・オイレンシュピーゲルと明記するのは長いので、ティルと書かせていただきます。彼はブラウンシュバイクのクナイトリンゲン村に生まれ、子供...
挿絵

マンドレイク (マンドラゴラ) の中世挿絵10点。伝説の人型植物の悲鳴を聞くと死ぬ

マンドレイクは根が人型をした伝説上の植物であり、引き抜くと恐ろしい悲鳴を上げるとされています。 魔法学校を舞台にした某児童書も、マンドレイクを登場させていました。その歴史は古く、15世紀の中世ヨーロッパの文献にも記述があります。マンドレイク...